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アイヌ関連研究助成事業
●平成18年度(奨励−社会・文化)
申請者
事業名
概要
猪熊樹人
根室市内にはアイヌ民族の砦といわれるチャシ跡が多数残されて
根室半島チャシ跡群の基礎的 いるが、チャシの研究に欠かせない実測図のないものも多い。そ
研究
の中から「別当賀川口2号チャシ跡」の測量調査を行い、併せて
考察。
今石みぎわ
前年度に引き続き、日本列島本州以南の削りかけ習俗との比較の
視点からイナウに関する研究を深め、絵画資料(近世風俗画)や
アイヌのイナウと日本の削り
近世の文献について調査するとともに、アイヌ文化伝承者への聞
かけ習俗の比較研究
き取り調査を実施し、得られた調査結果について整理分析を行っ
て研究成果をまとめる。
岩淵寿里
一般にイラクサと言われるものの中から、オオバイラクサとムカ
ゴイラクに着目して、植物の採取から加工処理に至る過程を実践
イラクサについての実践研究 的に研究し、着物の糸などにするまでの工程をとりまとめるとと
もに、聞き取り調査により、アイヌ民族のイラクサ利用の伝承を
記録する。
大谷亜紀
アイヌ民族のござの中で、無地ではなく模様入りのござのことを
特にアイヌ語でチタラペと呼ぶが、その編み方は、無地のゴザに
チタラペの編み方とその文様
比べて技術的に難しく、そこにはさまざまな伝統的な手法が用い
についての実践的研究
られていることから、その技術と方法を伝承者から聞き取り調査
し、成果をまとめる。