Lugano, Switzerland, June 17-20, 2015 第13回 国際悪性リンパ腫会議 IMIDs IN LYMPHOMA #015 アンスラサイクリンベース治療または強力な救援化学療法が適応とならない aggressive B細胞リンパ腫患者に対するリツキシマブ+ベンダムスチン+ レナリドミド療法:第Ⅱ相試験 Rituximab, Bendamustine and Lenalidomide in Patients with Aggressive B-cell Lymphoma not Eligible for Anthracyclin-based Therapy or Intensive Salvage Regimen. A Phase II Trial Felicitas Hitz, et al., Kantonsspital St.Gallen, St.Gallen, Switzerland Quick Review 高齢のaggressiveリンパ腫患者は増加しているが、R-CHOP like療法が適応とならない未治療患者や、強力な救援化学療法が適応になら ない再発患者において標準治療は確立していない。 今回、 このような患者に対するリツキシマブ+ベンダムスチン+レナリドミド療法の第Ⅱ相試験 SAKK38/08が行われた (図1) 。 プライマリーエンドポイントは全奏効率 (CR/CRu + PR)である。 ● 41例が登録され (年齢中央値75歳:表1)、アンスラサイクリンベース治療が適応とならない未治療患者は13例、再発患者は28例で あった(前治療:R-CHOP like療法18例、自家造血細胞移植:4例、アンスラサイクリンベース治療:6例)。 ● 患者全体の全奏効率は61%であり、 未治療患者では77%、再発患者では54%であった(図2)。 ● Grade ● 3以上の有害事象は血液学的毒性(59%)、皮膚毒性、疲労、感染症(各15%)などであった(表2)。 観察期間中央値25.9ヵ月において、無増悪生存期間中央値は4.8ヵ月(95% CI:2.4-6.7)、奏効期間中央値は6.8ヵ月(95% CI: 3.4-12.3)、全生存期間中央値は14.4 ヵ月(95% CI:4.9-21.6)であった。 結論:リツキシマブ+ベンダムスチン+レナリドミド療法は、高齢または超高齢で合併症を有し、 アンスラサイクリンベース治療や強力な救援化 学療法が適応とならないaggressive B細胞リンパ腫患者に対し、 全奏効率61%であった。 投与方法 図1 表1 患者背景 ■第Ⅰ相試験の結果に基づいて用量を決定した。 -リツキシマブ 375mg/m2 day1 -ベンダムスチン 70mg/m2 day1, 2 -レナリドミド 10mg day1- 21 合計41例(%) 男性、女性 サイクル 年齢中央値(最低-最高)、歳 1-6 週 1 日 2 3 4 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 リツキシマブ レナリドミド ・リツキシマブ+ベンダムスチン+レナリドミド療法は、4週を1サイクルとして、6サイクル繰り返した。 ・6サイクルを完遂した患者は41例中14例であり、中止理由にPD (13例) 、忍容されない毒性(8例) などがあった。 奏効率 患 60 者 割 合 40 20 0 24% n=10 37% n=15 全患者 (n=41) 31% n=4 46% n=6 未治療患者 (n=13) 5 (12%) 15 (37%), 26 (63%) IPI low/low-inter リスク, high-inter/high リスク 22 (54%), 18 (44%), 1例不明 Grade 3以上の有害事象 n(%) 血液学的毒性 24 (59%) 54% n=15 皮膚毒性(皮疹) 6 (15%) 21% n=6 全身症状(疲労) 6 (15%) 感染症 6 (15%) 神経症状 5 (12%) 死亡 -病勢進行 -全身状態の悪化 -原因不明の死亡 -突然死 -硬膜下血腫 -間質性肺炎 9 (22%) 4 1 1 1 1 1 32% n=9 再発患者 (n=28) ・患者全体のCR/CRuは37%、PRは24%であり、全奏効率は61%であった。アンスラサ イクリンベース治療が適応とならない未治療患者の全奏効率は77%、再発・難治性患者 では54%であった。 提供: 15 (37%), 20 (49%), 6 (15%) Ann Arbor stage Ⅰ/Ⅱ, Ⅲ/Ⅳ PR 61% n=25 8 (20%), 33 (80%) 27 (66%), 14 (34%) CR/CRu 77% n=10 75 (40-94) 節外病変 0-1, ≧2 表2 (%) 100 80 PS 0, 1, ≧2 骨髄浸潤 ベンダムスチン 図2 チャールソン併存疾患指数 2-4, >4 24 (59%), 17 (41%) この資材は学会の最新情報を掲載しています。掲載されている薬剤の使用に あたっては各薬剤の添付文書を参照ください。
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