リンパ腫グループ - 日本臨床腫瘍研究グループ

リンパ腫グループ:ホジキンリンパ腫 治療開発マップ
2015.8.
対象
限局期
臨床病期 I
縦隔バルキー病変なし
標準治療
ABVD(4コース)
+領域照射(30 Gy)
臨床病期 II
ABVD(2コース)
+領域照射(20 Gy)の選
択も可能
縦隔バルキー病変あり
臨床病期 III
臨床病期 IV
再発
ABVD(6, 8コース)
部分奏効例では、
残存部位に照射(30Gy)を追加
65歳以下
救援化学療法および
自家末梢血幹細胞移植
併用大量化学療法
他組織の試験
予後不良因子なし
進行期
臨床病期II
JCOG試験
66才以上
救援化学療法
ブレンツキシマブベドチン
JCOG
9305
ABVd
1997.6→
2004.7
JCOG
9705
ABV
2000.12
→
2006.11
JCOG1305
ABVDによる寛解導入
中間 PET陰性群:
→ABVD療法継続
中間 PET陽性群:
→増量BEACOPP
2015.9~
ABVD vs. ブレ
ンツキシマブベ
ドチン+ AVDの
国際共同第III相
比較試験
(武田薬品)
NCT01712490
ニボルマブ
第II相試験
(小野薬品)
ペンブロリズマブ
第II相試験
(MSD)
ABVD(ドキソルビシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、ダカルバジン)
BEACOPP(ブレオマイシン、エトポシド、ドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチン、プロカルバジン、プレドニゾロン)
領域照射療法:治療前に病変があった領域のみに照射する方法
中間 PET:治療中間でのPETによる画像診断
救援化学療法:初回治療後の再発または治療抵抗性患者に対して行う化学療法
予後不良因子:縦隔バルキー病変の存在、節外病変の存在、血沈亢進(B症状なしの場合 >50mm/時間、B症状ありの場合>30mm/時間)、3カ所以上の病変の存在。
適応
外薬
リンパ腫グループ:濾胞性リンパ腫 治療開発マップ
対象
標準治療
限局期
無治療経過観察
進行期
低
腫
瘍
量
高
腫
瘍
量
再発
無治療経過観察
領域照射+
リツキシマブ/
リツキシマブ併用
化学療法
リツキシマブ
JCOG試験
リツキシマブ併
用化学療法
適応外薬
ベンダムスチン
イブリツモマブ・
チウキセタン
JCOG0203
(準備中)
JCOG1411
無治療経過観察
vs.
リツキシマブ
早期介入
リツキシマブ併用化学療法
(奏効例にリツキシマブ維持療法)
リツキシマブ
他組織の試験
領域照射
(30-36 Gy)
R-CHOP-21 vs.
R-CHOP-14
第II/III相試験
2002.9→2007.2
リツキシマブ併用化学療法
2015.8.
造血幹細胞移植
イブリツモマブ・チウキセ
タン
ベンダムスチン
イブリツモマブ・
チウキセタン
GA101-CHOP vs. R-CHOP
第III相試験
(中外製薬)
R-レナリドミド vs. R-CHOP/CVP
第III相試験
(セルジーン)
ベンダムスチン+/-オファツムマ
ブ 第III相試験 (GSK)
オファツムマブ vs. リツキシマブ
第III相試験 (GSK)
R-Chemo1)+/-イブルチニブ
第III相試験 (ヤンセン)
領域照射
R+/-レナリドミド
第III相試験 (セルジーン)
無治療経過観察
リツキシマブ+/-イデラリシブ
第III相試験 (ギリアド)(準備中)
R-CHOP(リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)
R-CVP(リツキシマブ、シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾロン)
領域照射:治療前に病変があった領域のみに照射する方法 1)R-CHOP or R+ベンダムスチン
ベンダムスチン
イブリツモマブ・
チウキセタン
リンパ腫グループ:びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
治療開発マップ(DLBCL) 65歳以下
対象
病期 国際予後指標
限局
期
全リスク
標準治療
R-CHOP
(6~8コース)
JCOG0601
R-CHOPとRW+CHOPの
ランダム化第III相試験
: 2007/12~
低中リスク
発
進行
期
中高リスク
R-CHOP
(6~8コース)
JCOG0908
自家末梢血幹細胞移植
ランダム化第II相試験
高リスク
適応外
薬
他組織の試験
R-CHOP(3コース)
+領域照射
低リスク
初
JCOG試験
IVLBCLに
対する
R-CHOP
+HD-MTX
第II相試験
(IVL研究
会)
CD5+DLBC
Lに対する
DA-EPOCHR+HD-MTX
第II相試験
(AMED 山口
班)
ABC DLBCLに
対するR-CHOP
+/-Lenalidomide
ランダム化第III相
試験(セルジーン)
R-CHOPとGA101CHOPランダム化
第III相試験
(中外/ロッシュ)
70歳未満
R-CHOPと
R-THP-COPの
ランダム化第II・III
相試験
(岐阜大学)
Non-GCB DLBCL
に対する
R-CHOP
+/-イブルチニブ
ランダム化第III相
試験
(ヤンセン)
JSCT-NHL10
中間PET
層別化研究
JSCT研究会
Non-GCB DLBCL
胚中心B細胞以外
のB細胞リンパ腫
2010/6~
寛解後のエベロリムスのランダム化
第III相試験(ノバルティス)
再発
全病期/全リスク
救援化学療法および
自家末梢血幹細胞移植
併用大量化学療法
R-CHOP(リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)
R-IDEA(リツキシマブ、イホスファミド、デキサメサゾン、エトポシド、シタラビン)領域照射:治療前に病変があった領域のみに照射する方法
中間 PET:治療中間でのPETによる画像診断、Non-GCB DLBCL:胚中心B細胞以外のB細胞リンパ腫
リンパ腫グループ:びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
治療開発マップ(DLBCL)高齢者
対象
病期
限局
期
国際予後指標
全リスク
標準治療
R-CHOP
(6~8コース)
JCOG0601
R-CHOPとRW+CHOPの
ランダム化第III相試験
: 2007/12~
低中リスク
発
進行
期
中高リスク
他組織の試験
R-CHOP(3コース)
+領域照射
低リスク
初
JCOG試験
R-CHOP
(6~8コース)
80歳以上の高齢者
R-miniCHOP
第II相試験
(国立病院機構)
高リスク
70歳以上
R-CHOPとR-THP-COPの
ランダム化第II・III相試験
(岐阜大学)
寛解後のエベロリムスのランダム化第III相試験
(ノバルティス)
再発
全病期/全リスク
救援化学療法
R-CHOP(リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)
領域照射:治療前に病変があった領域のみに照射する方法
適応
外薬
リンパ腫グループ:マントル細胞リンパ腫 治療開発マップ
2015.8.
対象
初
発
/
未
治
療
限局期
臨床病期 I
non-bulky II
若年進行期
(65歳以下)
臨床病期 II
臨床病期 III
臨床病期 IV
高齢進行期
(66歳以上)
臨床病期 II
臨床病期 III
臨床病期 IV
再発
標準治療
領域照射
JCOG試験
他組織の試験
リツキシマブ併
用化学療法+領
域照射
リツキシマブ+キロサイド大量
療法を含む化学療法(R-highCHOP+CHASERなど)
→ 自家末梢血幹細胞移植
併用大量化学療法(LEEDなど)
R-CHOP+R維持療法
VR-CAP
ベンダムスチン
±リツキシマブ
(BR)
フルダラビン
±リツキシマブ
クラドリビン
±リツキシマブ
イブリツモマブ・
チウキセタン
JCOG0406
R-high-CHOP+CHASER
自家末梢血幹細胞移植+LEED
第II相試験
2012.6→2014.6
BR±イブルチニブ
第III相試験(ヤンセン)
ボルテゾミブ±
リツキシマブ
領域照射:治療前に病変があった領域のみに照射する方法
R-CHOP(リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)
CHASER(シクロホスファミド、シタラビン、エトポシド、デキサメタゾン、リツキシマブ)
LEED(メルファラン、シクロホスファミド、メスナ、エトポシド、デキサメタゾン)
VR-CAP(ボルテゾミブ、リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、プレドニゾロン)
適応外薬
リンパ腫グループ:成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)
治療開発マップ 2015.8.
対象
標準治療
くすぶ
り型
無治療経過観察
症候あり
無治療経過
観察
予後不良因子
なし
慢性型
予後不良
因子あり
多剤併用化学療法1)
±モガムリズマブ
±同種造血幹細胞移植2)
慢性型
急性型・リンパ腫型
再
発
・
治
療
抵
抗
性
救援化学療法
±同種造血幹
細胞移植2)
モガムリズマブ
JCOG1111-C
インターフェロン/ジドブジン
vs. 無治療経過観察
第III相試験
2013.9~
JCOG0907
同種移植 第II相試験
2010.9~
適応外薬
分
類
CHOP vs.
ブレンツキシマブベドチン+ CHP
療法
国際共同第III相比較試験
(武田薬品)
ATLに対する抗CCR4抗体併用
HTLV-1 Tax特異的樹状細胞を用い
た免疫療法 第Ia/Ib相臨床試験
(九州がんセンター)
アグレッシブATL
初
発
皮膚病変の
局所治療
急性型・リンパ腫型
予後不良
因子あり
他組織の試験
インドレントATL
症候なし
JCOG試験
予後不良因子を有する慢性型;慢性型ATLのうち、予後不良因子(BUN>基準値上限、LDH>基準値上限、アルブミン<基準値下限)いずれかを有するもの
1) VCAP-AMP-VECP(VCAP:ビンクリスチン、シクロホスファミド、ドキソルビシン、プレドニゾロン、AMP:ドキソルビシン、ラニムスチン、プレドニゾロン、
VECP:ビンデシン、エトポシド、カルボプラチン、プレドニゾロン) が推奨される。
2) 70歳以下の場合
リンパ腫グループ:NK/T細胞リンパ腫 治療開発マップ
2015.8.
対象
臨床病期 IE
臨床病期 IIE
臨床病期 IIIE
臨床病期 IV
再発
標準治療
JCOG試験
他組織の試験
適応外薬
鼻腔(周辺)限局:
領域照射・
化学療法同時併用療法
(RT-2/3DeVIC)
DeVIC:
(カルボプラチン、エトポシド、
イホスファミド、デキサメタゾン)
JCOG0211-DI
鼻腔限局
放射線治療とDeVICとの同時
併用療法:
~2008.12
L-アスパラギナーゼを含む
化学療法
(SMILEなど)
SMILE:
デキサメタゾン、メトトレキサート、
イホスファミド、L-アスパラキナーゼ、
エトポシド
領域照射:治療前に病変があった領域のみに照射する方法
エルウィニア
L-アスパラギ
ナーゼ
初発IV期、再発、
初回治療不応:
NK腫瘍研究会
SMILE-P2
~2009.12
(日本・香港・韓国)
ペガスパルガーゼ
リンパ腫グループ:骨髄腫 治療開発マップ
対象
無症候性骨髄腫
症候性骨髄腫
(64歳以下)
標準治療
他組織の試験
適応外薬
無治療経過観察
ボルテゾミブ+デキサメタゾン
(BD)→ 自家末梢血幹細胞移植
併用メルファラン大量療法
症候性骨髄腫
(65歳以上)
メルファラン+プレドニゾロン+
ボルテゾミブ(MPB)
再発・治療抵抗性
JCOG試験
2015.8.
JCOG1105
MPB(週1回投与)
ランダム化第II相試験
:2013.7~
ボルテゾミブ+デキサメタゾン(BD)
サリドマイド+デキサメタゾン(TD)
レナリドミド+デキサメタゾン(Ld)
BD+パノビノスタット
サリドマイド
イクサゾミブ
維持療法
(武田薬品)
JCOG0904
BD vs TD
ランダム化第II相試験
:2010.3~2014.10
レナリドミド
MPT1)
第II相試験
(藤本製薬)
MPB vs MPC2)
第III相試験
(小野薬品)
Ld vs ILd3)
第III相試験
(武田薬品)
Ld vs ELd4)
第II相試験
(BMS)
MPB vs DMPB5)
第III相試験
(ヤンセン)
イクサゾミブ
維持療法
(武田薬品)
レナリドミド
Ld vs DLd6)
第III相試験
(ヤンセン)
ポマリドミド+デキサメタゾン(Pd)
1)メルファラン+プレドニゾロン+サリドマイド
2)メルファラン+プレドニゾロン+カーフィルゾミブ
3)イクサゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン
サリドマイド
4)エロツズマブ+レナリドミド+デキサメタゾン
5)ダラツズマブ+メルファラン+プレドニゾロン+ボルテゾミブ
6)ダラツズマブ+レネリドミド+デキサメタゾン
カーフィルゾミブ
エロツズマブ