平成27年10月10日発行 糖尿病・代謝・内分泌センター 熊代 尚記 講師(平成11年・山梨医科大学卒) 地域・全国・全世界へ発信し続けるセンターを目指して 日頃より地域医療機関の先生方には当院、当科の診療活動に多大なるご協力を頂き、感謝申し上げま す。当科は2012年4月に弘世教授が就任後、丸3年が過ぎました。私は2013年4月に赴任したのです が、この2年だけでも大きく成長したと実感しています。 私の簡単なプロフィールですが、臨床研修は現在の臨床研修制度開始前で、広く・深く3年間内科研 修(出身大学1年、東京警察病院2年)を行うことができ、貴重な財産となりました。その後、順天堂 大学で糖尿病・内分泌をじっくりと学び、大学院時代は基礎・臨床研究に没頭し、2009年から2013年ま で4年程、Yale大学Gerald Shulman研究室でインスリン抵抗性に関する世界の最先端の研究を行ってき ました。2013年春、医師15年目の帰国に際しては、帰国するかどうか、研究者か医者か、大学か病院か クリニックか企業か、本当に幅広い人生の選択肢の中から、日本の大学の臨床講座、しかも必要として くださる弘世教授のもとで働くこととしました。 私があえて大学の臨床講座で働き続ける上でのモットーは、臨床医として患者さんの人生を考えなが ら真剣に診療に携わり、そこから生じる大きな課題・難題を臨床研究を行ってしっかり検討し、その テーマのメカニズムを解明して新しい治療法開発に貢献するための基礎研究を遂行し、世界に発信し続 けることです。 東邦大学に赴任後は、糖尿病患者さんのおよそ60%(600万人)以上が60歳以上と高齢化が著しい日本 の社会を考えて、食事・運動以外のもう一つの生活習慣である睡眠に着目した検討と健康的な肥満・脂肪 肝を目指した検討を2大テーマに基礎研究・臨床研究に取り組んでいます。また、既存の薬剤を最大限に 生かす方法を発信してゆくことも大学病院の使命であると認識しています。おかげさまで、医局員が診療 支援している地域医療機関様にも最適な薬剤介入を検討する様々な臨床研究に参加して頂いており、診療 向上に還元すべく地域・全国・全世界に発信して参ります。昨年は‘糖尿病ドック入院’を立ち上げまし た。1週間の入院で患者さんの行動変容を促すもので、徐々に地域医療機関へ噂が広まり、問い合わせが 増えております。糖尿病分野で世界に肩を並べるべく取り組んでいるため、一部では糖尿病一色との噂も 流れてきますが、糖尿病以外の内分泌疾患の診療についても全国スタンダードで提供しており、責任もっ て数多くの患者さんの診療に取り組み、内分泌学会でも存在感を大きく示しております。 以上、まだまだ発展途上のセンターですが、医局員一丸となって立派なセンターにすべく精進してお ります。今後ともご支援賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。 診療予約 診療日 診療のご予約は、下記までご連絡下さい。 診療日・診療時間をご案内いたします。 医療機関専用電話 パートナー 03−3762−6616(直通) (受付時間 平日 8:30∼17:00、土曜 8:30∼14:00) (休診日:第3土曜日・日曜日・祝祭日・年末年始・創立記念日6/10) 熊代 尚記 講師:再診月曜日 午前 火曜日 午前・午後 東邦大学医療センター大森病院 Toho University Omori Medical Center 〒143-8541 東京都大田区大森西 6-11-1 03−3762−4151(代表) http://www.omori.med.toho-u.ac.jp/ 発行元:地域医療支援センター 平成27年10月10日発行 栄養部 管理栄養士 神山 薫 栄養療法はすべての疾患に必要なもの 東邦大学医療センター大森病院の栄養部は、給食管理(献立業務と調理業務)と栄養管理(栄養指導や入 院患者さんの栄養状態の管理)に取り組んできた伝統ある部門です。現在も、食事や経腸栄養などの栄養療 法について、医師、看護師、薬剤師などの医療スタッフと連携をとりスピーディーに対応しています。 一連の業務の中から、今回は栄養指導についてご紹介いたします。 「個人栄養指導」は外来・入院患者さんに月曜日∼金曜日の午前・午後に予約制で行っています。患者さ んの病態に応じた食事内容を提案するもので、何をどれくらい食べたらよいか、食品選択や注意点、食べ方 や調理の工夫を具体的に患者さんと話し合いながら進めています。糖尿病、腎臓病、肝臓病、心臓病、肥 満、消化器疾患・術後など治療食に関連する栄養指導のみならず、嚥下障害など幅広い食事対応の相談、指 導を行っています。それぞれ資格を取得した10名の管理栄養士が曜日毎の担当制で対応し、年間およそ2000 件以上の栄養指導を実施しています。今後も各領域に特化した能力を持つ資格取得をする一方で、柔軟かつ 幅の広い栄養指導を展開していきたいと考えております。 「集団栄養指導」は、糖尿病教室や腎臓病教室を開催しています。母親教室や精神科デイケアではプログ ラム中の「栄養」の項を担当しています。 糖尿病教室は第1∼4の火曜日(午前・午後)に行っており、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、管 理栄養士の多職種により糖尿病の管理についてお話しします。糖尿病を総合的に理解し治療に取り組んでい くのに役立つプログラムです。通院歴を問わず参加できる医療機関の教室は少なく、関東、東海地方からも お越しいただいています。 腎臓病教室は毎週木曜日の午後に開催し、当院に通院または入院中の患者さんを対象として予約制で行っ ています。医師、管理栄養士が腎臓病の病態や食事療法について説明します。 「糖尿病教室市民公開講座」は年2回開催しています。テーマは前回までの参加者から寄せられた要望や 時節の話題を、糖尿病教室担当者を中心に幅広い職員の協力を得て構成しています。地域医療への貢献が評 価されており、当院のホームページや大田区報などに掲載されていますので、興味関心のある方は、これら をご覧の上、ぜひご参加ください。 その他に栄養サポートチーム(NST)、嚥下障害対策チーム、褥瘡ケアチーム、緩和ケア支援チーム、 腎センター、消化器外科、救命救急や小児科の血液カンファレンスなどへの積極的な参加でチーム医療の一 翼を担っています。 『生きることは食べること(栄養療法)』を軸に、更に多職種との連携を図り、地域の管理栄養士とも専 門性のある内容を深め、協働しながら在宅栄養を含め地域に貢献していきたいと考えております。 ●個人栄養指導の時間(一枠30分) と担当者、取得資格 指導時間 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 小倉 豊子 神山 薫 中村芽以子 池田 恭子 長嶋 泰子 午前 ・栄養サポートチーム ・糖尿病療養指導士 ・栄養サポートチーム専門療法士 ・糖尿病療養指導士 (8:45∼12:45) 専門療法士 ・健康運動指導士 ・日本摂食嚥下リハビリテー ・病態栄養専門師 ・サプリメントアドバイザー ション学会認定士 平澤 数馬 田中 綾 午後 ・フードスペシャリスト ・栄養教諭 (14:15∼16:45) ・食育指導士 医療機関専用電話 五月女祐一 渡邉 優子 ・栄養サポートチーム専門 療法士 パートナー 03−3762−6616(直通) (受付時間 平日 8:30∼17:00、土曜 8:30∼14:00) (休診日:第3土曜日・日曜日・祝祭日・年末年始・創立記念日6/10) ・栄養サポートチーム 専門療法士 ・糖尿病療養指導士 中西 将 ・サプリメントアドバイザー ・栄養サポートチーム 専門療法士 ・糖尿病療養指導士 東邦大学医療センター大森病院 Toho University Omori Medical Center 〒143-8541 東京都大田区大森西 6-11-1 03−3762−4151(代表) http://www.omori.med.toho-u.ac.jp/ 発行元:地域医療支援センター
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