呉市立呉高等学校 3年 秋月明日香さん 【毎日の生活から】部門 分野①

呉市立呉高等学校 3年
秋月明日香さん
【毎日の生活から】部門
分野①「今、思うこと」
題名:2度と戦争をしない国
「被爆から70年。
」今年、広島に原爆が投下されてから70年経過した年になりました。
毎日当たり前のように学校へ通い、やりたいことをしながら生きている私達にとって、深
く考えさせられる日となる8月6日。被爆者は残りわずかとなった今、この事を次世代に
語り継いでいくのは私達の世代の役目だと思います。
テレビでは、多くの体験話や話にもとづいたドラマがやっていました。今では当たり前
となっている自由に発言する権利、自分の意志を貫く心。でも、当時の方々にとって「自
由に発言する」ということは、政府に、国に反する行為としてやってはいけないことでし
た。それを知った私達が、何をしていくべきなのでしょうか。
実際、私は中学校の修学旅行で沖縄の記念碑が立てられている場所に訪れ、戦争につい
て学習しました。数えきれないほどの名前が刻まれている光景は、戦争で多くの方が犠牲
になったことを意味しています。私達がこうして不便なく自由に生活できているのは、昔
の方々が自分の命を犠牲にしてまで国を守ろうとしてくれたからです。このことを、どれ
だけの人が痛感し、深く考え、生活しているのだろう。18歳の私達と同年代の男の人が
突然兵士として送られ、戦うこととなる、わが身におきかえて考えてみると、とても受け
入れがたいことです。
憲法9条改正の話が出るにあたり、多くの人が反対しています。もう2度と、人が犠牲
にならないように。2度と戦争はするべきでないと思っているのです。70年前、国のた
めに戦い、被爆し、亡くなった人を思い出してほしいです。武器を持つことも、核兵器を
もつことも必要ないのです。やっと平和な生活が送れるようになった日本を維持すべきだ
と思います。
私たちがこうして、このようなエッセイを書けるのも自由に発言できる事もすべてが「幸
福」なんだと痛感します。もう2度と戦争しない国になるために。