NTT-AT ビッグデータセミナー 通信設備における ビッグデータ活用技術のご紹介 2015年8月31日 NTTアドバンステクノロジ株式会社 次世代ネットワーク推進事業本部 /営業本部 ソリューションSE 石村 公宏 Copyright© 2015 NTT Advanced Technology Corporation 通信設備におけるビッグデータ活用の目的 ・社会や事業を支えるインフラとしての安心・安全を守る。 ⇒信頼性管理が一つの重要トピック セキュリティーも重要トピック(次回以降のお話) では何をすれば良いのか? ・月次/週時レポート? ⇒何をレポートする? 何を考える? どう実装? ・故障対策? ⇒何を持って対策? 対策効果は? ⇒通信設備の信頼性管理とビッグデータの相性は、 (最近)悪くない。 1 Copyright© 2015 NTT Advanced Technology Corporation 通信設備管理とビッグデータの三要素 通信設備ビッグデータの「固有技術/ICT/データ分析理論」 通信設備の固有技術 ICT基盤 ・機器アーキテクチャ ・通信プロトコル ・・・ ⇒特化している ・ルータ/SW/伝送 ビッグデータによる 通信設備管理 ・オーダー管理 ・ログ監視 ・設備管理 ・・・ ⇒やや汎用 データ分析理論 主にお話致します ・確率統計 ・機械学習 ・信頼性工学 ⇒汎用的 2 Copyright© 2015 NTT Advanced Technology Corporation ビッグデータ活用による通信設備の管理技術概要 ①信頼性の現状をKPIとして定性的定量的に把握する。 ②特徴的傾向を機械学習等により発見し、改善PDCAを回す。 ②特徴的傾向の発見 ①信頼性把握 KPI FTA/FMEA 故障率 (期間別) 年月 故障率 (使用時間別) モジュールA 故障 ソフト 経年時間 信頼度 /保全度 (期間別) ログ出力パターン別故障 問題 無し 問題 有り ハード CPU メモリ 機能α 機能β Y 値B <4? Y N Y 値A ログX <100? 出現? N N 問題 無し 問題 無し 年月 3 Copyright© 2015 NTT Advanced Technology Corporation ①信頼性に関するKPI概要 ・全体は広義の信頼性(Dependability)で表される。 ー狭義の信頼性(Reliability≒動いている状態の度合い) ー保全性(Maintainability≒動いていない状態の度合い) ・全体KPI、部分KPIの可視化手法を設計し、実装・管理をする。 修理系でのアイテムの状態遷移と管理用定量値 狭義の信頼性 ・動作時間/信頼度R /故障率λ/故障強度z /(M)TBF… 動作状態 ○ 非動作状態 × 保全性 ・保全時間/保全度M /修復率μ/(M)TTR 広義の信頼性 ・稼働率(availability)/不稼働率 ※本ページは、JIS Z8115での体系 4 Copyright© 2015 NTT Advanced Technology Corporation ①使用時間別故障率曲線 ・定期点検/予防保全の回数と信頼性はトレードオフ ・適切なアクション回数で、OPEXの改善 使用時間別故障率曲線の考え方 故障率λ(t) 予防保全は時間巻戻り 使用時間t 右肩下がり ほぼ同じ 定期点検/予防保全の間隔は延ばせる 右肩上がり 信頼性とOPEX等の最適 バランスを考える 5 Copyright© 2015 NTT Advanced Technology Corporation デモンストレーション 分析エンジン(R言語)と BIツール(Spotfire)を使用した、 通信設備の信頼性の把握デモ 6 Copyright© 2015 NTT Advanced Technology Corporation ②通信設備の特徴的傾向の発見 ・手法は様々あるが、何をするかのタイプ分けができる。 ・万能な手法は無いので最適に使いこなす必要がある。 分析タイプ 記述統計 概要 例 統計代表値やヒストグラム等 箱ひげ図 データの基礎知識を得る。 セグメンテーション データをグループ分けする。 K-means コンセプト解説 データ特徴を定性的に説明する。 クラスタ名付 従属性分析 従属性や関連をモデルで表す。 ベイジアンNW クラス分類 回帰 決まった目標にグループ分け。 数値データの数式化。 決定木 ARIMA 7 Copyright© 2015 NTT Advanced Technology Corporation デモンストレーション 分析エンジン(R言語)と BIツール(Spotfire)を使用した、 通信設備の特徴的傾向発見デモ 8 Copyright© 2015 NTT Advanced Technology Corporation 結語 ○通信設備におけるビッグデータ活用 ・全てを包括する万能薬は無い。地道な積み上げが必要。 ⇒逆に、永続的な知見の積み重ねによる管理が可能。 網構成・設備・アーキテクチャが変わっても、 信頼性KPIと傾向の発見手法は不変。 ・現在は実装技術が揃っており、実現可能。 ⇒後はやるだけ。今後数十年の礎を作ることが可能。 9 Copyright© 2015 NTT Advanced Technology Corporation 技術をお客様のお役に立つ多様な価値に変換して提供する “ Integrated-Value Provider ” 〒212-0014 神奈川県川崎市幸区大宮町1310 ミューザ川崎セントラルタワー TEL: (044)589-6405 FAX: (044)541-1321 URL: http://www.ntt-at.co.jp/ Copyright© 2015 NTT Advanced Technology Corporation
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