2.伝達エラー防止手順

2.伝達エラー防止手順
(1)口頭指示
原則口頭指示は受けない。やむを得ない場合、以下の手順で行う。
①医師は患者名をフルネームで伝え、看護師は復唱し確認する。
②口頭指示日時、指示内容はメモに書き取り内容に疑問がある場合は、再確認する。
③受けた後に確認のため、医師とともに再度、患者名・指示内容などを復唱する。
④薬の指示の場合、量については mg、ml、cc など単位まで正確に聞き取る。
⑤指示通りの処置を正確に実施する。
⑥医師はできるだけ早急に指示内容を電子カルテに入力する。
⑦看護師は、医師が入力した指示とメモと照らし合わせ間違いがないか確認する。
(2)変更・中止の指示
①医師は指示を出す際に、重要、変化している指示の箇所を、受け手に正確に伝達され
るよう、マーキングするなどの配慮をする。
②頻度の高い定型的指示は思い込みによる見落としが発生しやすいので注意する。定型
的指示と異なる場合、マーキングなど看護師に注意を喚起する方法をとる。
③緊急指示入力をすると、黄色星マークが付くので、看護師は早急に確認する。
(3)指示受け
①電子カルテの入院看護業務の指示受けから指示内容を確認する。
(5W1H:いつ、どこで、誰が、なぜ、何を、どのように)
②略語や理解しにくいときは、必ず記入した医師に確認する。
③転記はしない。やむを得ないときは、複数の看護師で指差し呼称し確認する。
④薬の指示の場合、量については mg、ml、cc など単位まで確認する。
⑤確認処理を行う。
(4)電話などの内容を伝達するとき
①電話を受けたときは伝言メモを使用し、氏名・時間・内容・相手の名前などを聞き、
必ず復唱して確認する。
②伝達中継者は、実施者に伝言メモを渡し内容を声だし確認する。
➢看護手順 院内規定 個人指示簿マニュアル参照