地上の星(43) ゴスペルホール「聖書を読む会」 特別企画(50) 「罪の増し加わるところに・・・」 獄中の紳士 石井藤吉物語 1873 年(明治 6)に名古屋に生まれる。父の酒好きがもとで貧困のどん底 に落ち、小学校も中退。やがて悪の道に走る。19 歳でついに刑務所に入り、数度の脱獄、強盗殺 人により死刑を宣告された。典獄から「無類飛び切りの厄介者」と言われる、手のつけられない 悪党であった。そんな折、自分が犯した殺人罪(鈴ヶ森おはる殺し事件)で別人が逮捕されたこ とを知り、初めて罪の呵責に悩む。だが獄中に二人の外国人宣教師婦人が足しげく通ってくれた おかげでキリストの福音にふれて信仰者となった藤吉は、極刑を百も承知で自分が真犯人である ことを名乗り出て、冤罪をあやうく未然に防ぐ。以後、獄中で伝道に励む。少年時より重ねてき た罪(盗み、脱獄、盗み、強盗、傷害、強姦など)とあらゆる悪事をありのまま記した『懺悔録』 (原稿用紙にすると 250 枚。英語、フランス語、ドイツ語、中国語にも翻訳される)を書き残し、 1918 年、喜々として刑に服した。享年 47 歳。辞世の句は「名は汚し この身は獄に果てるとも 心は清め きょうは都へ」。今回は、当時の日本を騒がせた重罪人石井藤吉の劇的な回心とその 後の歩みをご紹介します。 記 1.日時:7月10日(金) 10:30 AM より 2.場所:ゴスペルホール(電話 026-295-6705) 3.講師:尾崎富雄(ゴスペルホール代表) 入場無料。どなたでも参加できます。
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