p.14(35)(36)(37)集合の問題

【集合】
●ある食品会社の試作品の菓子、A、B の味と価格について、100 人についてモニター調査を行ったところ、次のような結
果となった。これについて各問いに答えなさい。
<解説>
下の表は、2 つの集合の問題を作ろうと思えば、いくつか作ることができます。
具体的には、
「菓子 A について:味の集合(味に満足・不満足)と価格の集合(価格に満足・不満足)」
「菓子 B について:味の集合(味に満足・不満足)と価格の集合(価格に満足・不満足)」
「味について:菓子 A の集合(味に満足・不満足)と菓子 B の集合(満足・不満足)」
「価格について:菓子 A の集合(価格に満足・不満足)と
菓子 B の集合(満足・不満足)」
の 4 種類が常識的な集合の問題になりうるものです。
ですので、おそらくはこの 4 種類のどれかが設問になっているというわけです。
菓子 A
菓子 B
味
価格
味
価格
満足
65 人
78 人
54 人
68 人
不満足
35 人
22 人
46 人
32 人
合計
100 人
100 人
100 人
100 人
(35) 菓子 A について、
「味については満足であるが、価格については不満足
である」と答えたモニターが 12 人いた。
「味については不満足であるが、価
格については満足である」と答えたモニターは何人か。
これは、菓子 A についての問題ですね。
集合は、[味も価格も満足]と[味は満足だが価格は不満足]と
[味は不満足だが価格は満足]と[味も価格も不満足]
の 4 つのグループに分けることができますね。
線分で 4 領域を表すと、以下の様になります。満足の人を青線(
)で表しました。
<菓子 A について>
100 人
味
価格
100 人
では、人数を入れてみます。
65 人
そして、求めるものは。
右の
の人数。
味
12 人
価格
78 人
100 人
では、ここ
65 人
の人数を求めましょう。
・まず、味も価格も満足は、65-12=53(人)
味
12 人
・求めたいものは、78-53=25(人)
答え.25 人
53 人
価格
78 人
(36) 味について、
「どちらの商品についても満足だ」と答えたモニターが 38 人いた。
「どちらの商品についても不満足だ」
と答えたモニターは何人か。
これは、味についての問題ですね。
100 人
(35)同様に、線分を作ってみます。
満足の人を
このラインで表しています。
菓子 A
菓子 B
100 人
左に人数を入れてみます。
65 人
求めるところは、
ここ。
菓子 A
38 人
菓子 B
54 人
100 人
左のように、必要なところの人数を出して、ここ
35 人
65 人
を出します。
菓子 A
35-16=19 人
38 人
答え.19 人
16 人
菓子 B
54 人
(37) 価格について、
「どちらの商品も満足だ」と答えたモニターは、少なくとも何人いると考えられるか。
これは、価格についての問題ですね。
100 人
2 つの集合であることを確認したら、
左の様な線分を使った解き方で始めますが、
菓子 A
「両方満足の人は、少なくとも何人か」と言われたら、
菓子 B
下のような線分で解きます。
なぜならば、
「両方満足の人は、少なくとも何人か」を言い換えると、
「両方満足の人は、一番少なくて何人いるのか」と言えるため。
すると、
「両方満足の人」をなるべく少なくするために、
78 人100 人
左のように、菓子 B の青ライン
菓子 A
を、
右端につけます。この状態(両方とも不満足が0人)のとき、
「両方満足の人」は最も少なくなります。
菓子 B
68 人
「両方満足」の数を出すには、A 満足と B 満足を足すと、100 人から出た人数が重なる(両方とも満足の数になる)と言
うことになります。
では、両方満足の人がもっとも少ないときの人数は、
(78 人+68 人)-100 人=46(人)
答え.46 人