【集合】 ●ある食品会社の試作品の菓子、A、B の味と価格について、100 人についてモニター調査を行ったところ、次のような結 果となった。これについて各問いに答えなさい。 <解説> 下の表は、2 つの集合の問題を作ろうと思えば、いくつか作ることができます。 具体的には、 「菓子 A について:味の集合(味に満足・不満足)と価格の集合(価格に満足・不満足)」 「菓子 B について:味の集合(味に満足・不満足)と価格の集合(価格に満足・不満足)」 「味について:菓子 A の集合(味に満足・不満足)と菓子 B の集合(満足・不満足)」 「価格について:菓子 A の集合(価格に満足・不満足)と 菓子 B の集合(満足・不満足)」 の 4 種類が常識的な集合の問題になりうるものです。 ですので、おそらくはこの 4 種類のどれかが設問になっているというわけです。 菓子 A 菓子 B 味 価格 味 価格 満足 65 人 78 人 54 人 68 人 不満足 35 人 22 人 46 人 32 人 合計 100 人 100 人 100 人 100 人 (35) 菓子 A について、 「味については満足であるが、価格については不満足 である」と答えたモニターが 12 人いた。 「味については不満足であるが、価 格については満足である」と答えたモニターは何人か。 これは、菓子 A についての問題ですね。 集合は、[味も価格も満足]と[味は満足だが価格は不満足]と [味は不満足だが価格は満足]と[味も価格も不満足] の 4 つのグループに分けることができますね。 線分で 4 領域を表すと、以下の様になります。満足の人を青線( )で表しました。 <菓子 A について> 100 人 味 価格 100 人 では、人数を入れてみます。 65 人 そして、求めるものは。 右の の人数。 味 12 人 価格 78 人 100 人 では、ここ 65 人 の人数を求めましょう。 ・まず、味も価格も満足は、65-12=53(人) 味 12 人 ・求めたいものは、78-53=25(人) 答え.25 人 53 人 価格 78 人 (36) 味について、 「どちらの商品についても満足だ」と答えたモニターが 38 人いた。 「どちらの商品についても不満足だ」 と答えたモニターは何人か。 これは、味についての問題ですね。 100 人 (35)同様に、線分を作ってみます。 満足の人を このラインで表しています。 菓子 A 菓子 B 100 人 左に人数を入れてみます。 65 人 求めるところは、 ここ。 菓子 A 38 人 菓子 B 54 人 100 人 左のように、必要なところの人数を出して、ここ 35 人 65 人 を出します。 菓子 A 35-16=19 人 38 人 答え.19 人 16 人 菓子 B 54 人 (37) 価格について、 「どちらの商品も満足だ」と答えたモニターは、少なくとも何人いると考えられるか。 これは、価格についての問題ですね。 100 人 2 つの集合であることを確認したら、 左の様な線分を使った解き方で始めますが、 菓子 A 「両方満足の人は、少なくとも何人か」と言われたら、 菓子 B 下のような線分で解きます。 なぜならば、 「両方満足の人は、少なくとも何人か」を言い換えると、 「両方満足の人は、一番少なくて何人いるのか」と言えるため。 すると、 「両方満足の人」をなるべく少なくするために、 78 人100 人 左のように、菓子 B の青ライン 菓子 A を、 右端につけます。この状態(両方とも不満足が0人)のとき、 「両方満足の人」は最も少なくなります。 菓子 B 68 人 「両方満足」の数を出すには、A 満足と B 満足を足すと、100 人から出た人数が重なる(両方とも満足の数になる)と言 うことになります。 では、両方満足の人がもっとも少ないときの人数は、 (78 人+68 人)-100 人=46(人) 答え.46 人
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