夢に向かって、人生の基礎を築き、大きな翼を育む学校 ・自ら学ぶ生徒 ・心豊かな生徒 ・たくましい生徒 校訓 自主・自律 協同 平成27年 7月 1日 第4号 048-477-6053 www.c-niiza.ed.jp/j-daiyon 四 中 魂 -学総大会観戦記- 校長 三年生にとっては負けたら引退となる最後の 学校総合体育大会が始まった。どの部活動もこ の日のために毎日厳しい練習に取り組んでき た。どの試合会場でも四中生の明るくさわやか な姿が光っていた。 -激闘 32分間- 男子バスケットボール(総合体育館) 予選リーグを1位で通過し、決勝トーナメン トも順調に勝ち上がり、新座二中とのベスト4 をかけた戦いが始まった。第1ピリオド開始直 後、相手の速攻であっという間に7点を奪われ た。ゾーンディフェンスを固めた守備に、攻め あぐんでいる。すかさず杉田監督がタイムアウ トをかけ選手を集め戦略を伝える。第1ピリオ ドは互いに点を取り合う展開となり終了間際に 逆転に成功した。第2ピリオドからは見違える ように一気にエンジンがかかり怒濤の攻撃が始 まった。田代兄弟を中心にボールが運ばれ、ゴ ール下では上島、瀬倉、草野が体を張って競り 勝ち、次々とシュートが決まる。けがで途中退 場した松島も、床に倒れながら声援を送る。第 3、第4ピリオドに更に点差を広げ終わってみ れば大差をつけての勝利だ。 準決勝は新人県大会3位の新座三中が相手 だ。さすがに相手は試合巧者だ。点を取り合い ながらも第3ピリオドまで常に追いかける苦し い展開が続く。第4ピリオド、ラスト3分を切 ったところで遂に逆転した。これで流れが変わ った。電光掲示板の残り時間が0になった瞬間 メインアリーナがどよめいた。67-61の数 字が誇らしく輝いている。ベンチも応援席も大 騒ぎだ。すばらしい試合だった。 男子バスケットは準優勝を勝ち取り、10年 ぶりに県大会出場を果たした。大会を通して観 客席で男女バスケット部が互いに声援を送りあ っていた姿が印象的だった。まさに、総力戦で 勝ち取った勝利だ。 右田 勉 -清水先生へ捧げる- ソフトボール(馬場球場) 初戦を快勝し、準決勝を迎えた。相手の志木 中は新人大会の覇者だ。今大会最大の難関を迎 えた。両チームとも決め手がないまま5回まで 0-0のこう着状態が続いた。小出監督は選手 に指示を出しながらも励ましの言葉をおくる。 エース鈴木の粘りのピッチングに打線が奮起し たのは終盤6回だ。六反園のヒットを足がかり に鈴木の長打と高橋のスクイズなどで3点を奪 った。守備ではキャプテン篠山を中心に守りき り3-0で強打の志木中を完封した。奇跡的な 勝利だ。 決勝戦は朝霞一中との対戦だ。今までの対戦 成績は勝ったり負けたりの相手だ。初回に1点 先取するも3回に追いつかれ、1-1の同点の まま試合が進む苦しい展開だ。しかし、今まで とは選手の様子が違った。ピンチになってもあ わてることなく円陣を組んで守り方を何度も確 認している。我慢の展開が続いたがついに打線 が爆発した。高橋、宮田がヒットで出塁し福田 の長打が出て2点を奪った。最後まで粘り強い 守備で守りきり4-1で競り勝った。優勝を果 たした瞬間、笑顔と涙でぐしゃぐしゃになる選 手たちを、ベンチから前顧問の清水先生の遺影 が微笑みながら見つめていた。 (閉会式では清水先生のご冥福を祈り全員で黙 祷くださいましたことに感謝申し上げます) どの競技も最後に残る1チーム(1人)以外 はどこかで敗退する。勝者はすべての者の思い を乗り越えて勝利をつかむ。だから勝つことは 尊く負けることは辛く悔しい。しかし、勝敗に かかわらず、力の限り戦った君たちの思いは君 たちの体の一部となってこれからの未来を支え ていくはずだ。そして、努力した君たちを応援 し見守ってきた人たちの心にも君たちの姿が永 遠に刻まれる。
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