★11 月の星空案内 今月の星空では、頭の真上あたりに握り拳より一回り大きい四角形の星の並びがありま す。これを“秋の四辺形”といい、秋の星座めぐりのよい案内役になります。ここには「ペガ スス座」があります。この“秋の四辺形”を使って星座を探しましょう。 まず、“秋の四辺形”の西(右)の辺を南にのばしていくと、秋の星空で唯一の一等星フォ ーマルハウトを見つけられます。ここには「みなみのうお座」があります。次に、“秋の四辺 形”の東(左)の辺を北にのばしていくと、W 字に並んだ5つの星の並びにぶつかります。こ の星の並びが「カシオペヤ座」です。また、“秋の四辺形”の北東角(左上)の星を頂点とし た“アルファベット A の字”の星の並びが「アンロメダ座」です。このあたりに雲のようなも のが見えます。これが、アンドロメダ銀河(M31)です。アンドロメダ銀河は、私たちがいる 天の川銀河のとなりの銀河です。ただ、となりと言っても、地球から約 230 万光年(光の速さ で約 230 万年かかる距離)離れています。 秋の夜長には、星や星座、アンドロメダ銀河探しにチャレンジしてみてはいかがですか。 <現在見える惑星> 日 曜 3 火 8 天 文 現 象 日 曜 18 水 しし座流星群極大(13 時頃) 日 立冬(02:59)太陽黄経 225° 19 木 上弦(15:27) 12 木 26 木 満月(07:44) 16 月 30 月 土星が合(16:29) 下弦(21:24) 新月(02:47) C/2013 US10 カタリナ彗星近日点通過 天 文 現 象 水星(-0.9 等前後):おとめ→へびつかい座付近 見かけ上、太陽に近いため、観測に適さない。 金星(-4.3 等前後):しし→おとめ座付近 夜明け前、東の空でひときわ明るく輝く。 火星( 1.6 等前後):しし→おとめ座付近 木星(-1.9 等前後):しし座付近 土星( 0.5 等前後):さそり座付近 夜明け前、東の空で赤っぽく輝く。 夜明け前、東の空で明るく輝く。 日没後、西南西の低空で輝く。(上旬のみ) ※中下旬は見かけ上太陽に近いため観測に適さ ない。 注目の天文現象(11 月) ~カタリナ彗星を探そう~~ 11 月 16 日に「C/2013 US10(カタリナ彗星)」が近日点を通過します。彗星の正体はチリと氷の塊 です。彗星は太陽に近づくにつれ、氷がとけて尾が見えます。 「近日点」とは惑星や彗星などの軌道上太陽に最も近づく点で、近日点の日の前後が彗星は観 察しやすいと言われています。そのため、カタリナ彗星は、11 月下旬~12 月上旬が見やすいと予 想されています。 まず明け方、東南東の低空で白っぽく輝く 1 等星スピカを探しましょう。それより低いところにカタリ ナ彗星は見えています。明るさは5等級と予想されていますので、双眼鏡が必要になります。ただ し、双眼鏡などを使用する時には太陽が目に入らないように十分に注意してください。 ただ、2年 前の「アイソン彗星」の時のように、彗星は近日点を通過する際に消滅してしまう可能性もあります ので、カタリナ彗星の動向についての情報をチェックして観察をすることをおすすめします。
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