9 月の星空案内

★9 月の星空案内
暦の上では秋になりましたが、頭上から西の空は、まだまだ夏の星座たち。夏の星座さがしは、
ちょうど頭の真上あたりで、ひときわ白く輝く星から始まります。この星が、七夕の話に登場す
る“織り姫星”、こと座の1等星ベガです。では、“彦星”はというと、ベガからやや南東で輝
く星が“彦星”、わし座の1等星アルタイルです。ベガから北東に目を移すと、はくちょう座の
1等星デネブが輝いています。このデネブ、ベガ、アルタイルを結ぶと、“夏の大三角”ができ、
夏の星座さがしのよい案内役となります。
夜遅くになると、東の空低いところには秋の星座の中で唯一の1等星、みなみのうお座のフォ
ーマルハウトが姿を見せます。また、東の空高いところには、握り拳より一回り大きい四角形の
星の並びが見えます。これを“秋の四辺形”と呼んでいます。ここには、ペガスス座があります。
この秋の四辺形を使うことによって、いろいろな秋の星座たちを探すことができます。
<現在見える惑星>
水星( 2.7 等前後):おとめ座付近
初旬、日没後、西の低空で輝く(観測難)
金星(-4.5 等前後):かに座付近
夜明け前、東の空でひときわ明るく輝く。
火星( 1.8 等前後):かに→しし座付近
木星(-1.7 等前後):しし座付近
土星( 0.6 等前後):てんびん座付近
夜明け前、東の低空で赤っぽく輝く。
下旬、夜明け前、東の低空で輝く。
20 時頃、南西の空で黄色っぽく輝く。
注目の天文現象(9 月)
~月を観察しよう~~
秋と言えば、お月見です。お月見は秋の収穫に感謝し、お酒
やお団子を供えて、満月を楽しむ日本古来からある行事です。
お月見をする満月を「中秋の名月」と呼んでいます。中秋と
は、旧暦(昔のカレンダー)で8月15日のことで、2015 年の中秋
は9月27日です。
月の模様にも目を向けてみましょう。白く見える部分は「陸」、
日
曜
4
金
5
土
13
木
21 祝月
天
文 現 象
水星が東方最大離角(19:00)
日
曜
天
文 現 象
22
祝火 金星が最大光度(07:00)-4.5 等
下弦(18:54)
23
祝水 秋分(17:21)
新月(15:41)
27
日
上弦(17:59)
28
月
中秋の名月
満月(11:51)スーパームーン
灰色に見える部分は「海」と呼ばれています。(ただし、月の海
には地球のような水はありません)この模様を日本では「うさぎ」
に見立てていますが、海外では「かに」、「獅子」、「本を読む女
性」など様々に見立てられています。
みなさんは、月の模様、何に見えますか?
【国立天文台
天文情報センターより引用】