10 月の星空案内

★10 月の星空案内
今月の星空では、頭の真上あたりに握り拳より一回り大きい四角形の星の並びがあります。
これを“秋の四辺形”といい、秋の星座めぐりのよい案内役になります。ここには「ペガスス
座」があります。この“秋の四辺形”を使って星座を探しましょう。
まず、“ペガススの四辺形”の西(右)の辺を南にのばしていくと、秋の星空で唯一の一等
星フォーマルハウトを見つけられます。ここには「みなみのうお座」があります。次に、“秋
の四辺形”の東(左)の辺を北にのばしていくと、W 字に並んだ5つの星の並びにぶつかりま
す。この星の並びが「カシオペヤ座」です。また、“秋の四辺形”の北東角(左上)の星を頂
点とした“アルファベット A の字”の星の並びが「アンロメダ座」です。このあたりに雲のよ
うなものが見えます。これが、アンドロメダ銀河(M31)です。アンドロメダ銀河は、私たち
いる天の川銀河のとなりの銀河です。ただ、となりと言っても、地球から約 230 万光年(光の
速さで約 230 万年かかる距離)離れています。
秋の夜長には、星や星座、アンドロメダ銀河探しにチャレンジしてみてはいかがですか。
<現在見える惑星>
水星( 1.0 等前後):おとめ座付近
中旬、夜明け前、東の低空で輝く。
(上旬と下旬は、観測に適さない。)
金星(-4.5 等前後):しし座付近
夜明け前、東の空でひときわ輝く。
火星( 1.8 等前後):しし座付近
木星(-1.8 等前後):しし座付近
土星( 0.6 等前後):てんびん座付近
夜明け前、東の低空で赤っぽく輝く。
夜明け前、東の低空で輝く。
日没後、南西の低空で黄色っぽく輝く。
注目の天文現象(10 月)
~月、金星、火星、木星、水星が並ぶ~~
10 月8日~11 日にかけて、夜明け前の東の空で、月、金星、火星、木
星、水星が並びます。朝焼け空のグラデーションと惑星の会合は、早起
きをしてでも楽しみたいものです。
右図は 10/8 の明け方の空の様子です。月の下でひときわ明るく輝く星
日
曜
5
月
13
火
16
21
天
文 現 象
日
曜
下弦(06:06)
22
木 オリオン座流星群極大
新月(09:06)
26
日 金星が西方最大離角(16:00)
金 水星が西方最大離角(12:00)
27
火
水
30
金 アルデバランの食(09:04)※観測難
上弦(05:31)
天 文 現 象
満月(21:05)
が金星、その下で赤く輝く星が火星、そのすぐ下で明るめに輝く星が木
星です。そして特に低空で輝く水星はなかなか探しづらいですが、挑戦
してみてはいかがでしょうか?
双眼鏡や望遠鏡を使うと、より探しやすくなりますが、数分すると太陽
が出てきますので、太陽が目に入らないように注意して観察をしてくださ
【10/8 06:00 久留米の空
い。
ステラナビゲータ ver.9 で作成】