1.ハッブルは銀河を形に基づき,どのように大別したか? だ円銀河

1. ハッブルは銀河を形に基づき,どのように大別したか?
だ円銀河,渦巻銀河,棒渦巻銀河
2. ハッブルの分類では銀河系は何型か?
SBb
3.だ円銀河の特徴を挙げよ.
赤色は黄色に光る種族Ⅱの恒星が多く含まれる.星間ガスが少ない.恒星の分布は連続的
4. 渦巻銀河,棒渦巻銀河の特徴を挙げよ.
円盤部に種族Ⅰの恒星が多く含まれる.星間ガスが多い.2本から数本の腕が存在する
5.銀河群と銀河団の例を挙げよ.
銀河群:数十個の銀河の集団
局部銀河群:銀河系とアンドロメダ銀河を含む
M51銀河群:NGC5194, NGC5195を含む
銀河団:100個程度の銀河の集団
おとめ座銀河団:M86など2500の銀河を含む
かみのけ座銀河団
ヘルクレス座銀河団
6. M87はどの銀河団に含まれるか?またM87の特徴を挙げよ.
だ円銀河(E0型),強い電波を放射している銀河=電波銀河,中心に太陽の30億倍の質量を持つ
ブラックホールが存在するらしい.星間雲をほとんど含んでいない.
7.赤方偏移とは何か?またそれから何を推定できるか?
ドップラー効果により,天体のスペクトル上においてHα輝線などが,波長が大きい
方向に移動すること.
赤方偏移から天体の後退速度が推定される.
宇宙膨張モデルを仮定すれば,天体までの距離を推定することが可能.
8. 1億光年は何Mpc(メガパーセク)か?
108/3.26=30.67×106 pc = 30.7 Mpc
9 . 地 球 か ら 1 億 光 年 離 れ た 銀 河 の 後 退 速 度 を 計 算 せ よ ( ハ ッ ブ ル 定 数 を 70
(km/sec)/(Mpc))とする.
30.67×70 = 2147 km/sec
10. ビッグバン宇宙論により宇宙の進化を述べよ.
宇宙は最初は高温高圧の状態で,最初は陽子ができて,次第にヘリウムが合成され,
38万年経過したときに,プラズマ状態が解消し,宇宙が晴れ上がった.その後,恒星
が形成され,水素・ヘリウム以外の重元素が恒星内で合成された.
11.現在の宇宙の構成内容を示せ.
物質(4%)+ダークマター(23%)+未知のエネルギー(73%)=100%
探査機ニューホライゾン冥王星とカロンに到達
ハート型盆地の地形
凍結したCOが検出された.
衛星Nix
直径約40km
地学概論
「地球の環境」
担当:大場武
理学部化学科
富士山
フォッサマグナ
噴火
国立公園
世界遺産
湧水
圏:自然や社会の
中で共通した特徴
を持つ範囲や区域
大気圏
水圏
地圏
生物圏
土壌圏
雪氷圏
陸圏
海洋圏
地球環境における圏の間の相互作用
大気CO2濃度
春から夏にかけて減少 ← 植物の光合成活動が活発化
夏から秋,冬にかけて増加 ← 微生物による有機物分解や植物の
呼吸が優勢
オゾンホール
紫外線,O3が吸収
1985年,オゾン層保護のため
のウイーン条約
代替フロンの開発
対流圏でのフロンの増加は
1990年代に止まり,その後は
減少しつつある.
2020年にフロン
は全廃される.
奥
特定フロン
CFC‐11
手前
代替フロン
HFC‐23
水問題
地球上の水の量は一定.利用可能な淡水は少ない
潜在的に利用可能な淡水量=40000 km3
現在利用されている淡水量=4000 km3
世界人口を72億人とした場合,毎日一人当たり何m3の淡
水を使っているか?
1km3=109m3, 72億=72×108
砂漠化
原因:過剰な,灌漑,放牧,森林伐採
塩類(CaCO3, CaSO4,NaCl)の晶出 → 農作物に悪影響
砂漠 → 黄砂の発生 → 健康被害
黄砂粒子表面に汚染物質が付着
酸性雨,酸性霧(さんせいむ) : pHが5.6よりも低い雨や霧
CO2(気体) + H2O(液体)= H2CO3
H2CO3 = H+ + HCO3‐
酸性雨
ヨーロッパ:
20世紀後半に大きな被害
日本:被害少ない
理由
1.もともと酸性に強い植物が多い.
2.土壌が火山灰から形成されており,酸を中和する能
力が高い.
日本の地質学的特徴
4つのプレートがぶつかり合う変動帯
火山地域(フォッサマグナ)
隆起地域(東北地方,中国地方)
地震
日本の気候の特徴
冬:シベリア高気圧
春:移動性高気圧
梅雨:オホーツク海高気圧
夏:太平洋高気圧
秋:移動性高気圧
火山の恵み
肥沃な土壌,観光資源,温泉,地熱資源,鉱物資源(金鉱床)
地震災害
1891年濃尾地震
断層の形成:80kmにわたり,垂直方向に2m,上下方向に6mのずれ
2004年新潟中越地震
液状化現象
間隙に地下水を含む砂の地
層で発生
海岸沿いの埋め立て地
内陸の沼は水田跡の埋め立
て地
津波 長波として高速で進行する(秒速200m=時速720km)
東北地方太平洋沖地震
(2011年)では
標高40mの地域まで津波が
到達
関東地震(1923年) 震災で10万名以上が死亡
火山災害
46名が火砕流に巻き込まれ
死亡
研究者3名,ジャーナリスト,
タクシー運転手,消防関係
者
御嶽山噴火(2014年)
登山客57名死亡,6名行方不明
ヒートアイランド