脳ドックのご案内 脳ドック検査の重要性 日本人の3大死因は現在、1位(悪性新生物[がん])、2位(心疾患)、3位(脳卒中)となっています。 脳卒中による死亡率は、高血圧を原因とする脳出血により、1970年代にはトップでしたが、その後の 食生活の変化等により、近年では動脈硬化を主因とする脳や心臓の梗塞が主役となってきています。 脳卒中は生活習慣病との関連が深く、身体全体を総合的に検査する必要があります。最近は高齢化が進み、 認知症を原因とする死亡例も増えつつあります。年変動はありますが、およそ5~6人に1人の方は脳疾患 でお亡くなりになっています。「脳ドック」は頭部をはじめ、心臓・頸部等の疾患を総合的に評価して、 脳実質・脳血管疾患の原因や前駆症状を早期に発見し、早期治療に役立てる事を目的としています。 心疾患 肺炎 老衰・事故 180050 〔女性〕:死因別死亡率(2004年) 160050 13% 脳血管疾患 200050 悪性新生物 5% 【死因別死亡者数】 脳血管疾患 (総数) くも膜下出血 (総数) 脳内出血 (総数) 脳梗塞 総数 140050 38% 20% [年間件数] 120050 24% )厚生労働白書より( 100050 〔男性〕:死因別死亡率(2004年) 13% 80050 60050 6% 47% 15% 40050 19% 20050 50 1949 当院における脳ドック検査 コース 1959 料 金 1969 1979 1989 1999 検 査 項 目 簡易脳ドック ¥21,600 頭部MRI・MRA シニア脳ドック 55歳以上の方 ¥26,750 頭部MRI・MRA、もの忘れ検査(認知機能テスト + VSRAD ) 頭部MRI・MRA、頸動脈エコー、眼底カメラ、X線検査(頚椎・胸部)、 心電図、身体計測、尿検査(糖・蛋白・潜血)、血液検査 国保脳ドック シニア脳ドック 及び 国保脳ドックの 検査は、14:30 以降となります 2009 〈血液検査項目〉 ¥26,500 〈血算〉赤血球・白血球・血小板・ヘモグロビン・ヘマトクリット・MCV・MCH・MCHC 〈生化〉LDH・ALP・総蛋白・コリンエステラーゼ・A/G比・総ビリルビン・アルブミン・TTT・ZTT 尿素窒素・血清アミラーゼ・血清クレアチニン・血清尿酸・Na・K・Cl・FBS・HbA1c GOT・GPT・γGTP・中性脂肪・総コレステロール・LDL/HDLコレステロール ※ 平成26年04月現在の料金です 検査の内容につきましては、こちらまでお問い合わせ下さい 特定医療法人 福翔会 福岡病院 火曜~金曜 (午前)09:00~13:30 / (午後)14:30~17:30 土曜・日曜 (午前)09:00~13:00 月曜・祝日は休診となります [TEL] : 0952-31-4611 [FAX] : 0952-33-3720 [ 頭部MRI・MRA ] 脳の断面を抽出して、脳梗塞・脳出血・脳腫瘍・ 脳萎縮等の病変や、それらに繋がる前駆的変性を 鮮明に画像化する事が出来ます(MRI)。 又、造影剤等を用いることなく、脳動脈を3次元 で描出する事が出来るため、動脈瘤や動脈硬化性の 狭窄といった、出血・梗塞等の脳卒中につながる、 血管病変検出に威力を発揮します(MRA)。 [ 頸動脈エコー ] 頸動脈の動脈硬化により、血管径が狭くなったり、そこで 生じた血栓が脳動脈に流れてつまったりして、脳梗塞を引き 起こします。特に血管の分岐部(総頸動脈 ~ 内頸/外頸動脈) に動脈硬化による狭窄や血栓が多く、頸動脈エコー検査では、 頸動脈を画像化し、狭窄度の計測や、ドップラー効果を用い た血流速度の測定、血液の乱流・逆流等のカラー表示により、 脳梗塞の危険性を予測します。 [ 眼底カメラ ] 眼球内部は透明な構造(水晶体・硝子体)の為、人体内で唯一、動脈 を外から肉眼で観察出来ます。眼底部で観察される血管(網膜動脈・ 網膜静脈)は、脳動静脈に直接つながっており、画像を撮影・観察する 事で、生活習慣病による脳血管の損傷度合を評価する事が出来ます。 高血圧・糖尿病等により、動脈の狭小化・口径不同、静脈の拡張・蛇行、 動静脈の交叉、網膜の出血・白斑・浮腫、高血圧性緑内障、糖尿病性 網膜症といった、生活習慣病変等を評価する事が出来ます。 [ エックス線検査 ] 頚椎の椎間板狭小化・すべり、骨棘・靱帯骨化といった 病変を画像化し、四肢のしびれ・麻痺等の脊髄病変を評価 します。又、頚椎の並びを評価する事で、内部を走向する 頸動脈(椎骨動脈)の圧迫によるめまい等の原因を検索します。 胸部撮影では、心拡大や大動脈弓の石灰化・瘤等を評価し、 心臓の高血圧性変化や塞栓源となる心疾患を発見します。 大動脈の石灰化は、塞栓源となる大動脈解離に繋がります。 [ 心電図検査 ] 脳卒中に関連する、虚血性変化や不整脈などの異常の有無を 評価します。心虚血性変化や左室肥大は、心血管(冠動脈)の硬化 や臓器障害を示唆する所見で、脳卒中と深い関連性があります。 特に心房細動は心原性脳塞栓症(脳梗塞)の原因の2/3を占め、 高齢になるほど発症頻度は高まります。心房細動が存在すると、 無い場合に比べ脳卒中のリスクは比べ4~7倍に高まり,死亡率 も2倍に増加する事が報告されています。
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