第5号

校訓
ともにまなび
ともにあそび
ともにはたらく
5月 29 日(金)の第 5 時限目に,不審者に出
笠間市立大原小学校
学校だより 第5号
平成 27 年6月4日
発行者 校長 廣澤 敬
大原駐在所の富田巡査からは,「訓練でできな
会った時の対応について避難訓練をしました。
いことは本番でもできない!」,「(イソップ物語
講師として,笠間警察署生活安全課スクールサポ
『羊飼いと狼』を例にとり)防犯ブザーをむやみ
ーターの吉沢 和好さん,笠間市スクールガード
に鳴らさない!」という話を伺いました。
リーダーの狩谷 博通さん,笠間警察署大原駐在
所勤務の富田巡査をお迎えしました。
まず,不審者が校内に入ってきたという設定で,
不審者を確保する訓練と,児童を安全な場所に避
難させる訓練を並行して行いました。
【スクールサポーターの狩谷さん】
【不審者を確保する訓練】
続いて,体育館で不審者等に対する危険回避の
仕方と実際に遭遇したときの対処法について,話
を聞いたり,役割演技を行ったりしました。
スクールサポーターの狩谷さんからは,不審者
がどのように声をかけてくるのかを伺いました。
【大原駐在所 富田巡査】
「道に迷ってしまったから,案内してくれる?」,
スクールサポーターの吉沢さんから,「訓練で
「新しいゲームがあるよ,一緒に遊ぼうよ!」,
は,
『押さない,駆けない,喋らない,戻らな
「お母さんが交通事故にあったから,一緒に来
い』を守ること」,
「不審者に出会ったら,周りに
て!!」,「かわいいね,モデルにならない!?」
知らせること」などの話を伺い,DVD「イカの
というパターンがあるそうです。
おすし」を視聴しました。
《イカのおすし》とは
≪いか≫ … いかない
≪の≫
… のらない
≪お≫
… おおごえで叫ぶ
≪す≫
… すぐに逃げる
≪し≫
… しらせる
○髪型は
○持っていたものは
など
DVD視聴後,不審者に出会った時に[110 番の
家]に逃げ込む役割演技を2年生と3年生の代表
が行いました。
【役割演技の様子,110 番の家に逃げ込んだ時
に不審者の情報を伝える訓練】
訓練を終えて感じたことは,日頃から不審者に
対する危機意識を持たせ,実践する能力を養うス
キルトレーニングの必要性があるということで
した。そのためにも,各学級や一斉下校の際に,
大きな声を出す訓練や役割演技などで行動化で
きる児童を育成する機会をつくっていこうと考
【役割演技の様子,不審者役の吉沢さん】
えました。
役割演技を行うことで,児童の理解度と実践で
また,被害の状況を知ることも危機管理意識を
きるかを見たわけですが,理解はしていても行動
高めることにつながります。どのような状況が多
に移すことは難しいことを改めて実感させられ
いかというと,
ました。
◇一人でいるとき
▼不審者との距離が近い
◇夕方の時刻
▼襲われてからも「助けて!」の声が出ない
◇被害の対象は,女児や女生徒が 7 割
▼つかまれてから逃げる
◇発生場所は,通学路
▼鞄をつかまれたとき,鞄を脱ぎ捨てない
◇20,30 歳代が犯行の中心
▼逃げる時に不審者が出たことを知らせない
など,気になることがありました。
また,110 番の家に逃げ込んだとき,不審者の
などのデータがあります。不審者に遭遇しなけれ
ば被害に遭わないわけですから,不審者が出そう
な状況を避ける意識を高めたい思います。さらに,
情報を伝える訓練では,不審者の特徴をしっかり
学校でも,家庭でも,日頃から「不審者に出会っ
つかんでいることが重要ですが,日頃から習慣化
たらどうする?」という問いかけを行うことも有
することの必要性を感じました。
効な手段と考えます。
○どうした
日頃から,地域の皆様の見守りには感謝してお
○どんな人
りますが,限界がありますので,「自分の身は自
○着ているものは
分で守る」意識を高めることが急務だと,改めて
○背の高さ,太っている or やせている
実感いたしました。