メインキャンプ 第2日目∼やりたいことをさがして 7月31日(月) 午前7時に管理棟前に全員が顔をそろえた。朝食づくりでも,やはり分担がしっかりと 分かれている。なかには,遊びたいと外の様子をうかがう男子の姿も見える。食べながら 「今日何するの。」という声が聞こえてきた。 スタッフが子どもたちから頼まれていたソフトバレーボールを見せたところ,飛びつい てきた。スタッフにも声をかけながら,読書(料理の漫画本に一番多く集まっていた。)と 順番でバレーやドッジボールをする姿が見られた。前述したように,管理棟2階には,読 書,地図,料理本等の各コーナーが設置されている。自分のやりたいことを見つけるヒン トとして用意したものである。また,スタッフのスタンスとして,参加者が「∼したいん だけど∼」等,一人一人が欲求を表出した時にそれぞれの持ち味をいかしてかかわってい く。長期であることの良さを最大限に生かした待つ姿勢によるかかわりを進めていった。 ということで,各コーナーや食材の買い出しについても,子どもたちから発信しない限り は待つ姿勢をとり続けることで共通理解している。子どもたち用とスタッフ用とに分かれ た冷蔵庫に決められた期日までに記載した食材を提供する仕組みになっている。 営火場付近に並べられたマウンテンバイクを見つけ,「乗ってもいいの?」とスタッフに 声をかけてきた。キャンプ場管理棟から入口に移動するところは坂になっている。そこを 使って5,6人が足慣らしをしていた。なかには,ホームシックにかかっている女子も上 り下りを何度も繰り返していた。このマウンテンバイクは,活動の一部として,あるいは 移動手段として使用していく。 午後からは,フィールドの紹介も兼ねて沢遊びコースの砥沢に全員で向かった。橋の上 から飛び込んだり,流れに身を任せてみたり,2,3人で声をかけ合って遠くまで探検し たりする姿が見られた。 帰る場面になると,来るときも気になった自分たちから行動を起こさない,スタッフが 声をかけるのを待っている姿が気になった。さらには,小6の男子1名がヘルメットをか ぶろうとしない。スタッフは,かぶるまで待つ。当然,全体がその子を待つことになった。 我慢比べになってしまい,帰る時間が遅くなった。このことも少なからず影響して,夕食 づくりに取りかかる時間が遅くなった。その上,薪がしめっているためか,なかなか火が つかない。3時間かけてつくったそうめんは,だまになり,ものの30秒で食べ終わると いう状況だった。また,残菜がそのままになっていたのをカラスに食べれられてしまうこ とがあり,今後熊などの動物を寄り付ないよう後始末をきちんとすることや,危険なこと は決してしないことと絡めてきちんと意識するように促していった。 明日集まる時間を,振り返りの後に連絡して子どもたちは就寝についた。 -10- 読書コーナー。 今日のメニューです。 みんなそろっていただきます。 食材も自分たちでピックアップします。 どんな活動ができるのかなあ。 いろいろなコーナーを手がかりにして やりたいことを出していきます。 沢遊びがはじまります。 活動の場が広がっていきます。 -11-
© Copyright 2024 ExpyDoc