賞与に係る源泉徴収税額の計算方法は

分野
財 務
賞与に係る源泉徴収税額の計算方法は
Q
「 給 与 所 得 者 の 扶 養 控 除 等 申 告 書 」を 提 出 し て い る 従 業 員 に 対 し て 高 額 の 賞 与
を支払う場合や休職等により直近の給与の支払いがないときに賞与を支払う場
合 、賞 与 に つ い て 源 泉 徴 収 す べ き 所 得 税 及 び 復 興 特 別 所 得 税 の 税 額 は ど の よ う に
計算しますか。
A
賞与支払月の前月中の社会保険料等控除後の給与(以下「前月中の普通給与」
と い う 。 ) の 額 の 10 倍 以 下 の 賞 与 を 支 払 う 場 合 は 下 記 1 の 方 法 に よ り 計 算 し 、
10 倍 を 超 え る 賞 与 を 支 払 う 場 合 は 下 記 2 の 方 法 に よ り 計 算 し ま す 。 ま た 、 前 月
中 の 普 通 給 与 の 支 払 い が な い 場 合 は 下 記 3 の 方 法 に よ り 計 算 し ま す ( 所 法 186、
所 基 通 186-4) 。
1 .前 月 中 の 普 通 給 与 の 支 払 が あ る 人 に 支 払 う 賞 与 の 源 泉 徴 収 税 額 の 計 算( 下 記
2の場合を除く。)
①「 賞 与 に 対 す る 源 泉 徴 収 税 額 の 算 出 率 の 表 」の 甲 欄 に よ り 、そ の 人 の 前 月 中
の普通給与の金額と扶養親族等の数とに応じて「賞与の金額に乗ずべき率」
欄に記載されている率を求めます。
② 社会保険料等控除後の賞与の金額に、①で求めた率を乗じて税額を算出し
ます。
2 .前 月 中 の 普 通 給 与 の 支 払 額 の 10倍 を 超 え る 賞 与 を 支 払 う 場 合 の 源 泉 徴 収 税 額
の計算
① 社 会 保 険 料 等 控 除 後 の 賞 与 の 金 額 を 6( そ の 賞 与 の 計 算 の 基 礎 と な っ た 期 間
が 6ヵ 月 を 超 え る 場 合 は 12) で 除 し 、 そ の 金 額 と 前 月 中 の 普 通 給 与 の 金 額 を
合計します。
②「給与所得の源泉徴収税額表」(以下「月額表」という。)の甲欄により、
①で求めた合計額についてその人の扶養親族等の数に応じた税額を求めま
す。
③ 月額表の甲欄により、前月中の普通給与の金額についてその人の扶養親族
等の数に応じた税額を求めます。
④ ② で 求 め た 税 額 か ら ③ で 求 め た 税 額 を 控 除 し た 金 額 に 、 ① で 除 し た 6( 賞
与 の 計 算 基 礎 期 間 が 6 ヵ 月 を 超 え る 場 合 は 12)を 乗 じ て 税 額 を 算 出 し ま す 。
3.前月中の普通給与がない場合に支払う賞与に係る源泉徴収税額の計算
① 社 会 保 険 料 等 控 除 後 の 賞 与 の 金 額 を 6 (計 算 基 礎 期 間 が 6 ヵ 月 を 超 え る 場
合 は 12) で 除 し ま す 。
② 月額表の甲欄により、①で求めた金額とその人の扶養親族等の数に応じた
税額を求めます。
③ ②で求めた税額に、①で除した6(賞与の計算基礎期間が 6 ヵ月を超える
場 合 は 12) を 乗 じ て 税 額 を 算 出 し ま す 。
( 平 成 26 年 6 月
作成)