【腫瘍情報】 その 2 350 当該腫瘍初診日 より確からしい検査とは。

350 当該腫瘍初診日 ●
【腫瘍情報】 その2
項目番号
項目の
種別
項目名
350
当該腫瘍初診日
●
360
他施設診断日
●
370
自施設診断日
●
380
診断日
●■
400
診断施設
●■
410
治療施設
●■
420
症例区分
●
450
来院経路
●
460
発見経緯
●■
470
病名告知の有無
 当該腫瘍の診断や治療のために、
はじめて患者が自施設を受診した日
 420 症例区分:30、31のケース
(他施設診断例で初回治療を自施設で実施)
生存期間の起点として「当該腫瘍初診日」を用いる
 慢性疾患で定期的に自施設を受診していて、
何らかの理由で検査を行って、「がん」の診断を受けた場合は、
「がん」の診断がなされた検査を受けた日
他施設診断日の代わりに 起算日として使用
(自施設診断のケースでは用いない)
●
1
360
2
370
他施設診断日 ●
 当該腫瘍の初回治療前に、診断のために行われた検査のうち、
「がん」と診断する根拠となった検査が行われた検査日。
(検査が当該腫瘍で自施設に受診前に実施されている場合)
自施設診断日 ●
 当該腫瘍の初回治療前に、診断のために行われた検査のうち、
「がん」と診断する根拠となった検査が行われた検査日。
(検査が当該腫瘍で自施設に受診後に実施されている場合)
 治療方針の決定前に行われた全ての陽性検査を
 治療方針の決定前に行われた全ての陽性検査を
(「がん」と診断された(陽性であった)検査、他施設での検査も含む)
(「がん」と診断された(陽性であった)検査、他施設での検査も含む)
時系列に並べ、最も早いより確からしい検査を行った日を選択する。
時系列に並べ、最も早いより確からしい検査を行った日を選択する。
より確からしいとは、上記の検査のうち、以下の最も番号の小さい検査とする。
より確からしいとは、上記の検査のうち、以下の最も番号の小さい検査とする。
より確からしい検査・
診断
より確からしい検査・
診断
1 原発巣組織診陽性 (原発巣の病理組織診による「がん」の診断)
造血器腫瘍の骨髄穿刺標本による検査を含む
2 転移巣組織診陽性 (転移巣の病理組織診による「がん」の診断)
3 細胞診陽性
(原発巣あるいは転移巣の細胞診検査による「がん」の診断)
造血器腫瘍の一般血液検査や末梢血による検査も含む
4
5
6
9
部位特異的腫瘍マーカー陽性 (AFP, hCG, VMA, 免疫グロブリン)
臨床検査での「がんの」診断 (内視鏡・画像診断等による「がん」の診断)
臨床診断のみ
不明
1 原発巣組織診陽性 (原発巣の病理組織診による「がん」の診断)
造血器腫瘍の骨髄穿刺標本による検査を含む
2 転移巣組織診陽性 (転移巣の病理組織診による「がん」の診断)
3 細胞診陽性
(原発巣あるいは転移巣の細胞診検査による「がん」の診断)
造血器腫瘍の一般血液検査や末梢血による検査も含む
4
5
6
9
部位特異的腫瘍マーカー陽性 (AFP, hCG, VMA, 免疫グロブリン)
臨床検査での「がんの」診断 (内視鏡・画像診断等による「がん」の診断)
臨床診断のみ
不明
3
360 他施設診断日、370 自施設診断日
●
360 他施設診断日、370 自施設診断日
より確からしい検査とは。
 前医・他施設において
 自施設において
最も番号の小さい検査を行った日
(検体を採取した日)
より確からしい検査・
診断
1 原発巣の組織診陽性
(原発巣の病理組織診による「がん」の診断)
(転移巣の病理組織診による「がん」の診断)
(原発巣あるいは転移巣の細胞診検査による「がん」の
いずれか
一方のみ入力
 治療方針の決定前に行われた全ての検査を
診断)
造血器腫瘍の一般血液検査や末梢血による検査も含む
4
5
6
9
(他施設診断日)
(自施設診断日)
●
 他施設診断 → 他施設診断日のみ 入力されている
自施設診断 → 自施設診断日のみ 入力されている
という形で、エラーチェック
造血器腫瘍の骨髄穿刺標本による検査を含む
2 転移巣の組織診陽性
3 細胞診陽性
4
(「がん」と診断【陽性】になったもの、他施設分も含む)
部位特異的腫瘍マーカー陽性 (AFP, hCG, VMA, 免疫グロブリン)
臨床検査での「がんの」診断 (内視鏡・画像診断等による「がん」の診断)
臨床診断のみ
不明
時系列に並べ、より確からしい検査を行った日を選択
※同じ確からしさのレベルの検査であれば、早い方!
5
6
360 他施設診断日、370 自施設診断日 ●
360 他施設診断日、370 自施設診断日 ●
 「がん検診・健康診断・人間ドック」で行われた検査も、
「診断日決定」の検査に含めて考える。
 自施設受診前に、前医や他施設において※
最も確かな診断が行われた場合
他施設診断日にその検査が実施された日付
自施設診断日は「77777777」
 自施設初診後に、自施設において※
最も確かな診断が行われた場合
自施設診断日にその検査が実施された日付
他施設診断日は「77777777」
がん検診・健康診断・人間ドックで行われた
生検
→ 組織診 (胃がん検診の内視鏡下生検など)
細胞診 → 細胞診 (子宮がん検診の擦過細胞診など)
画像検査 → 臨床検査 (肺がん検診の胸部CTなど)
上記において、「がん」と考えられる所見が得られた場合は、
その検査も含めて「診断日」を考える。
がん検診・健康診断・人間ドックで行われた
がん検診・健康診断・人間ドックで行われた
ただし、自施設で行われた「がん検診・健康診断・人間ドック」で
「がん」と診断
→ 自施設で その後の診療をしていない症例は、
「登録対象外」とする
※ 検査の実施施設については、
受診前:他施設、受診後:自施設となることがほとんどと考えられるが、
自施設受診後に、他施設に検査依頼をして診断されるケースもある。
原則として、「当該腫瘍について、自施設に受診」する前か後かで、
受診前→他施設診断、受診後→自施設診断と判断する。
全国がん登録(院内がん登録も同様)の対象は、医療機関
検診等を実施している部門は、同じ組織であっても 検診機関として機能していると考える
7
380 診断日
●■
 全国がん登録の「診断日」に該当する日。
【400 診断施設】によって、以下の項目の値を採用。
 「1:自施設診断」の場合
→ 【370:自施設診断日】
 「2:他施設診断」の場合、
→ 【350:当該腫瘍初診日】
診断日は なぜ大事?
 生存率などの起算日とするから
他施設で診断された場合は、
他施設診断日が起算日にふさわしいが・・・・・・
より確実に判明する
「当該腫瘍初診日」を代用する
 自施設診断の症例は、
自施設診断日を起算日とする
【日付の原則】
他施設診断日 ≦ 当該腫瘍初診日≦ 自施設診断日
10
400 診断施設
●■
 当該腫瘍の初回治療前の診断において、
もっとも確からしい検査を行った施設を特定する項目
 当該腫瘍の初回治療前に行われた、診断目的の検査のうち、
「がん」と診断する根拠となった検査が、
当該腫瘍で自施設に受診前に実施された場合、他施設診断
当該腫瘍で自施設に受診後に実施された場合、自施設診断
“がん”と診断する根拠となった検査(検査日)をどの検査(検査日)とするか、については、
以下のうち、もっとも数字の小さい検査が、当該腫瘍のために自施設に受診前か否かで選択する。
1 原発巣の組織診陽性(病理組織検査によるがんの診断) 造血器腫瘍の骨髄穿刺を含む。
2
3
4
5
6
9
転移巣の組織診陽性(病理組織検査によるがんの診断)
細胞診陽性(組織診ではがんの診断無し)
造血器腫瘍の一般血液検査も含む。
部位特異的腫瘍マーカー
臨床検査(画像診断も含む)
臨床診断(1~5を伴わないもの)
不明
【コードの選択】
1:自施設診断
410 治療施設
 当該腫瘍の初回治療を、
どの施設で開始、実施したかを判断する
【コードの選択】
1:自施設で初回治療せず、
他施設に紹介、または、その後の経過不明
初回治療せず
2:自施設で初回治療を開始
初回治療開始
3:他施設で初回治療を開始後に、
自施設に受診して初回治療を継続
初回治療継続
4:他施設で初回治療を終了後に、
自施設に受診
8:その他
2:他施設診断
●■
※ 剖検など
初回治療終了後
その他
新しい症例区分の考え方
420 症例区分 ●
 2006年度版での「症例区分」に当たるもの
〈新・症例区分〉は、以下のように定義できる
 当該腫瘍の診断および初回治療を、
どの施設で開始、実施したかを判断する
 10、20、21、30、31は病期分類等の判断が求められるが、
40、80については、病期分類等は「不明」とする。
【コードの選択】
10: 診断のみ
他施設の情報が得られる場合もあるが、他施設の情報は、
①UICC TNM分類とは限らない、②がん登録のルールに則していないこともあり、
原則として病期等は「不明」とする。
(10、40、80のケースでは、全国集計において、病期は用いられない)
1 自施設診断
2 他施設診断
診断のみ
20: 自施設診断・自施設初回治療開始
21: 自施設診断・自施設初回治療継続
自施設診断・初回治療
30: 他施設診断・自施設初回治療開始
31: 他施設診断・自施設初回治療継続
1 初回治療せず
10 診断のみ
80 その他
他施設診断・初回治療
2 初回治療開始
20 自施設診断
自施設初回治療
30 他施設診断
自施設初回治療
初回治療終了後
3 初回治療継続
21 自施設診断
自施設初回治療実施
31 他施設診断
自施設初回治療実施
4 初回治療終了後
40 治療終了後
40 治療終了後
8 その他
80 その他
80 その他
40: 初回治療終了後
80: その他
その他
450 来院経路 ●
複数施設にまたがる治療のパターン
 初回治療の範囲が明確な場合、
410 治療施設の選択肢は以下のようになる。
初回治療
治療1
治療2
その後の
治療
自施設
他施設
-
自/他施設
1 初回治療せず
10 診断のみ
自施設
自施設
-
自/他施設
2 初回治療開始
20 自診断自治療
自施設
自施設
他施設
自/他施設
2 初回治療開始
20 自診断自治療
自施設
他施設
自施設
自/他施設
3 初回治療継続
21 自診断自継続
他施設
他施設
-
自/他施設
4 初回治療終了後
40 治療終了後
他施設
自施設
-
自/他施設
2 初回治療開始
30 他診断自治療
他施設
自施設
他施設
自/他施設
2 初回治療開始
30 他診断自治療
他施設
他施設
自施設
自/他施設
3 初回治療継続
31 他診断自継続
診断
治療施設の選択肢
新・症例区分
 当該腫瘍の診断あるいは治療のため、
自施設を受診した経路
 「他施設」には、検診機関や老人健康施設なども含まれる
自施設を当該腫瘍に関して初診する際に、
紹介状等を持参して受診したかどうか等、受診経路に着目して判断する。
 がん(第1がん)フォローアップ中、異時性にがん(第2がん)が発見された場合、
「30:自施設で他疾患経過観察中」とする。
 生存時は当該腫瘍の診断がなく、
病理解剖により初めて発見・診断された場合は、「80:その他」とする。
 救急車等での受診については、「80:その他」とする。
 自施設の検診部門からの紹介状等については、
「30:自施設で他疾患経過観察中」とする。
【コードの選択】
10:自主的受診
20:他施設からの紹介
30:自施設で他疾患経過観察中(自施設内他部門からの紹介を含む)
80:その他
99:不明
16
460 発見経緯
470 病名告知の有無 ●
●■
 当該腫瘍が診断される発端となった状況
 初回治療方針が決定された時の告知状況
一番最初に、医療機関を受診したきっかけは何か
 がん(第1がん)のフォローアップ中、異時性にがん(第2がん)が発見された場合、
「3:他疾患の経過観察中の偶然発見」とする。
 症状があり、病院を受診した場合は、「8:その他」とする。
 がんが疑われて受診したが、その際の検査では確証が得られず、経過観察。
その後の受診で、がんが診断された場合は、その時点から新たなエピソードが
開始となったと考えて、「3:他疾患の経過観察中の偶然発見」とする。
【コードの選択】
1:がん検診・健康診断・人間ドック
3:他疾患の経過観察中の偶然発見
4:剖検発見(AI含む)
9:不明
8:その他(症状受診含む)
病名が(「悪性」「がん」等の言葉が用いられて)
本人に告知されているか否かを判断する。
 「がん」と診断されずに、他疾患の治療あるいは処置が行われ、
偶然「がん」が見つかった場合は、初回治療方針決定の時期は
見つかった時点(治療あるいは処置が実施された時点)となるが、
その後速やかに病名が告知されたか否かで判断する。
自施設で、初回治療方針が決定されていない場合、「9:不明」としてよい
【コードの選択】
1:病名告知あり
9:不明
17
2:病名告知なし
【腫瘍情報】 その3
項目番号
500
510
520
530
540
600
610
620
630
640
550
580
680
699
500 ステージ(治療前UICC) ●
項目名
ステージ(治療前・UICC)
TNM分類(UICC) T分類
TNM分類(UICC) N分類
TNM分類(UICC) M分類
TNM分類(UICC) 付加因子
ステージ(術後病理学的・UICC)
pTNM分類(UICC) pT分類
pTNM分類(UICC) pN分類
pTNM分類(UICC) pM分類
TNM分類(UICC) p付加因子
肝癌のステージ(治療前・取扱い規約)
進展度(治療前)
進展度(術後病理学的)
腫瘍情報《テキスト》
項目区分
 UICC TNM分類 第7版に準拠した※
治療前(治療方針決定時)の腫瘍の状態
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●■
●■
◇
※ わが国の院内がん登録独自のルールもあるので、研修資料等を参照のこと。
 原則として、空欄は許さない。
実務者のスキル等が原因で決定できない場合は、「4999:不明」。
 ステージを確定するのに十分な情報がない場合、
あるいは他施設での診断情報が不十分な場合には、「4999:不明」。
 該当する分類がない場合は、「7777:該当せず」。
【コードの選択】
4000:0期
4300:Ⅲ期
7777:該当せず
※ 亜分類は、コード表を参照
4100:Ⅰ期
4400:Ⅳ期
4200:Ⅱ期
4999:不明
19
510 TNM分類(UICC) T分類 ●
520 TNM分類(UICC) N分類
●
 UICC TNM分類 第7版に準拠した※
治療前(治療方針決定時)の腫瘍の状態。
 UICC TNM分類 第7版に準拠した※
治療前(治療方針決定時)の腫瘍の状態。
※ わが国の院内がん登録独自のルールもあるので、研修資料等を参照のこと。
※ わが国の院内がん登録独自のルールもあるので、研修資料等を参照のこと。
 原則として、空欄は許さない。
実務者のスキル等が原因で決定できない場合は、「1999:不明」。
 自施設において決定すべき状況において、
T分類を確定するのに十分な情報がない場合は、「1500:TX」。
 他施設での診断情報が不十分な場合には、「1999:不明」。
 該当する分類がない場合は、「7777:該当せず」。
 原則として、空欄は許さない。
実務者のスキル等が原因で決定できない場合は、「2999:不明」。
 自施設において決定すべき状況において、
N分類を確定するのに十分な情報がない場合は、「2500:NX」。
 他施設での診断情報が不十分な場合には、「2999:不明」。
 該当する分類がない場合は、「7777:該当せず」。
【コードの選択】
2000:N0
2300:N3
2999:不明
【コードの選択】
※ 亜分類は、コード表を参照
1000:T0
1010:Tis
1050:Ta
1100:T1
1200:T2
1300:T3
1400:T4
1500:TX
1999:不明
7777:該当せず
530 TNM分類(UICC) M分類
●
 UICC TNM分類 第7版に準拠した※
治療前(治療方針決定時)の腫瘍の状態。
※ わが国の院内がん登録独自のルールもあるので、研修資料等を参照のこと。
 原則として、空欄は許さない。
実務者のスキル等が原因で決定できない場合は、「3999:不明」。
 M分類を確定するのに十分な情報がない場合は、「3500:MX」だが、
臨床診断を用いる等、可能な限り、MXを用いないことが望ましい。
 他施設での診断情報が不十分な場合には、「3999:不明」。
 該当する分類がない場合は、「7777:該当せず」。
3000:M0
3999:不明
※ 亜分類は、コード表を参照
3100:M1
7777:該当せず
3500:MX
2200:N2
2500:NX
540 TNM分類(UICC) 付加因子 ●
 UICC TNM分類 第7版に準拠した※
治療前(治療方針決定時)の腫瘍の状態。
※ わが国の院内がん登録独自のルールもあるので、研修資料等を参照のこと。
 原則として、空欄は許さない。決定できない場合は、「5999:不明」。
 該当する分類がない場合は、「7777:該当せず」。
 骨/軟部組織/虫垂-癌では「G因子」、精巣では「S因子」、
悪性リンパ腫では「症状の有無」、GISTでは「核分裂像」、
甲状腺では「組織型・年齢」を入力(それ以外は「7777」)。
【コードの選択】
【コードの選択】
※ 亜分類は、コード表を参照
2100:N1
2400:N4
7777:該当せず
骨/軟部/虫垂癌
精巣
リンパ腫
GIST
甲状腺
共通
※ 亜分類を含む分類コードは、コード表を参照
5110:G1 5120:G2 5130:G3 5140:G4
5200:S1 5210:S1 5220:S2 5140:G4
5300:症状なしA
5310:症状ありB
5410:5以下
5420:5超
5510:乳頭/濾胞45才未満・・・・・
5999:不明
7777:該当せず
600 ステージ(術後病理学的・UICC) ●
610 pTNM分類(UICC) pT分類 ●
 UICC TNM分類 第7版に準拠した※
手術検体の病理所見で補完された腫瘍の状態。
 UICC TNM分類 第7版に準拠した※
手術検体の病理所見で補完された腫瘍の状態。
(あくまでも臨床病期を手術標本の情報で補完するもの)
(あくまでも臨床病期を手術標本の情報で補完するもの)
※ わが国の院内がん登録独自のルールもあるので、研修資料等を参照のこと。
※ わが国の院内がん登録独自のルールもあるので、研修資料等を参照のこと。
 実務者のスキル等が原因で決定できない場合は、「4999:不明」。
 観血的治療が未施行の場合は、「6610 手術なし」。
 腫瘍の縮小を目的とした化学療法・放射線療法等の治療後に
手術を施行した場合は、「6620 術前治療後」。
 ステージを確定するのに十分な情報がない場合、「4999:不明」。
 該当する分類がない場合は、「7777:該当せず」。
 実務者のスキル等が原因で決定できない場合は、「1999:不明」。
 観血的治療が未施行の場合は、「6610 手術なし」。
 腫瘍の縮小を目的とした化学療法・放射線療法等の治療後に
手術を施行した場合は、「6620 術前治療後」。
 pT分類を確定するのに十分な情報がない場合、「1500:pTX」。
 該当する分類がない場合は、「7777:該当せず」。
【コードの選択】
4000:0期
4300:Ⅲ期
6610:手術なし
8000:0期(他施設)
※ 亜分類を含む分類コードは、コード表を参照
4100:Ⅰ期
4200:Ⅱ期
4400:Ⅳ期
4999:不明
6620:術前治療後 7777:該当せず
8100:Ⅰ期(他施設)…←他施設での手術例〈後述〉
【コードの選択】
1000:pT0
1100:pT1
1400:pT4
6610:手術なし
8000:pT0(他施設)
※ 亜分類を含む分類コードは、コード表を参照
1010:pTis
1050:pTa
1200:pT2
1300:pT3
1500:pTX
1999:不明
6620:術前治療後
7777:該当せず
8100:pT1(他施設)…←他施設での手術例〈後述〉
620 pTNM分類(UICC) pN分類 ●
630 pTNM分類(UICC) pM分類 ●
 UICC TNM分類
手術検体の病理所見で補完された腫瘍の状態。
 UICC TNM分類 第7版に準拠した※
手術検体の病理所見で補完された腫瘍の状態。
(あくまでも臨床病期を手術標本の情報で補完するもの)
(あくまでも臨床病期を手術標本の情報で補完するもの)
第7版に準拠した※
※ わが国の院内がん登録独自のルールもあるので、研修資料等を参照のこと。
 実務者のスキル等が原因で決定できない場合は、「2999:不明」。
 観血的治療が未施行の場合は、「6610 手術なし」。
 腫瘍の縮小を目的とした化学療法・放射線療法等の治療後に
手術を施行した場合は、「6620 術前治療後」。
 pN分類を確定するのに十分な情報がない場合、「2500:pNX」。
 該当する分類がない場合は、「7777:該当せず」。
【コードの選択】
※ 亜分類を含む分類コードは、コード表を参照
2000:pN0
2100:pN1
2200:pN2
2300:pN3
2400:pN4
2500:pNX
2999:不明 6610:手術なし 6620:術前治療後 7777:該当せず
8000:pN0(他施設) 8100:pN1(他施設)…←他施設での手術例〈後述〉
640 pTNM分類(UICC) p付加因子 ●
 UICC TNM分類 第7版に準拠した※
手術検体の病理所見で補完された腫瘍の状態。
(あくまでも臨床病期を手術標本の情報で補完するもの)
※ わが国の院内がん登録独自のルールもあるので、研修資料等を参照のこと。
 原則として、空欄は許さない。決定できない場合は、「5999:不明」。
 観血的治療が未施行の場合は、「6610:手術なし」。
 腫瘍の縮小を目的とした何らかの治療後に手術した場合、「6620:術前治療後」。
 該当する分類がない場合は、「7777:該当せず」。
 骨/軟部組織/虫垂-癌では「G因子」、精巣腫瘍で「S因子」、
悪性リンパ腫で「症状の有無」、GISTで「核分裂像」、甲状腺で
【コードの選択】
骨/軟部/虫垂-癌
悪性リンパ腫
甲状腺
共通
※ 亜分類を含む分類コードは、コード表を参照
5110:G1…
精巣
5200:S0…
5300:A…
GIST 5410:5以下…
5510:乳頭/濾胞・45歳未満
5999:不明 6610:手術なし 6620:術前治療後
7777:該当せず
8150:G1(他施設)…
※ わが国の院内がん登録独自のルールもあるので、研修資料等を参照のこと。
 原則として、空欄は許さない。
実務者のスキル等が原因で決定できない場合は、「3999:不明」。
 観血的治療が未施行の場合は、「6610 手術なし」。
 腫瘍の縮小を目的とした化学療法・放射線療法等の治療後に
手術を施行した場合は、「6620 術前治療後」。
 pM分類を確定するのに十分な情報がない場合、「3500:pMX」だが、
臨床診断を用いる等、可能な限り、MXを用いないことが望ましい。
 該当する分類がない場合は、「7777:該当せず」。
【コードの選択】
3000:pM0
3999:不明
7777:該当せず
※ 亜分類を含む分類コードは、コード表を参照
3100:pM1
3500:pMX
6610:手術なし
6620:術前治療後
8000:pM0(他施設)…←他施設での手術例〈後述〉
初回治療継続症例の登録について
他施設で《観血的治療》施行後、
自施設で、【初回治療継続】症例
他施設の観血的治療後の情報から、
600 術後病理学的ステージ、
610-640 pTNM分類、p付加因子
→ 自施設での情報と、区別するため、
選択肢の8000番台コードを使用。
※選択肢の詳細は、コード表を参照
初回治療として
自施設で施行
他施設で施行
症例区分
非観血
的治療
観血的
治療
非観血
的治療
-
-
-
-
-
-
あり
あり
あり
20 自施設診断
または
30 他施設診断
初回治療開始
初回治療継続
31 他施設診断
自施設
初回治療継続

非観血的治療
観血的治療
pTNM
あり
あり
6620
なし
あり
*999 / cTNM
あり/なし
あり/なし
 原発性肝癌取扱い規約(第6版)の分類に準拠した
治療前(治療方針決定時)の腫瘍の状態。
pTNM
自施設情報
6620
あり
あり
なし
*999 / cTNM
あり/なし
あり/なし
6620
なし
あり
あり
*999 / cTNM
あり/なし
あり
8***
自施設
または
cTNM
cTNM
自施設
21 自施設診断
550 肝癌のステージ(治療前・取扱い規約) ●
観血的治療施行時のpTNM
なし
あり
あり
*999 / cTNM
あり
なし
8***
なし
あり
なし
*999 / cTNM
あり
あり
8***
なし
あり
なし
*999 / cTNM
あり
なし
8***
なし
あり
なし
*999 / cTNM
なし
あり
あり
なし
なし
*999 / cTNM
あり/なし
あり
pTNM
自施設情報
6620
 「肝細胞癌」「肝内胆管癌」について適用する。
(詳細は、部位別テキストを参照)
 「肝臓癌」以外は、「7777:該当せず」。
【コードの選択】
4000:0期
4300:Ⅲ期
4999:不明
4100:Ⅰ期
4200:Ⅱ期
4410:ⅣA期 4420:ⅣB期
7777:該当せず
明確な治療前の情報が得られれば、cTNMをつけ、そうでなければ「*999:不明」
580 進展度・治療前
●■
 初回治療前の「がんの拡がり」
 UICC TNM分類結果から、変換表を用いて導出してよい。
 白血病や多発性骨髄腫は、「777:該当せず」。
上皮内
限局
所属リンパ節転移
隣接臓器浸潤
遠隔転移
組織の基底膜下にがん細胞が入り込んでいない状態
がんが発生元の器官に限定して存在する状態
がん発生元の器官と直結したリンパ節への転移が認められる状態
がんが発生元の器官と隣接する器官の境界を越えて進展した状態
がん細胞が発生元器官から離れて身体の他の部位に移動して
新たな病巣で増殖を始めている状態
【コードの選択】
400:上皮内
420:所属リンパ節転移
440:遠隔転移
499:不明
410:限局
430:隣接臓器浸潤
777:該当せず
699 腫瘍情報《テキスト》
◇
 腫瘍情報についての補足的情報
腫瘍情報に属する情報に関して、補足的情報を
フリーテキストで入力する。
全国がん登録提出時の備考に相当する。
 複数の情報を記載する時には、
全角セミコロン「;」を区切り記号として用いる。
 個別説明は「=」を付して行うようにするとよい。
【書式】
フリーテキスト(全角)
全角256文字程度が入力できることが望ましい
680 進展度・術後病理学的
●■
 初回治療として
観血的治療※が行われたときの「がんの拡がり」
※ 当該腫瘍の縮小あるいは消失を目的とした治療で、外科的手技による(鏡視下
あるいは内視鏡的治療を含む)原発巣あるいは転移巣の病巣切除術をさす。
 UICC TNM分類結果から、変換表を用いて導出してよい。
 白血病や多発性骨髄腫は、「777:該当せず」。
 観血的治療が未施行の場合は、「660:手術なし又は術前治療後」。
 腫瘍の縮小を目的とした化学療法や放射線療法等の治療後に
手術を施行した場合は、「660:手術なし又は術前治療後」。
【コードの選択】
400:上皮内
420:所属リンパ節転移
440:遠隔転移
777:該当せず
410:限局
430:隣接臓器浸潤
660:手術なし又は術前治療後
499:不明