登録対象 自施設での新規の診断患者または他施設で診断された初診

登録対象
自施設での新規の診断患者または他施設で診断された初診患者であり、初発例、再発例を共に含まれる。また、
治療を行わない経過観察例も含まれる。セカンドオピニオンのみを目的とした初診に関しては登録対象とするか
は各施設の判断に任されている。1 腫瘍・1 登録の原則に基づき、同一の患者に別のがん種と判断されるがん
が同時または時間をあけて(異時性)生じた場合には、多重がんとして登録される。多重がんの判断は各施設に
任されている。登録済みの同じがんについて当該施設で治療中に再発した症例については登録対象ではないが、
同じ患者が同じがんで、複数のがん診療連携拠点病院を受診した場合は、異なる施設において同じ患者の同じ
がんが登録されている可能性がある。
(本全国集計では、提出されたデータは匿名化後のデータでるため、重複の整理は行なわない。)
症例区分
初回診断(登録施設での診断の有無)と初回治療(登録施設における初回治療有無)の組み合わせにより患者
を振り分けるための区分。
(1) 【診断のみ】:自施設における診断のみの症例。
(2) 【自診/自治】:自施設診断自施設治療。自施設における診断並びに初回治療に関する決定・施行が行なわれ
た症例。
(3) 【他診/自治】:他施設診断自施設治療。他施設で診断が確定され、自施設で初回治療方針に関する決定・施
行が行なわれた症例。
(4) 【他初/治療開始後】:他施設初回治療開始後。他施設において診断と初回治療に関する決定と施行がおこな
われた症例。また、初回治療後の継続治療や再発の症例。
(5) 【剖検】:病理解剖によりはじめて当該腫瘍が診断された症例。
(8) 【その他】:いずれにも分類しがたい症例。(セカンドオピニオンなどが含まれる。)
来院経路
当該腫瘍の診断・治療のため自施設を受診した経路。(最後に自施設に来たルート)
・【自主】:他疾患観察中に症状を訴えて発見された場合。
・【紹介/他院】:他院より紹介された場合。
・【紹介/がん検診】:がん検診にて発見され紹介された場合。
・【紹介/健康診断】:健康診断にて発見され紹介された場合。
・【紹介/人間ドック】:人間ドックにて発見され紹介された場合。
・【他疾患観察中】:当該施設において他疾患の観察中に発見され紹介された場合。
・【剖検】:病理解剖によりはじめて発見・診断された場合。
・【その他】:救急車で搬送された場合を含む。
・【不明】
発見経緯
当該腫瘍が診断される発端となった状況。(最初に医療機関を受診するきっかけ)
・【がん検診】:がんの早期発見・早期治療を目的とし、一連の定期的な検査で発見された場合。
・【健診/人間ドック】:健康診断(健康一般に関する審査を目的とした一連の検査)、人間ドック(個人を対象に行な
われるより詳細な健康一般に関する審査)による検査で発見された場合。
・【他疾患観察中】:他疾患の観察中に発見された場合。
・【剖検】:病理解剖によりはじめて発見された場合。
・【その他/不明】:症状があり病院を受診した場合を含む。
病期分類
がんの進行度合い
【治療前ステージ/UICC 分類】: UICC(国際対がん連合)の定める病期(進行度、広がり)の分類方法に基づき、
何らかの治療が行なわれる以前につけられたステージ(0~Ⅳ期)。
【治療後ステージ/UICC 分類】: UICC(国際対がん連合)の定める病期(進行度、広がり)の分類方法に基づき、
手術(外科的・体腔鏡的・内視鏡的治療のいずれかで原発巣切除)が行なわれた患者に関して、術後に検体が提
出され病理学的に算出されたステージ(0~Ⅳ期)。
【取扱い規約分類】:UICC と同様に各学会が定めた病期分類(院内がん登録では肝がんのみ適応)
治療方法
・【手】:手術。外科的治療、体腔鏡的治療のいずれか、または両方。
・【内】:内視鏡治療。消化管、気管支内視鏡などによる治療。
・【放】:放射線治療。
・【薬】:化学療法、免疫療法・BRM、内分泌療法のいずれか。
・【他】:①その他の治療。肝動脈塞栓術、アルコール注入法、温熱療法、レーザー治療(ラジオ波焼灼を含む)、ま
たは症状の緩和・軽減のために行なわれた特異的な治療として胃瘻・腸瘻造設術、バイパス手術、ステン
ト留置術など。
②他の組み合わせ。
注) ※[薬+他]、[手/内+他]→この場合の[他]は他①とする。
※[他]→この場合の[他]は他②とする。
※公表の対象について
各集計表において、集計値が 5 以下の場合、個人が特定される可能性が高いことから、値を伏せて-(ハイフン)
で表記しています。