朗読奉仕者の手引き - カトリック南山教会

☆日曜日9:30ミサの場合…朗読奉仕者が二人の時
◇座席
第1朗読奉仕者
第 2 朗読奉仕者
朗読奉仕者の役割分担
●第1・・・第一朗読と共同祈願の先唱
●第2・・・第二朗読とミサ前の祈り(「教会の祈り」など)の先唱
◇朗読聖書の捧持
朗読奉仕者は、自分の使う朗読聖書を捧持して朗読台へ向かいます。
写真のように胸の前に垂直に捧持します。
☆土曜日 17:00、日曜日 8:00、18:00…朗読奉仕者が一人の場合
◇座席
朗読奉仕者
朗読奉仕者の役割分担
●9:30 ミサと違い朗読奉仕者は一人です。朗読奉仕者の役割をすべて
(第1、第2朗読、共同祈願の先唱)奉仕します。
※また、ほとんどの場合に侍者がいません。
※幸運なことに二人の朗読奉仕者が立てられる場合には、9:30 パターン
を参考にしてください。
◇朗読台への移動(9:30…二人)
第2朗読奉仕者席
第 1 朗読奉仕者席
ここに並んで立ち、お辞儀します。
第1朗読奉仕者
第2朗読奉仕者
お判りとは思いますが、典礼の場面ではダイレクトな近道は望ましくありません。通るべき道
を通り移動してください。
また、奉仕者がばらばらのルートを通るのはみっともな
いですから、朗読台の右から入り左から出ることを統一
してください。
◇朗読台への移動(それ以外…一人)
ここで、お辞儀をします。
朗読奉仕者
朗読奉仕者は一人ですが、9:30 ミサを標準として右(祭壇がわ)
から入り左(外)へ出る動きで統一して下さい。混乱を招かないた
めの配慮です。
◇所作について
…朗読奉仕者は以下の場面でお辞儀をします。
(共通)
●内陣に上がった時に祭壇の前で祭壇に、またその奥の聖
櫃のイエス様に向かって。
●朗読を開始する前に、御言葉に対する表敬のため聖書(聖
書と典礼)に向かって。
●朗読を終えて「これは神のみ言葉です。」と宣言した後、
聖書に向かって。
●第2朗読が終わり、内陣から退出する前に祭壇の前で侍
者、司祭とそろって。
◇朗読の後
自分の読むべき個所を読み終えたら「これは神のみ言葉で
す。」と宣言して聖書(御言葉)にお辞儀します。会衆は「神
に感謝」と応えます。※これは、昔からの伝統で本来は、
朗読奉仕者に対して「はい、そこまでです。
」の合図として
侍者が朗読奉仕者に向けて「神に感謝」と囁いていたこと
の名残です。
第一、第二の朗読が終わると会衆席に戻ります。
祭壇前で福音朗読のために朗読台へ向かう助祭または司祭
とともにお辞儀をします。
侍者がいる時は、侍者が先導します。慌てずに侍者の後ろ
を歩くようにしてください。
9:30 の場合(※朗読者が二人で侍者がいる。)
侍者
助祭または、司祭
侍者
侍者
第1朗読奉仕者
第2朗読奉仕者
それ以外(朗読者が一人で侍者もいない)
助祭または、司祭
朗読奉仕者
助祭あるいは司祭と並んでお辞儀をした後、席に戻ります。
繰り返しになりますが、ここに書かれていることは南山教会で構築されたスタンダ
ードです。教区で集まるカテドラルのミサや他小教区では微妙に違う伝統や習慣も
あります。また、同じ南山の信徒でも学んだ時代によって異なる感覚を持つ方もい
ます。ここに書かれていることが全てではないという認識に立っていただくように
お願いします。一致の証であるはずの典礼が論争や分裂のきっかけにならないよう
に祈ります。
9:30 の場合(※朗読者が二人で侍者がいる。)
それ以外(朗読者が一人で侍者もいない)
◇心にとめて頂きたいこととして
儀式全体が滑らかに奉げられるために、手前のタイミングでスタンバイして下さい。
集会祈願が終わって司祭が着席してから「さて」と動くのではなく、栄光の賛歌が
歌われる中で移動のために心の準備を始め、司祭が着席する頃には内陣下で待機す
るぐらいの心構えでいて下さい。また、共同祈願
にあたっては、信仰宣言の半ばにはマイクなどの
準備を済ませておいてください。
朗読奉仕に関する一般的なお話
典礼総則によれば、ミサは『ことばの典礼と感謝の典礼』によって構成され、この二つは互いに緊
密に結ばれている(総則8)。そして、『聖書が教会で朗読されるときは、神ご自身がその民に語
られ、キリストは、ご自身のことばのうちに現存して福音を告げられる。したがって、神のことば
の朗読は典礼のもっとも重要な要素であり、一同は尊敬をもってこれを聞かなければならない。』
(総則9)と書かれています。また、『神はそのことばを伝えるとき、つねに答えを待っておられ
る。典礼行為において聞くことが、生活において生かされるようになる。』(緒言6)とも書かれ
ています。『ミサの中で聖書朗読や聖書からの歌が、欠けたり少なくされてはならない。まして、
聖書以外の朗読と置き換えられたりすることは許されない。』(総則 12)とはっきり書かれてい
ます。このように大事な朗読の奉仕に預かることは、典礼の中の重要な役割を担うことになります。
良い朗読とはどのようなものでしょうか?
1. まず、聞き取れる声で、はっきりと読む。
2. 信者が神の言葉を聞いて、聖書の快い生き生きとした感銘を心に受けるように読む。
と総則と緒言に書かれていますので、これを参考に準備をしていただくと良いでしょう。
南山教会における朗読奉仕者の役割について
南山教会の朗読奉仕者は、主日のミサでの朗読奉仕および共同祈願の先唱、ミサの前に奉げる共同
体の祈りの先唱奉仕、聖週間の特別な典礼での朗読奉仕に貢献します。この冊子では、主日のミサ
に関して、9:30のミサを例に、その所作の参考にするとよいであろう事柄を写真や図入りで解
説しています。あくまで参考としていただくためのものです。実際にはミサの捧げられる場、とも
に奉仕する人たちとの空気あるいは呼吸を大切にして、ここに書いてあるからこうするのだと固執
することの無いようにしてください。
十字架称賛の祝日に…典礼委員長
新内飛鳥