第 16 回MR認定試験科目総評

学校法人 医学アカデミー
薬ゼミトータルラーニング事業部
□■第 16 回MR認定試験科目総評■□
【医薬概論】
難易度は標準的であったが、難易度の低い問題と高い問題とに明確に分かれてい
た。16 回は追補関連の問題が2題出題されており、うち1問は詳細な内容を問う
問題であった。また、例年あまり出題されていなかった介護保険の問題が多く出
題されていた(4 問)。今後もこの傾向は続くと思われるため、満遍なくテキストを
把握する必要がある。
【PMS】
難易度は低く、高得点が期待できる。16 回も、例年通り第 1、2 章から PMS の重
要箇所が多数出題されていた。しかし、PMS の全体像を把握していないと点数に
つながらない問題(問 35)も有り、内容の理解を求められる問題が見受けられた。
今後も記述の暗記に加えて内容の理解が求められる。
【添付文書】
難易度は低いが、詳細な内容を問う出題があった。本年は、15 回に見られたよう
な、添付文書の概要(法的な位置づけなど)を中心に問うという傾向はみられず、
用語を問う問題が多数みられた。今後も添付文書の概要を把握することに加えて、
用語を正確に覚える必要があると思われる。
【疾病と治療】
難易度は低かった。疾患や治療の内容を詳細に問う解答困難な問題が、15 回よ
り少ないなどの傾向はみられたが、第 14 章(検査)からの出題がほとんどないな
ど、例年通りの割り振りで各章から出題されていた。今後も疾患の基本をしっか
りと理解し、治療も含めた総合的な知識を身につけていくことが求められる。
【薬理学】
難易度は低く、高得点が期待できる。16 回は例年と比べると第3章からの出題
が少なく、全章から満遍なく出題されていた。また、薬理学の内容を包括的に問
う問題がみられた(問 41)。今後もこの傾向は続くと思われため、記述の暗記に加
えて包括的にテキストを理解することが求められる。
【薬剤学】
難易度は標準的であったが、難解な問題も出題されていた。16 回は例年に比べ
ると第7章からの出題が多く、15 回で見られたような第6章での薬物名を問う
問題の出題はなかった。今後も数問の難解な問題の出題が予想されるが、基本的
な知識を身につけていれば問題はないと思われる。
第 16 回 MR 認定試験科目総評