演色性 トンネル照明に使われる黄色い光の低圧ナトリウムランプでは、色の識別が できにくい。この光源がほとんど色を識別することができない性質を持ってい るからだ。 同じ色でも照らす光によって見え方が変わる。この色の見え方に およぼす光源の性質を演色性という。 演色性は一般的にはふだんから人々がよく見慣れている自然光のようなもの を基準光として「よい」 「わるい」を判断する。基準光は JIS で定められている。 演色性を判断するものとして演色評価数というものがあり、試料光源と基準 光で照明したときの色ずれの大きさを数値化して表す。基準光で見たときを 100 とし、色ずれが大きくなるに従い数値は小さくなる。 演色評価数には平均演色評価数(Ra)と持珠演色評価数(R9∼R15)があり、 評価のためには色標が用いられる。太陽光や白熱電球の平均演色評価数は 100、 三波長蛍光ランプは 80 以上(最高は 92)となっている。
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