今回は手根管症候群と精索静脈瘤です。手根管とは腱を通す腱鞘の一つです。腱鞘とはその中を筋肉の端である腱を通すトンネルみたいなもので、筋肉の伸び縮みで中の腱が動いて人間の体が動きます。いわば操り人形の糸を束ねて方向を変える滑車かワッカみたいなものですが、手根幹の場合は９本もの筋肉の腱が通って動き、手の指を複雑に動かしています。また、なぜかそこに神経も一緒に通っていて、腱鞘が傷むと圧迫して症状を引き起こします。難治性の場合手術が必要ですが、現在の手術はごく簡単になっていますので、臆せずに受けてください。内科に関係のある陰嚢の病気といえば精巣上体結核を思い出しますが、精索静脈瘤は、静脈還流部の左右の解剖学的違いから、殆どが左の陰嚢に起こるそうです。びっくりしますね。人間の体は左右対称ではないというのを今更ながら思い知らされます。当センターの男性職員が約500人ですから、75人もの方の左精巣に異常があるということですね。精子の老化・不妊の原因のみならず、男性ホルモン低下による草食男子化も引き起こしているのでは？？男性の皆さん、左の睾丸をチェックして大切にしましょう。（呼吸器内科医師坂東憲司）手根管症候群精索静脈瘤 ● 手の指（小指を除く）にしびれがありますか？ＹＥＳＮＯ ●精巣（睾丸）の上の所にこぶがありませんか？（特に左側） ● 上記の症状が、明け方に強くなったり、手を振ると楽になったりしますか？ＹＥＳＮＯ ●睾丸が長時間立っている時などに痛くなったりしまＹＥＳＮＯせんか？ ● 親指の付け根（母指球）の部分がやせてきて、縫いＹＥＳＮＯ物やボタンかけなどの細かい作業が困難になっていま ●睾丸の大きさが左右で違うと感じたことはありませせんか？んか？ＹＥＳＮＯＹＥＳＮＯ整形外科医師細見僚泌尿器科医師藤末裕手根管症候群は、正中神経という神経が手首（手関精巣やその上の精索部に静脈瘤（静脈の拡張）が認節）にある手根管というトンネルの部分で圧迫されるめられ、これを精索静脈瘤と言います。精索静脈瘤は、ことによっておこる、絞扼性神経障害のなかで最も頻一般男性の15％に認められ、男性不妊症患者の40％以度の高い疾患です。多くは原因不明ですが、圧倒的に上に認められます。精索静脈瘤は、進行性に精巣機能女性に多く、手首の骨折やよく手を使う仕事、透析なを障害し、造精機能の低下や精子のDNA損傷を起こしどが関係することもあります。手の使い過ぎをやめてます。また、男性ホルモンの低下を起こします。も治らない場合は、専門医にご相談ください。治療は、二人目不妊の78％は精索静脈瘤による進行性精巣障飲み薬、局所の安静（夜間装具）、ブロック注射、手術害が原因です。つまり、精索静脈瘤が精子の老化の最（手根管開放術）などがあります。手根管開放術は局所大の原因となっています。また、睾丸付近の痛みの原麻酔下に行うことができ、日帰り手術が可能です。因になっている事もよくあります。精索静脈瘤手術は、当院では１泊２日で可能ですので、変だなと思ったら受診して下さい。