平 成 2 7 年 4 月 1 日 7 武蔵野市立第六中学校 校 長 田極政一郎 本 校 周 辺 は 閑 静 な 住 宅 街 で あ り な が ら JR 駅 に も 近 く 、 周 辺 に は 東 京 都 浄 水 場 や す ぐ 脇には玉川上水が流れるなど環境的にも非常に恵まれています。学校は創立44年と な り 東 京 都 に 1 校 だ け の 中 学 校 病 院 内 学 級( い と す ぎ 学 級 )も 4 1 年 目 を 迎 え ま し た 。 武蔵野市境地区・境南地区を学区として開校時には各学年100名を超える在籍数 だったのですが、ここ数年は武蔵野市に限らず全国的な少子化の影響もあり各学年と も100名以内の人数となってきています。比較的小規模な学校となってきている現 在、学級や学年単位の良さを生かしながらも小規模校の良さを前面に出したきめ細や かな教育、みんなで全校を見ていくという視点を強めた活動を進めていく時期を迎え ています。 学校の一番の役割は「生徒の持っている力を伸ばす」ことだと考えます。 そして学校は生徒が毎日7時間・年間200日を過ごし、成長に大きな影響を与え る重大な場所です。当然心身ともに安心して過ごせる居心地の良い所でなければなり ませんので、生徒にとって「明日が楽しみな学校」を目指します。 その上で入学してから卒業するまでに、学力・精神力・体力等その生徒の持ってい る力を、どれだけ伸ばしていくことができるか、力を伸ばしていくために生徒にたく さんの愛情を注ぎどのように鍛えていけるのかが大切なことであり、学校の真価を問 われるところです。 また、学校の一方的な思いだけでなく、保護者・地域の願いや期待に応えながら生 徒の持っている力を伸ばし、社会に出てからもたくましく生きていけるための資質を 育てていかなければなりません。 教育目標 ・力いっぱい自分の能力を伸ばそう →歯を食いしばり、たくましく全力を出せる生徒 ・みんなで考え実行しよう →他人を尊重し、よく考え行動できる生徒 ・健康で心ゆたかな人になろう →体を鍛え、優しさ・思いやりのある生徒 学校の目指す生徒像は教育目標であり、その達成に向けて教育活動を行います。 本校の教育目標はいつの時代にあっても中学生として、人として求められる普遍的 で大切なものだと思います。中学校卒業後に社会に出てからもたくましく生きていく ことができるように、これらの資質を伸ばさなければなりません。そのために次のよ う な 中 期 的 目 標 ・方 策 、 方 針 で 教 育 活 動 に 取 り 組 み ま す 。 (1)力いっぱい自分の力を伸ばそう ①学習について 学習意欲を持たせるために、学習内容を分かるようにさせる・勉強させる。 ・分かりやすい授業の実施。 ・指導方法の工夫と授業規律の確立。 (校内研修の充実) ・朝学習の習慣化をはかる。 ・土曜日の学習教室、夏季学習教室、平日教室等の活用・参加推進。 ・各種検定試験等の受験推進。 ②行事等への取り組みについて 練習・準備への取り組みを重視する。 ・きちんとできるまでやり直しをさせる、手抜きを許さない。 ・教師が生徒を応援する姿勢。 ・最後にはやり遂げた成就感を持たせる。 (2)みんなで考え実行しよう ①進路・職業に関する活動を進め「自分の将来」に対しての意識を高める。 ②学級・学年行事等を通して協力しあう気持ちを持たせる。 ③生徒会活動等で生徒の自主的な取り組みを促す。 ④他者の発表を常に真剣に聞くことを意識させる。 ⑤自己の考えと他者の考えの違いを意識させる。 ⑥自分の考え、意見を表現させる。 (3)健康で心ゆたかな人になろう ①しっかりとした挨拶を励行する。 ②地域のボランティア活動等に積極的に参加させる。 ③セカンドスクール等での体験活動の充実。 ④道徳の授業等における地域人材の活用。 ⑤学級活動や行事等におけるタイムリーな指導。 ⑥体育的行事に向けた練習への参加推進。 ⑦部活動等による個性の伸張。 (1)生徒に対する愛情 学力向上・体力向上以前に一番大切にしなければならないことは、生徒を好き になることです。指導技術や指導方法も大切なことではありますが、生徒に対す る愛情・教育への情熱があってこそ初めて成り立つものです。愛情なき者、教師 失格です。 具体的には、たくさん生徒に話しかけることです。たくさん笑顔を向けてるこ とです。そして生徒に、先生に認められている・受け入れられているという気持 ちを持たせるようにしなければいけません。生徒に対する愛情と、生徒が抱く受 容感は学校という場に絶対に必要なものであり、子ども時代の成長には欠かせ ないものです。 (2)毅然とした対応と受容 愛情とともに必要なことが、厳しさや毅然とした対応です。 学校は思いやりや正義といった人としての理想的行動を求める場であります。い け な い こ と を し た 時 に は 、生 徒 の 表 情 が 変 わ る ま で し っ か り 叱 る こ と が 必 要 で す 。 叱るとともに大切なことは、生徒の言葉を聞く耳を持つこと・気持ちを引き出す ことです。一方通行的な指導にならないように注意を払い、何回失敗を繰り返し ても根気強く指導を行い、許し、その子を受け入れてください。毅然とした対応 と受容は切り離せないものです。 (3)地域との連携 地域の中で育ってきた自分、これからも地域で生活していく自分を意識させる ため学校だけではなく、地域と協同した中学生育成が必要です。また、学習にお いてもあらたな興味・関心を引き出させるために地域との協同が大切であり、学 校も地域から親近感を抱いてもらえるように、そして信頼を得られるよう努力し ていかなければなりません。 ①地域行事への生徒の参加推進。 地域で中学生が活躍する場面を作るようにし、地域の一員としての自覚・地域 への誇りを持たせる。 ②地域の人材・資源の活用推進。 授業や講演会等に地域の人材を活用し、学習へのあらたな意欲・関心を持たせ るようにする。 ③学校の公開と周知方法の工夫。 ④学校資源(施設・人材)を活用した地域向け企画等の実施。 愛情と情熱 (1)生徒への愛情 ①生徒を好きでなければいけない。そして、生徒に先生に受け入れられていると いう気持ちを抱かせるようにする。 ②生徒にたくさん話しかける。 ③生徒の行動を好意的にとらえられるようになる。 (2)苦労に正面から向かう 言葉は適切ではないが授業や生徒指導のことで悩んだり・困ったりすることが 絶対に必要である。そしてその解決に向け小手先でかわすことなく真正面から取 り組むことで、教師の力として蓄えられていく。 (3)学習環境を作る 生徒は毎日学校で7時間~10時間生活をするので、生活環境から受ける影響 はたいへん大きいものがある。整然とした教室・廊下、そして生徒作品の展示等 は生徒の成長に影響するとても大切なことであり、学習環境に敏感でなければい けない。 (4)保護者への対応 ①親の子どもへの思いは深く大きい。このことを理解して対応する。 ②まず、話を聞く姿勢で臨む。 ③生徒が問題行動を起こした時は、当該保護者も悩んでいる・困っていることを 理解して対応する。 (5)地域との連携 地域との連携・協力という面では、学校からお願いすることも増えるが、地域 行事への参加・生徒引率等、地域から依頼されることも増えてくる。もちつ・も たれつの精神が必要になる。 (6)教員組織として それぞれの責任を果たすことが前提ではあるが、一人で抱え込まず、学年・分 掌の中で相談しあうこと。状況に応じてさらに細かく分担するなど、協力する気 持ちを持って仕事に臨むことが大切である。 ①各主任は分担部分の進行管理に責任を持つ。 ②お互いの進行状況の確認と管理職への報告。 ③お互いに頼まれたことは快く引き受ける気持ち。 (1)数学・英語・体育は少人数授業を実施する。 ( 2 ) 読 書 週 間 を 設 定 す る ( 年 2 回 )。 (3)朝学習の実施と習慣化。 (4)土曜学習教室、夏季学習教室等への参加推進。 (5)外部人材による授業を実施する。 (6)研究授業・協議会を3回実施し、授業力の向上を図る。 ( 7 ) ICT 機 器 を 活 用 し た 授 業 の 推 進 を は か る 。 (8 ) 地 域 の ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 等 へ の 生 徒 参 加 を 推 進 す る 。 (9 ) スクールカウンセラー と 1 学 年 生 徒 の 個 人 面 談 を 実 施 す る 。 (10 ) あ い さ つ の 励 行 を は か る 。 ( 11 ) 小 学 校 と の 連 携 を 強 化 し 、 出 張 授 業 ・ 小 中 合 同 協 議 会 等 を 実 施 す る (12 ) 武 蔵 野 赤 十 字 病 院 と 連 携 し た 、 命 の 教 育 を 実 施 す る 。 ( 13 ) 個 別 の 支 援 を 要 す る 生 徒 へ の 支 援 方 法 に つ い て 、 教 員 間 の 理 解 を 深 め る ための検討会を随時行う。
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