December 2015 2 復元を求める署名と要望書を、知事に提出 すぎて申し訳ありませんでした。今後 は良い方向で進めていきましょう」と 笑顔で要望書と署名を受け取った。中 島恵理副知事も「軽井沢にとって自然 は大切なものですから」と理解を示し た。 今回の件について、県と町と住民の 間を取り持った県議会議員の今井正子 さんは「環境を大切にす る 風 致 地 区 な の だ か ら、 町と県でどこまで切るか を確認してからスタート すればよかった。それに 気づかなかったことに県 議会議員として申し訳な かったと思う。今回のこ とは教訓として他の地域 でも生かしていきたい」 と話した。 佐久建設事務所と「同 プロジェクト」は、5月 ~ 月までの間に5回に わたって話し合ってきた。 12 皆伐の河川敷を、美しい自然景観に 風致地区に指定されている湯川の浅 間大橋付近が約5000㎡にわたり皆 伐された問題で、復元を求めていた住 民団体「湯川の自然を守る緑のプロジ ェクト」 (代表・広瀬稔)は 月4日、 長野県庁を訪れ、阿部守一知事に軽井 沢にふさわしい景観に戻すことを求め る要望書と1042名の署名を渡し た。知事は「住民の声を聞かずに切り 12 カーリング男子日本代表「SC 軽井沢クラブ」が、カザフ スタンで行われた「パシフィックアジアカーリング選手権」 (11 月 7 ~ 14 日)で準優勝した。予選を 6 勝 1 敗の 1 位で 通過し、決勝リーグでは準決勝でニュージーランドに勝利し、 決勝で韓国に敗れた。同大会の 2 位以上に与えられる、世界 選手権(スイス・2016 年 4 月)の出場枠を獲得した。 ■ ウィスラー訪問の軽井沢中学生が報告会 今年 3 月、軽井沢町の姉妹都市カナダ・ウィスラー市を訪 問した軽井沢中学 3 年生 10 人が 11 月 9 日、町中央公民館で 藤巻進町長や保護者ら 30 人を前に、現地の様子などを報告 した。校内では毎年開いていたが、一般向けに開いたのは初 めて。生徒は現地で食べたもの や、交流の様子などを紹介。藤 巻宏太君は「カナダと日本では 文化的な違いはあるけど、笑っ たり怒ったり人間的な部分は一 緒だと感じた」と話した。 ■ 20 年目の別荘防犯診断 月2日には軽井沢町役場の職員も一 緒に、現場の状況を調べながら、どの 木を残すかなど選別する作業を行っ た。現場を調査した「しいある倶楽部」 の鈴木美津子さんは「実際見てみたら 水が湧き出している所もあり、特徴を 生かして水辺や木々のある景観にする のもふさわしいと思う」と提案した。 広瀬さんは「伐採してしまった跡地 を、県と町と住民の協力で軽井沢らし い自然景観に復元したモデル地区にで きたらすばらしいと思う」と述べた。 12 【これまでの経緯】 2014 年 10 月中旬~ 11 月上旬、県が風致地区に指定し、軽井 沢町も保全区域に指定している浅間大橋の河川敷にある林が広範 囲に伐採された。町と県は湯川ふるさと公園を造成する際に環境 調査を行い、野鳥やリス、キツネなど豊かな自然の記録を残して いる。伐採は軽井沢町からの要請を受けて長野県佐久建設事務所 が行ったが、自然保護ゾーンの確認は町も県もしていなかった。 住民たちの指摘によって問題となり事業は中止され、近所の住民 を中心に環境回復を求める署名活動が行われていた。 ■「SC 軽井沢クラブ」準優勝 P. アジア選手権出場 軽井沢警察署と軽井沢町別荘管理防犯組合は 11 月 27 日、 別荘の一斉防犯診断を開始した。署員、組合員延べ約 300 人 が 12 月 10 日まで、 「防犯診断不要」の届けがあった別荘を 除いた約 12000 軒を回り、戸締りなどを点検した。1995 年か ら始まり、今年で 20 年目を迎える。 ■ ウィンターフェスティバル開幕 軽井沢・冬ものがたり 実行委員会は 11 月 28 日、 軽井沢駅北口大通りの一 部を歩行者天国にして、 『軽井沢ウィンターフェ スティバル 2016・軽井沢 クリスマスマルシェ』を開催した。地元の企業や団体らが出 店し、夜 7 時頃まで賑わいを見せた。中軽井沢駅前では 29 子育て支援や教育について 女性の会が町へ提言 女性の視点から軽井沢を より良くするための活動を 行う「軽井沢女性会」 (世 話人・小宮山洋子ほか)は 11 月 26 日、軽井沢町役場 を訪れ、町長、議長、教育 長に子育て支援や教育に関 する提言を文書で提出し た。提言は①子どもの教育 の優先順位を現在より上げ る。②人材を育てることを、 町の外形や箱ものより優先 的に。③具体的には「学習 障害の子どもへの支援」 「保 育士の待遇改善」 「軽井沢 中学、軽井沢高校のレベル アップ」 「学校と地域との つながりの強化」など 12 項目を挙げた。 世話人の一人、石村順子 さんは「子どもは 町の未来への投資。 町に誇りを持ち、大 人になってからも 対外的に発信でき るようになってほ しい」と希望を伝 えた。 藤巻町長は 「教 育は町にとっても最大の課 題。町も常にいいものは取 り入れ、変えられるところ は変えていく。提言はでき るだけ反映させたい」と前 向きな姿勢で応えた。 日イルミネーションの点灯式が行われ、花火の打ち上げやフ ァイアーショー、くつかけマルシェも開かれた。 ■ 軽井沢中学、新体育館の利用始まる 軽井沢中学の体育館が完成し、12 月 1 日から利用が始ま った。体育館は一部鉄骨鉄筋コンクリート造で地上3階建て。 災害時は避難場所として利用するため、給食調理室を併設し、 館内に備蓄倉庫も設置。校舎棟は現在も工事中で、3 月 11 日の引き渡しを目指している。来年度の生徒会長でバレーボ ール部キャプテンの内田隼ノ 介君は「広々としていて、体 育館に入ったときから胸がワ クワクしている。大切に使っ ていつまでも美しさが続くよ うにしたい」と話した。
© Copyright 2024 ExpyDoc