七中だより 平成27年度 第3号 (PDF:141KB)

学校だより 第3号
七中だより
おおさわ学園三鷹市立第七中学校
平成27年6月18日発行
HP address http://www.education.ne.jp/7chu-mi/
ピンチの裏側
副校長 木下 英典
みなさんは、
「ピンチの裏側」という題名の詩を知っていますか。次のような詩です。
神様は決して ピンチだけを お与えにならない
ピンチの裏側には 必ずピンチと同じ大きさのチャンスを 用意して下さっている
グチをこぼしたり ヤケを起こすと チャンスを見つける目がくもり
ピンチを切り抜けるエネルギーさえ失せてしまう
ピンチはチャンス どっしりかまえて ピンチの裏側に用意されている
チャンスを見つけよう
(山本よしき 作)
2007 年夏の甲子園優勝校、佐賀北高校の部室に飾られていたことからメディア
で話題となった詩です。
佐賀北高校は、野球の名門というわけではなく、文武両道を掲げた県立の進学校
です。監督は、
「野球に打ち込みたかったら、勉強も頑張らないといけない。
」とい
う指導方針でした。その高校が並み居る強豪を打ち負かし、高校野球の頂点を極めました。
15回延長決着つかず再試合、延長10回サヨナラ勝利、そして、決勝は0対4の8回裏、それま
で1安打に抑えられていた打線が2安打、2四球で1点返し、なおも満塁のチャンスに逆転の満塁ホ
ームランを放ち、大逆転勝利を演じ、初優勝を飾りました。
先発メンバーの半数以上が170センチに満たないチーム、スター選手もいないし、決して派手さ
のないチーム、この優勝は周囲には奇跡的な優勝に映りました。だが、果たしてそうなのだろうか。
まぐれも奇跡も二度は起こりません。何より野球を楽しみ、泥臭く一生懸命にプレーする姿、日頃の
地道な練習の成果、チームワーク、個々の選手の実力で勝ち取ったものではないでしょうか。快進撃
の裏には、たゆまぬ努力が隠されていたのです。
そして、ピンチの裏側にあるチャンスを信じて最後まであきらめることなく戦い抜いたことによる
勝利ではないでしょうか。選手は苦しい時こそ「あきらめてはいけない。
」と自分に言い聞かせ、チャ
ンスを待っていたと聞きます。
みなさん、ぐちをこぼしたりヤケを起こしたりしてチャンスを失っていませんか。
体育祭は、あきらめずに最後まで全力で戦い抜きました。これから、3年生は、最後の部活動の大
会、進路決定等が待っています。1、2年生もたくさんの困難があるかもしれません。
しかし、地道な努力、あきらめない気持ちはけっして無駄にはなりません。
「ピンチはチャンス」
あきらめないで、ピンチの裏側に用意されているチャンスを見つけよう。