学生の確保の見通し等を記載した書類

学生の確保の見通し等を記載した書類
1
学生確保の見通し及び申請者としての取組状況
(1)学生確保の見通し
① 定員充足の見込み
工学研究科工学専攻博士後期課程では、基礎となる既設の工学研究科の各専攻の博
士後期課程における最近の進学状況を踏まえるとともに、本学の大学院および学部の
在学生に対する進学需要に係る調査結果などを総合的に勘案して、入学定員を6人と
していることから、定員充足を見込むことができると考えている。
② 定員充足の根拠となる調査結果の概要
工学研究科工学専攻博士後期課程の設置計画を策定するにあたり、学生確保の見通
しを計量的な数値から検証することを目的として、本学の大学院および学部に在籍し
ている者を対象とした進学需要等に関するアンケート調査を実施した。
その結果、開設初年度にあたる平成28年度入学対象者の工学研究科工学専攻博士
後期課程への受験意向については、回答者数17人のうち7人が「受験したいと思う」
と回答しており、工学研究科工学専攻博士後期課程への入学意向については、回答者
数17人のうち7人が本学の工学研究科工学専攻博士後期課程に合格した場合、
「入学
したいと思う」と回答している。
このように、本学の大学院に在籍している平成28年度入学対象者に限定した調査
結果においても、工学研究科工学専攻博士後期課程への進学意向がうかがえることか
ら、学生確保においては見通しがあると考えられる(資料1)
。
③ 学生納付金の設定の考え方
学生納付金については、大学および大学院の運営に係る財務的な視点と学生納付金
の学生への還元など受益者に対する説明責任の観点を踏まえるとともに、北海道内に
おいて工学系大学院を設置している私立大学(北海学園大学大学院工学研究科152
万円/内訳:入学金20万円、授業料等132万円、千歳科学技術大学大学院光科学
研究科127.5万円/内訳:入学金28万円、授業料等99.5万円)の学生納付
金の設定状況を参考にしたうえで、完成年度における教育研究経費比率や経営経費依
存率を見極めつつ、大学および大学院の運営上における人件費および教育研究や管理
運営に係る経常経費等の財務予測による採算分岐点に基づく金額(入学金20万円、
授業料76万円)として設定している。
(2)学生確保に向けた具体的な取組状況
学生確保に向けた具体的な取組状況としては、大学案内や入学案内書等の配布をはじ
め、本学在学生および卒業生や社会人向けの進学雑誌・一般広報紙媒体による広報活動
の他、ホームページ等の電子媒体など、多数のメディアを使用したPR活動等、積極的
な情報の提供を行う予定である。
また、オープンキャンパスのイベント等や進学希望者に対する進学相談会などの参
加・開催を通じて、工学研究科工学専攻博士後期課程における「学位授与方針」、「教育
- 1 -
課程編成の方針」
、「入学者の受入方針」をはじめとする様々な教育情報について、広報
活動を行うこととしている。
2
人材需要の動向等社会の要請
(1)人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的(概要)
① 教育研究上の理念・目的
工学研究科工学専攻博士後期課程においては、我が国における課程制大学院制度の
趣旨を踏まえた大学院教育の実質化を目指すとともに、大学院教育における課程の目
的と役割の観点から、
「工学分野」を中心的な研究対象として、「創造性豊かな優れた
研究・開発能力を持つ研究者の養成」および「高度な専門的知識・能力を持つ高度専
門職業人の養成」を目的とする。
② どのような人材を養成するのか
工学研究科工学専攻博士後期課程では、
「機械工学、情報工学、電気電子工学、医療
工学、建築学、都市環境学のいずれかの領域における豊かな学識を基礎として、独自
の視点から学術的知見を提供できる研究能力と、他者と協力して俯瞰的観点から課題
解決にあたることができるマネジメント力、リーダーシップを具え、細分化する専門
分野の枠を超えて実践的に活躍できる研究者あるいは高度専門技術者」を養成する。
(2)上記(1)が社会的、地域的な人材需要の動向等を踏まえたものであることの客観的
な根拠
工学研究科工学専攻博士後期課程の基礎となる既設の工学研究科の各専攻博士後期課
程における最近5年間の求人件数は、平成23年度39件、平成24年度40件、平成
25年度49件、平成26年度67件、平成27年度55件となっており、このことは
既設の工学研究科の各専攻博士後期課程における人材の養成に関する目的、その他の教
育研究上の目的が人材需要の動向等社会の要請を踏まえたものであることの裏付けとな
るものであると考えられる(資料2)。
現代社会においては、工学における基幹分野に関する専門教育の重要性が認知されて
いる一方、基幹分野の一つを中核とした学問分野の拡がり、基幹分野間の融合、基幹分
野から社会的応用への展開、更には基幹分野全域の総合化などの多様な教育体系が求め
られていることから、工学における基幹分野に関する基礎教育の充実とともに、工学教
育の学際化や総合化への対応が求められている。
今般の工学研究科工学専攻博士後期課程の設置計画は、中央教育審議会答申等で示さ
れている大学院教育の方向性を踏まえるとともに、学術研究の進展に伴う工学教育の学
際化や総合化への対応に向けて、既設の工学研究科の各専攻博士後期課程の教育組織と
教育内容を発展的に改組再編することから、人材需要の動向等社会の要請により応える
ものであると考えられる。
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(資料1)
工学研究科工学専攻博士後期課程への受験意向・入学意向調査 結果概要
<平成28年度入学対象者、平成29年度入学対象者>
(1)対象
①北海道科学大学大学院工学研究科修士課程1年次生
②北海道科学大学創生工学部、空間創造学部及び医療工学部4年次生
(2)回答率
78.0%(50人中39人が回答。うち有効回答37人)
(3)調査方法
学内配付回収調査
(4)調査結果(抜粋)
Q4. あなたは、北海道科学大学大学院 「工学研究科博士後期課程 工学専攻」 (仮称、設置構想中)を受験
してみたいと思いますか。
<平成28年度入学対象者>
受験したいと思う
無回答
受験したいと思わない
平成28年度入学対象者
41.2%
(7人)
(n=17)
0
20
58.8%
(10人)
40
0.0
(0人)
80
60
100(%)
<平成29年度入学対象者>
受験したいと思う
無回答
受験したいと思わない
平成29年度入学対象者
35.0%
(7人)
(n=20)
0
20
65.0%
(13人)
40
0.0
(0人)
80
60
100(%)
Q5. あなたは、北海道科学大学大学院 「工学研究科博士後期課程 工学専攻」 (仮称、設置構想中)に合格
したら、 入学したいと思いますか。
<平成28年度入学対象者>
入学したいと思う
無回答
入学したいと思わない
平成28年度入学対象者
41.2%
(7人)
(n=17)
0
20
58.8%
(10人)
40
60
0.0
(0人)
80
100(%)
<平成29年度入学対象者>
入学したいと思う
入学したいと思わない
無回答
平成29年度入学対象者
45.0%
(9人)
(n=20)
0
20
55.0%
(11人)
40
60
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80
0.0
(0人)
100(%)
(資料2)
工学研究科工学専攻博士後期課程
求人状況(5か年)
・求人件数
年度
求人件数
平成 23 年度
39 件
平成 24 年度
平成 25 年度
40 件
49 件
平成 26 年度
67 件
平成 27 年度
55 件
※年度は採用年度
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