平成 26 年 11 月議会 市政一般質問 報告書 市民クラブ 野口達也 冒頭で、9 月 7 日開催の水泳競技を皮切りに始まった長崎がんばらんば国体、全国障害者スポー ツ大会・長崎がんばらんば大会は、幼稚園・保育園児から小学生・中学生・高校生・大学生、地域 自治会・老人会、各種の市民団体などをはじめ、企業・行政が一体となって、まさにスポーツ基本 法で提唱する市民が一体となって「する・みる・ささえる」ことによって、大成功をおさめた。 しかしながら、長崎がんばらんば国体・大会で終わりではなく、全市民参加によって成功したこ の機運を、今後の長崎市の政策に活かしていくよう田上市長に要望した。 1、交通政策について (1) 渋滞対策 浦上川線の開通により、国道206号の渋滞は慢性化している。特に、浦上駅前から北部へ向かう 道路は朝夕を問わず渋滞している。その対策として、 地域高規格道路長崎南北幹線道路のうち、 松山町から時津町間と、それに続く地域高規格道路西彼杵道路の早期整備が必要不可欠である。長 崎南北幹線道路のうち、松山町から時津町間については、事業着手には至っていないが、長崎県に おいてルートや整備効果などの検討が進められていると聞いているが、今年も県への要望を行って いるがどのような展望かお尋ねする。 併せて、国道34号線の東長崎地区の八郎橋入り口~つつじヶ丘間は、長崎バイパスから滝の観音 口への流れ込み車両が増加し、一日中渋滞しているのが現状。対応策は考えているのか。 〖答弁〗 長崎市としては、国道206号の渋滞を抜本的に改善するためにはバイパス道路となる地域高規格 道路長崎南北線の早期整備が必要不可欠と考えている。地域高規格道路長崎南北線は、長崎インタ ーチェンジ(田上町)から地域高規格道路西彼杵道路へ続く時津町までの計画延長20㎞の路線。こ れまで出島バイパス、都市計画道路浦上川線の8㎞が供用されている。残りについては、県におい てルート選定や費用対効果の検証が行われており、今後、詳細なルートの検討が予定されている。 併せて、今年度から、これまでの「西彼杵道路建設促進期成会」から「西彼杵道路・長崎南北幹線 道路建設促進期成会」へと組織を充実し、議会とも一体となって要望していく。 国道34号については、「一般国道34号線道路整備損新協議会」を中心に国や県に要望活動を行っ ている。都市計画道路「東長崎従貫線」の残り3.7㎞の整備を早期に進めるため、地域住民の皆様 と協議の上、4車線から2車線への都市計画変更手続きを進めている。 2、銅座川プロムナードの展開 現 在 、 長 崎 市 に お い て は 、 暗 渠 に な っ て い る 銅 座 川 を 開 渠 化 し 、 遊歩道,散策路とな るプ ロ ム ナ ー ド を 整 備 す る 銅座川プロムナード事業が予定されている。これは、①昼 夜 を 問 わ ず 、市 民 や 観 光 客 な ど 誰 も が 訪 れ た く な る よ う な 魅 力 の あ る 空 間 を つ く り 、に ぎ わ い を 取 り 戻 す ② 火 災 時 の 延 焼 や 水 害 の 危 険 性 が 高 い こ と な ど か ら 、地 域 の 防 災 性 の 向 上 を 図 る ③ 新地から春雨通りの慢性化した渋滞対策と周 辺 道 路 も 含 め た 人 と 車 の 交 通 環 境 の 改 善 を 図 る ― の 3 つ を 目 的 に 、暗 渠 か ら 開 渠 に す る 銅 座 川 沿 い に 、歩 行 者 優 先 の 道 路 と し て 、 幅 員 15 メ ー ト ル で 整 備 を す る も の 。 新地側からの一方通行であり、歩道が広く取られている が、市内においては歩行者を中心とした初めての車道である。全国にはいろいろなプロムナードが あるが、長崎市としては、銅座地区の特異性を活かした夜市や、朝市など考えられますが、どのよ うに活用しようとしているのか。 〖答弁〗 このプロムナードを整備することは、浜町と銅座、新地、館内地区とのつながりが強くなると ともに人の回遊性も高まり、銅座地区はもとより地域全体に賑わいが広がるものと考えている。 また、27 年度において地域や市民とのワークショップ等を行う計画である。 活用策については、朝市や夜市などの賑わいの仕掛けづくりについては、「中心市街地活性化基 本計画」の内閣総理大臣の認定を得ることで、「道路占用の許可の特例」の対象になるので、検討 していく。 3、スポーツ政策についての (1) 障害者のスポーツ表彰 スポーツ基本法の規定に基づき、長崎市スポーツ表彰が毎年 2 月に行われている。障害者の表彰 はこれまで見受けられないが何故なのか。長崎県においては、スポーツ基本法の健常者・障害者の 区別なくスポーツ表彰が条文化されたことに伴い、昨年 9 月の定例教育委員会において県スポーツ 表彰に障害者部門を新設・追加すし、今年 2 月には、スポーツ特別表彰2名、スポーツ賞 4 名を表 彰している。長崎市は今後どのように考えているのか。 〖答弁〗 障害者のスポーツ大会は競技性に重きを置いたものから、参加することに重きを置いたものまで 様々な大会があり、競技水準を図る上での線引きが難しいことから、これまで実施してこなかった。 スポーツ表彰の対象範囲を広げることは、障害者スポーツの振興にもつながり大変意義あるものと 考える。今後は、個人・団体についても表彰の対象としたい。 【再質問】 表彰審査委員会は、市民生活部長を委員長に 8 名の部課長で構成しているが、福祉部の課長が 2 名いるが、これまで一度も提案、提起したことはなかったのか。 〖答弁〗 これまで提案、提起したことはなかった。障害者のよりどころである福祉部として、今後は十分 注意していく。 4、長崎さるくについて 平成 18 年、日本初のまち歩き博覧会として、全国から多くの観光客を引きこんだ「長崎さるく 博」。しかも、パビリオンなき博覧会として成功し、今では「まち歩きの町・長崎」として、他都 市からも多くの視察を受け、全国で展開されている。さるく博終了後も、システムを継続し「長崎 さるく」として好評で、さるく博から8年目が終わろうとしていますが、さるくガイドの活用につ いては、長崎さるくを継続するため、さるく博終了後から政策研究所やガイド自身から問題点が指 摘されているが、どのような課題があり、どのように解決しようとしているのかお尋ねする。 〖答弁〗 長崎市では、現在 330 人のさるくガイドを有し、平成 25 年度で、 「通・学・食」さるくの参加実 績 40,064 人、修学旅行実績 44,052 人、合計8万人を超える人たちを案内している。毎年、ガイド 全体会議や研修会を実施し、人材育成に取り組んでいる。 課題として、全国各都市でまち歩きが実施されている中で、他都市との差別化やそのための工夫 が必要と考えている。また、「通さるく」の料金体系や所要時間の見直し、ガイド体系の抜本的な 見直しなどの課題が生じている。これらを解決するため、平成 25 年から3か年をかけ、長崎さる くの進化型となる「まち歩き・まち体験」システムを構築し、長崎さるく博から 10 周年となる平 成 28 年度につなげたい。 【再質問】 昨年の修学旅行 450 校の申し込みに対し、150 校を断っているが何故か。また、ガイドから アンケートを取っているが、要望はどのようなものか。 〖答弁〗 ガイドの平均年齢は 65 歳と高齢でもあり、ガイドの専門分野にも差異があるため、修学旅行の 全てに対応できなかった。ガイドからはコース選定や時間短縮等の要望があり、検討を行い対応し たい。 【再質問】 現在のガイドは基本 2 時間だが、90 分にしてはどうか。ガイド手当はボランティアガイドとし てのスタートのため、一律 1,000 円だか、遠距離から参加するガイドは赤字で個人負担になって いる。行政が責任を持つべきだがどうか。 〖答弁〗 ガイド時間については検討している。ガイド手当については、アンケートでは半数以上が現状で 良いとのことであるが、半数近くは満足していない。さるく料金を含め検討したい。 【再質問】 ガイドであることのステータスの付与も必要と思うが。ガイドのランク分けや永年ガイド従事者 への市長表彰などできないか。 〖答弁〗 ガイドのランク分けは、専門分野等があり難しい面がある。永年ガイドの市長表彰は奮起を促す うえでも良いことと思うので、実施の方向で考えたい。
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