5番 今井保都議員 今井保都議員 それでは、質問をいたします。 質問事項につきましては、宝の中山間地を生かす政策についてでございます。 東白川村は、人口の割に面積が広く、住民の生活は行政と密着しながら発展し、頑張っているの が実情ではないかと思います。 6月議会で村の農業について質問をいたしました。村長は答弁で、村は中山間に位置し、低地の 農業のように集約を目指しても、それぞれの圃場は狭く、限界がある。東白川村の農林産物は、ヒ ノキ、白川茶、米、トマト、野菜、飛騨牛、どれをとっても品質は一流だが、今は大量生産や早期 出荷等、品質と関係ないところでおくれをとっている。我々自治体は、今までは生産に力を入れて きた。これからは販売にも力を入れていく必要があり、地域や気象条件を味方にする考え方をし、 我々の土地は非常に特徴ある土地を持っていると言われました。村の農業を前向きに捉える積極的 なお考えと感じました。 当時、私は個人的には悲観的な考えを持っておりました。今年のお茶は、春先に大きなダメージ を受けたにもかかわらず、岐阜県茶総合品評会において農林水産大臣賞を初め、東白川村が上位を 独占し、受賞いたしました。これは、まさしく村長のおっしゃるとおりだと存じます。 さて、今後、村として中山間地の宝をどう生かすのか。村が進めている官民協働の村づくり、官 民一緒になって販売の促進をすることが必要だと思います。どのような方策をお考えか、村長のお 考えをお伺いいたします。 ○議長(安倍 徹君) 村長 安江眞一君。 ○村長(安江眞一君) 今井保都議員にお答えをいたします。 前回の質問にもお答えしたように、土地の特徴を生かした生産物を丁寧に生産し、自信を持って 販売したい、こんなふうに考えております。こだわりの方へお届けしたり、東白川村でドライブを しながら買いに来ていただいたり、方法はたくさんあると思います。林産物、木工品、農産物、畜 産物、安くつくってたくさん売るのか、丁寧につくって希少価値を求めるのがよいのか、それぞれ の立場で新しいアイデアを生み出してまいりたいと考えます。村は、どれも支援をしてまいりたい と思っております。 先日、つちのこ館に木工品の店がオープンいたしました。小さな店ですが、特徴のある木工品が ございます。少しずつみんなに知っていただき、大きくなっていくことを望んでおります。 また、議員御指摘の岐阜県の茶品評会においては、東白川製茶と五加製茶が上位を独占いたしま した。品評会が始まって以来の快挙であり、大きな被害の中で頑張っていただきました。地味もあ ろうかと思いますが、両製茶組合の御努力に大きな敬意と感謝を申し上げたいと思っております。 東白川村のお茶が岐阜県一であり、非常においしいお茶であるということを証明されたと思ってお ります。あとは、これをいかにして価値をつけて、少しでも高く売っていくかということがテーマ -1- となってまいります。村もその辺のことを皆さんと話し合いながら大きくしていきたいと思ってお りますので、また議員もお茶農家の一人として、ぜひ御協力、また御助言をいただきたいと思いま すので、よろしくお願いいたします。 〔5番議員挙手〕 ○議長(安倍 徹君) 再質問、今井保都君。 ○5番(今井保都君) 今、村長の答弁もございました。質問をいたしましたけれども、村の農産物は本当に一流でござ います。しかし、近年の農業所得は著しく減少しているのが実情でございます。平成24年度の農業 所得も、8割以上の方が赤字というような数字も出ております。こういった状況を踏まえますと、 従事者の農業離れ、もしくは村の存続さえ危ぶまれるような状況になりはしないかと危惧するとこ ろでございます。 やはり村内産品の販売促進ということは、村がやっている事業そのものが、今ちょっと限界に来 ているのではないかと、私もそのように感じております。25年度には村内産品販売促進事業という 形で予算も計上され、しかも、人員も地域協力隊の方2名を地域振興係に配置をして、さあこれか らという意欲はあるわけでございますけれども、こういった事業を立ち上げておりますので、一日 も早く、こういった販売体系の構築を何らかの形で具体的な政策をしていただきたいなあというの が村民の期待じゃないかと思いますので、その辺をもう少し、将来的なビジョンといいますか、考 えを説明していただけたらなあというふうに思っております。 ○議長(安倍 徹君) 村長 安江眞一君。 ○村長(安江眞一君) おっしゃるとおりでございますが、なかなか1年に1回しかできないというものが農産物のほと んどでございますが、ことし、地域協力隊も人員を増しまして、どういうものをつくって、どうい うふうに売っていくかということを考えてはおりますが、まだ3カ月、4カ月でございまして、結 果が出るのは、来年は無理でしょう。いろんなことで研究をしておりますし、実行もしております が、ことし始めたから来年には結果が出ますかと言われても、なかなかそこまでは参りません。考 え考え何年か先に結果が出ることでありまして、議員がおっしゃるように、なるべく早く皆さんに 御報告はいたしたいわけですが、一生懸命やっておりますが、まだちょっと結果があらわれてまい りませんので、どうか今後とも気長にひとつ御協力いただきたいと思います。よろしくお願いをい たします。 -2-
© Copyright 2024 ExpyDoc