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聖書とルーテル教会は、人間は悪魔の誘惑に負けて神の命令に背いた時、神
のたちを失ったと考えます。これが人間に神の裁きをもたらしたのです。その
ときから人間は罪のうちに生まれ、悪を行うことを欲し、霊的に死んだ者とな
りました。死んだ人が体を動かすことも、人を喜ばすこともできないように、
霊的に死んだ状態である全ての人間は、その努力と功績によって自分自身を神
に受け入れられる者とすることができません。
罪とは聖書の原語では「的を外す」という意味があります。ですから、人間
の考え出した「正しいと言う的」を外すことが聖書の言う罪ではなく、「神の
律法の的を外すこと」が罪なのです。
全ての人間は罪人です。全ての人間は「言葉」と「思い」と行いにおいて罪
を犯します。また、アダムとエバが罪に落ちて以来、全ての人間は生まれなが
らにこの罪を生まれながらに引き継いでいます。
人間は罪の大小によって、その罰の大きさも測りますが、神の御前で全ての
罪は死、地獄での永遠の罰、神の恵みからの一切の排除に値します。
創世記2章17節「しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それ
を取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ。」(神への罪は死に値する)
エペソ人への手紙2章1節「あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者
であって」
創世記8章21節「人の心の思い図ることは、初めから悪であるからだ」
ヨハネの福音書3章6節「肉によって生まれた者は肉です」
ローマ人への手紙8章7,8節「肉の思いは神に対して反抗するものだからです。
それは神の律法に服従しません。肉にある者は神を喜ばせることができませ
ん。」
詩篇51篇5節「ああ、私は咎ある者として生まれ、罪ある者として母は私を身ご
もりました。」
ローマ人への手紙5章12節「ちようどひとりの人によって罪が世界にはいり、罪
によって死が入り、こうして死が全人類に広がったのと同様に、、、それと
いうのも全人類が罪を犯したからです。」
ヨハネの手紙第一3章4節「罪を犯している者はみな、不法を行っているのです。
罪とは律法に逆らうことなのです。」