テーマ「痛みの原因と対処法」 - 岡山大学スポーツ教育センター

平成27年度
2015/05/20
第2回スポーツ講座
テーマ「痛みの原因と対処法」
講師
森松
博史
先生
(岡山大学
医歯薬学総合研究科)
報告者:岡山大学教育学部2年
木口明紀
内容
今回のスポーツ講座では、
「痛みとは」
「痛みの種類」
「痛みの治療」の3つの軸に沿って、森松先生
の体験を交えながら講演をしていただきました。まず、痛みというのは「変換→信号→伝達→調整→
認知」という順番で「痛い」という感覚に結びつきます。アイロンに手のひらで触った時の熱や圧力
というものが電気信号に変わり、それが脊髄に伝達され、首のあたりで痛みの加減を調節して、認知
するというプロセスになります。次に、痛みの種類ですが、1つは「体性痛」と「内臓痛」の分類で
す。表在感覚(触覚・温覚・冷覚・痛覚)と深部知覚(運動覚・圧覚・深部痛覚)といった体性感覚
の痛覚によるものと、臓器感覚と内臓痛によるものになります。そして、もう1つは侵害性痛(手術
や骨折によるもの)と炎症痛と神経障害性痛(神経の損傷による痛み)そして、機能障害性痛に分け
られます。余談ですが、森松先生は、盲腸の手術を子供時代にされたそうなのですが、麻酔があまり
効いていなく、手術中はかなり痛がっていたそうです。そして、最後の「痛みの治療」では麻酔がど
の部分に効くことによって痛みを和らげるのかということでした。例えば、部分的に麻痺させる局所
麻酔はどこに効くかというと、最初にあげた痛みを認知するまでのプロセスの中の「変換→信号→伝
達」の部分を麻酔でとめてしまうそうです。それと、麻酔薬では「麻薬」が多く使われるそうです。
手術時の麻酔薬であったり、癌性痛に対して使うこともあるそうです。実際に麻酔薬としての効き目
は、麻薬はかなり高いらしく、また、使った後には気持ちがよくなったり、ぼーっとしてしまう患者
さんもいるそうです。ちなみに、麻酔は「信号→伝達」の部位、脊髄や中脳に作用します。それと、
市販の消炎鎮痛剤も普通の痛みにはほとんどが対応しているらしく、それを飲むのもいいということ
で、ただ、それで痛みが治まらない場合、神経の損傷によるものを考えたほうがいいということでし
た。
感想
今回の講演では、痛みに対してどう自分たちが対処をするか、ということではなく、お医者さんの
立場からみて、痛みとはどういうものなのか、また、それに対してどういう対処をしているのかとい
う内容で、自分にとっては新鮮なものでした。痛みとは何かを知ることによって、自分たちも、今起
きているものは炎症によるものなのか、それとも神経によるものなのかという違いや、どの部位が痛
いのか、それは表面の皮膚なのか、それとも体全体の傾きによるものなのかということについて考え
ることができるようになりました。
森松博史先生
講義風景