2回目 - 愛知県国際交流協会

7
. 戦後 70 年「積極的平和」という視点から
社会をふりかえる
1 誇りに思うこと/ 解決が必要なこと
積極的平和という視点で戦後70 年の日本をふりかえり、
誇りに思えること3 つと解決が必要なこと 3 つを個人で
A4 用紙に書き出し、そこから分かったこと、感じたこと
をペアになり伝え合った。
誇りに思うこと
<非戦・非武装>
・他国に戦争を仕掛けず、仕掛けられてもいない
・憲法 9 条 ・非核三原則
<過去から学んだことの継承・啓発>
・過去に争いを経験した人がいるからこそ、今の平和が
生まれた ・戦争体験を語り継ぐことが活発
・平和な姿を見せることで他国の手本となる
<思いやり・助け合い・福祉>
・言葉なしでも他人のことを気にかけてわかりあえる
・災害の時必要な支援が行われる
<民主主義>
・自由に表現でき、対話できる
・平和について語る機会がこうしてある
<教育・学びの機会>
・義務教育としてみんなが教育を受けられる
・学費の問題があっても奨学金が受けられる
<世界との協調>
・世界と関わりあう姿勢(オリンピックとか)
・他国に平和活動をしている
<医療>
・医療が発達している ・医療が受けられる
<伝統・文化>
・日本人の食に対する美意識
・戦前からの文化を守り、維持しようとする姿
<その他>
・街(道)のゴミが少ない ・治安がよい
・問題を解決しようと考えている人たちがいる
残念に思うこと
<無関心(他者・政治・社会・世界)
>
・選挙に対して消極的 ・無関心な人が多い
・他国のことを知らない ・日本のことを知らない
<平和への意識>
・積極的平和をわかっていない
・平和という立ち位置が揺らいでいる
・安保改正 ・立憲主義の否定
<排他的・横並び主義>
・知ろうとすることや話すことはかっこよくないという風潮
(意識高い系とか言われる)
・多数派でない意見の排除意識が強い ・閉鎖的
<他者依存・利己主義>
・強い国に頼りすぎ ・他国任せが増えてきた
・自分さえよければよいという人がいる
<持続可能な環境への意識>
・食の生産、処理過程を意識していない
・原発の再稼働 ・自然破壊 ・大量消費
<教育>
・高等学校からの有償化 ・学校でこのような場がない
・環境問題すべてが自分の生活につながっている
<政治>
・政府が人々の意見を取り入れていない
・安保法制強行採決
<コミュニケーション能力>
・議論の仕方や自らの意見を伝える方法が未発達
第
2
回
平 和 っ て 何 だ ろ う!?
∼ 戦 後 7 0 年 社 会を
会をふ
ふ り かえる
かえる・・ 平 和 を ふりか
りかえ
える ∼
第 2 回 の ねらい
①「平和」という視点から戦後 70 年をふりかえり、誇りに思えることと課題を確認する。
② ヨハン・ ガルトゥングの「積極的平和 」と「消極的平和」という概念を理解する。
③ 社会を取り巻く多様な課題を整理し、課題解決に私たちが関わることの意義を共有する。
<その他>
・セーフティネットが機能していない ・自殺者が多い
・格差が開いている
2 戦争をしなかった理由
ファシリテーターから、国連に加盟する193ヶ国のうち、
この 70 年で戦争をしていないのは 8ヶ国だけであること
と、その 8ヶ国はなぜ戦争をしなかったのかを伝えた。
戦争をしなかった理由
・資源の奪い合いをしなかった
・領土の拡大し合いをしなかった
・政治的な安定が保たれていた
8
. 全体ふりかえり
11日のワークをふりかえり、感想を共有した。
・日本はすごく平和だと言っているが、本当に平和なのか、
将来もつながる平和なのか。他の国に食糧を頼りきっ
ているが、それがなくなったら日本は自分の力で進ん
でいけるのか。平和についてすごく考えさせられた。
・全体を通して、問題は考えれば考えるほど難しく、もっ
と出てくる。これだけの人数で考えることで、解決策も
出てくるのではと思った。
・活発に話し合いができる場所があることに驚いた。日
本が消極的平和からさらに攻撃的で軍事的な形になろ
うとしている中で不安を覚えるが、この場があり、私たち
が何か行動していかなければいけないと改めて思った。
平和を創り出すには、対話と非暴力で対立を
解決していくスキルが必要。
システム思考の方法をふまえ、
次回第3回は
未来のビジョンを具体的に描いていこう!
今年度の『未来を築くユース会議』のコンセプトは、
「願うだけの平和から一歩前へ」
。
国連加盟国193 ヶ国のうち、
この70年で戦争をしていない国は8カ国だけ。戦闘によっ
て戦死者を出していない国は世界でも稀で、とても貴重なことと言えます。では、平和
とはどのようにつくられるのでしょうか?なぜ争いは生まれてしまう
のでしょうか? 第 2 回は、今年度のメインテーマである「平和」を、
第 2 回 概要
いろいろな視点から考えていきました。
日 時:2015
2015..10
10.. 17(土
(土)
)13:0 0 ∼ 17:00
場
所:あいち国際プラ
:あいち国際プラザ
ザ 2 F アイリ
イリス
ス ルーム
申込者
者 6 1 名中)
参 加 者: 3 0 名(申込
プログ
プロ
グラム
1.はじめに・主催者挨拶
2.オリエンテーション
3.アイスブレーキング
4.第1回ふりかえり
2015 年度 未来を築くユース会議 第2 回記録
[主催・発行]公益財団法人 愛知県国際交流協会 交流共生課
名古屋市中区三の丸二丁目 6−1 愛知県三の丸庁舎内
Tel:052-961-7904 Mail:[email protected]
5.平和って何だろう?
6.持続可能性って何だろう?
7.全体ふりかえり
プログラム内容
12
. 主催者あいさつ
. オリエンテーション
1 ユース会議の全体像と
第1回のねらいの確認
2 スタッフ紹介
3
円形は上座も下座もなく「対等性」を表す形。
ワークショップは、一人ひとりが大切に
される場所であり、みんなに発言する権利
がある。 誰も 否定、排 除されることなく、
肯定的に未来をつくっていこう!
. アイスブレーキング
1 キャッチ!
隣同士でペアになり、向かい合ってゲームを行った。
①左手は軽く握って円を作り、右手は人差し指を使う。
相手の左手の円に自分の右手人差し指を入れる。
②ファシリテーターの「キャッチ!」
の合図で、左手は相手の指を
捕まえるよう握る。右手は捕ま
らないよう逃げる。
③負けた方は勝った方の肩を20
回たたく。
2 自己紹介
4 つのテーマで自己紹介を行った。話し手は PREP法を
意識し、聞き手は傾聴した。はじめは同じペアで行い、
次に立ち歩いてランダムにペアを替えて行った。
①呼ばれたい名前の由来
②オススメのお店とメニュー
または商品
③今、行ってみたいところ
④実は私…に続く文章
「PRE
PREP
P 法 」とは
ロジカルなプレゼンテーションのコツ。
次の順番で話を組み立てる。
1) P… Point / 結論
2) R… Reason / 理由
3) E… Example / 例
4) P… Point / 結論
4
「傾 聴 」とは
共感的に聴く。質問や批判を考えなが
らではなく、心を込めて「この人は
どんな人かな」と思いながら聴く。
. 第 1 回ふりかえり
第1 回の記録を配付。個人で読み、印象に残る部分を
3つ選び、
グループ内で共有した。全員で共通基盤を持っ
て進めていくことを確認した。
5
. 平和って何だろう?
1 平和であるもの vs 平和でないもの
15枚のイラストカードを配付。
グループで話し合いながら、
①平和、
②対立、③グレー(どちらとも言え
ない)に分類した。
2 平和の要素 ・対立の要素
平和と対立に分類したカードに
ついて、分類した理由や共通する
要素を考え、模造紙に書き出した。
また、グレーとしたイラストについ
ては、分類した理由を全体発表
した。
平和の要素
助けあい、協力、ふれあいがある / 2人以上の人が関わ
りあっている/目に見えないやさしさ(心遣い)がある
/ 愛情がある/なんでも言い合える友人がいる/表情
が穏やか/みんなが同じ方向を向いている/楽しそう
/ボランティア精神/治安が良い/争いがない/医療
が発達している/福祉が充実している/遊ぶことができ
る/学ぶことができる/働く場所がある/家族でご飯が
食べられる/新しい命がある/子どもがいて、子育てが
できる環境がある/性差別がない(特に女性の)/環
境保全/自然がある など
対立の要素
一方的な感じ /独りぼっちで他の人との関わりがない
(孤独)/ 描かれている人の視点がバラバラ /愛情が
ない / 意見が対立していて強行・不一致 / 攻撃的 /
無視 /いたずら /治安が悪い / 犯罪 /軍人 / 鉄砲・
銃 / 貧富の差がある(格差)/ 人種差別 /ストリート
チルドレン/スラム / 町が汚れている /環境が劣悪 /
ネグレクト/食料が支給されなければならない状況に
ある /大気汚染 /自然破壊 など
3 平和に関する 2 つの定義
平和学の第一人者、ヨハン・ガルトゥングが提唱する
2つの平和の定義「消極的平和 」
「 積極的平和 」をファ
シリテーターがレクチャーし、
個人で積極的平和を説明する
文章を考えた。
「消極的平和」とは
テーマについて分かること・言えること
4 3つの段階の暴力と積極的平和
資料『平和のために』を配付。ファシリテーターが読み
上げ、直接的暴力=戦争・紛争に至るまでの構造と、人々
の意識が実は社会の構造をつくっていることを説明した。
6
. 持続可能性って何だろう?
持続可能かつ平和な未来を築くには、生きる基本で
ある人権の尊重と、生きる土台である環境の保全が不
可欠。環境という視点からも、平和を考えた。
1 地球環境クイズ
クイズ「①生物・エネルギー編」
「②ゴミ・食べ物編」を
配付。グループを2つに分け、クイズを出し合って内容を
確認した後、各テーマの背景が書かれた別資料を分担
して読み、共有した。
2 地球環境の課題をシステム思考で考える
担 当した 資 料ごとに全 体を
「生物」
「エネルギー(地球温暖
化)」
「資源・ゴミ」
「食べ物」の
4 グループに分け、それぞれの
テーマについてシステム思考で
考え、模造紙に書き出し、全体
に発表した。
システム思考の方法
①現状と課題を把握
資料などからわかる現状・課題をリストアップし、
知っている情報があれば加える。
②影響を考える <派生図>
その課題によって私たちが受ける影響を考える。
③原因を考える <因果関係図>
なぜそのような問題が起きるのか、背景や原因を
掘り下げて考える。
④解決策を出し合う
どうしたら課題を解決できるのかアイデアを出す。
①
②
③
④
戦争がない状況
「積極的平和」とは
戦争がない以上に、平和の要素が実現され、
対立の要素が払拭されている状況
平和を創り出すために、まずは私たちが
平和のイメージを持とう!
「 派生
派生図
図」
「 因果関係
因果関係図
図 」とは
ある事柄に関して、そこからどんなことにつなが
るか、または何が原因かといった因果関係を派生
させて考え、模造紙上に書き出していく手法。
① 現状と課題 ② 影響 ③原因 ④解決策
<食べ物>
①・日本は食べ物に対して世界に頼りすぎている
・食料を加工しすぎている→廃棄が多くなる原因
・TPP
②・外国産のものが安くて日本のものが高い
・自給率の低下 ・ゴミ処理問題→地球温暖化
③・多彩な食事を求めすぎて輸入が多くなっている
→浪費が生じ、廃棄が多くなる
④・関税を上げて輸入を増やさない
・地産地消で地域の生産を上げる
・食品廃棄率を下げるために、生ごみの処理にお金を
かける、食べ放題をなくす、残した人からお金を取る
<生態系>
①・減っているものもあるが増えているものもある
・絶滅するものもある ・ミツバチの減少
・動物園のために野生動物確保→生態系悪化
②・絶滅危惧種の保護をするとき人の責任が重くなる
・生態系が崩れる→人間の食べる物が減る→紛争が
増える
③・大気・水質汚染、乱獲など、人為的なものは人間生活
の発展に伴って起きる
④・ルールを作る ・競争をなくす
・共有することへの意識づけ→環境教育が大切
<資源・ゴミ>
①・生活で日々大量に物を作って捨てている
・資源には限りがあるのに、だんだんとなくしていって
しまい、いずれはなくなってしまう
・減らすための取り組み→目標は循環型社会
②・貧困→悪循環そのものにつながっていくのでは
・危険なものを海外に→思わぬ事故につながる
・埋立地が増える→海が減る→食料が減る
③・5R が守られていない
・そもそも物が簡単に手に入る状態だから、簡単に
使ってしまう
・安価にするために生産者の人件費が安くなっている
④・興味を持ってもらう、真実を知ってもらう
・知ったうえで、自分の生活を振り返る
・フェアトレードなど、人件費が安くなっていないものを
知る ・国全体で制度を設定する
<エネルギー(地球温暖化)
>
①・ホッキョクグマの棲む場所、餌がなくなっている
・干ばつ、異常気象
②・干ばつ→食料が減る→戦争 ・食料不足→不健康
・海面上昇→住む場所がなくなる
③・人間中心の産業発展→環境破壊、車・石油の消費増
④・自分たちにできること…知ったり考えたりする機会を
得る/ 勉強できる環境があるのだから、いっぱい
勉強して広める
・国の政策などでできること…目標を決めて達成でき
るようにする/ CO2 の売買をやめる/世界中の人と
問題を共有/学校教育の中でこの問題を知る機会
を作る/教育方針の改善
プログラム内容
12
. 主催者あいさつ
. オリエンテーション
1 ユース会議の全体像と
第1回のねらいの確認
2 スタッフ紹介
3
円形は上座も下座もなく「対等性」を表す形。
ワークショップは、一人ひとりが大切に
される場所であり、みんなに発言する権利
がある。 誰も 否定、排 除されることなく、
肯定的に未来をつくっていこう!
. アイスブレーキング
1 キャッチ!
隣同士でペアになり、向かい合ってゲームを行った。
①左手は軽く握って円を作り、右手は人差し指を使う。
相手の左手の円に自分の右手人差し指を入れる。
②ファシリテーターの「キャッチ!」
の合図で、左手は相手の指を
捕まえるよう握る。右手は捕ま
らないよう逃げる。
③負けた方は勝った方の肩を20
回たたく。
2 自己紹介
4 つのテーマで自己紹介を行った。話し手は PREP法を
意識し、聞き手は傾聴した。はじめは同じペアで行い、
次に立ち歩いてランダムにペアを替えて行った。
①呼ばれたい名前の由来
②オススメのお店とメニュー
または商品
③今、行ってみたいところ
④実は私…に続く文章
「PRE
PREP
P 法 」とは
ロジカルなプレゼンテーションのコツ。
次の順番で話を組み立てる。
1) P… Point / 結論
2) R… Reason / 理由
3) E… Example / 例
4) P… Point / 結論
4
「傾 聴 」とは
共感的に聴く。質問や批判を考えなが
らではなく、心を込めて「この人は
どんな人かな」と思いながら聴く。
. 第 1 回ふりかえり
第1 回の記録を配付。個人で読み、印象に残る部分を
3つ選び、
グループ内で共有した。全員で共通基盤を持っ
て進めていくことを確認した。
5
. 平和って何だろう?
1 平和であるもの vs 平和でないもの
15枚のイラストカードを配付。
グループで話し合いながら、
①平和、
②対立、③グレー(どちらとも言え
ない)に分類した。
2 平和の要素 ・対立の要素
平和と対立に分類したカードに
ついて、分類した理由や共通する
要素を考え、模造紙に書き出した。
また、グレーとしたイラストについ
ては、分類した理由を全体発表
した。
平和の要素
助けあい、協力、ふれあいがある / 2人以上の人が関わ
りあっている/目に見えないやさしさ(心遣い)がある
/ 愛情がある/なんでも言い合える友人がいる/表情
が穏やか/みんなが同じ方向を向いている/楽しそう
/ボランティア精神/治安が良い/争いがない/医療
が発達している/福祉が充実している/遊ぶことができ
る/学ぶことができる/働く場所がある/家族でご飯が
食べられる/新しい命がある/子どもがいて、子育てが
できる環境がある/性差別がない(特に女性の)/環
境保全/自然がある など
対立の要素
一方的な感じ /独りぼっちで他の人との関わりがない
(孤独)/ 描かれている人の視点がバラバラ /愛情が
ない / 意見が対立していて強行・不一致 / 攻撃的 /
無視 /いたずら /治安が悪い / 犯罪 /軍人 / 鉄砲・
銃 / 貧富の差がある(格差)/ 人種差別 /ストリート
チルドレン/スラム / 町が汚れている /環境が劣悪 /
ネグレクト/食料が支給されなければならない状況に
ある /大気汚染 /自然破壊 など
3 平和に関する 2 つの定義
平和学の第一人者、ヨハン・ガルトゥングが提唱する
2つの平和の定義「消極的平和 」
「 積極的平和 」をファ
シリテーターがレクチャーし、
個人で積極的平和を説明する
文章を考えた。
「消極的平和」とは
テーマについて分かること・言えること
4 3つの段階の暴力と積極的平和
資料『平和のために』を配付。ファシリテーターが読み
上げ、直接的暴力=戦争・紛争に至るまでの構造と、人々
の意識が実は社会の構造をつくっていることを説明した。
6
. 持続可能性って何だろう?
持続可能かつ平和な未来を築くには、生きる基本で
ある人権の尊重と、生きる土台である環境の保全が不
可欠。環境という視点からも、平和を考えた。
1 地球環境クイズ
クイズ「①生物・エネルギー編」
「②ゴミ・食べ物編」を
配付。グループを2つに分け、クイズを出し合って内容を
確認した後、各テーマの背景が書かれた別資料を分担
して読み、共有した。
2 地球環境の課題をシステム思考で考える
担 当した 資 料ごとに全 体を
「生物」
「エネルギー(地球温暖
化)」
「資源・ゴミ」
「食べ物」の
4 グループに分け、それぞれの
テーマについてシステム思考で
考え、模造紙に書き出し、全体
に発表した。
システム思考の方法
①現状と課題を把握
資料などからわかる現状・課題をリストアップし、
知っている情報があれば加える。
②影響を考える <派生図>
その課題によって私たちが受ける影響を考える。
③原因を考える <因果関係図>
なぜそのような問題が起きるのか、背景や原因を
掘り下げて考える。
④解決策を出し合う
どうしたら課題を解決できるのかアイデアを出す。
①
②
③
④
戦争がない状況
「積極的平和」とは
戦争がない以上に、平和の要素が実現され、
対立の要素が払拭されている状況
平和を創り出すために、まずは私たちが
平和のイメージを持とう!
「 派生
派生図
図」
「 因果関係
因果関係図
図 」とは
ある事柄に関して、そこからどんなことにつなが
るか、または何が原因かといった因果関係を派生
させて考え、模造紙上に書き出していく手法。
① 現状と課題 ② 影響 ③原因 ④解決策
<食べ物>
①・日本は食べ物に対して世界に頼りすぎている
・食料を加工しすぎている→廃棄が多くなる原因
・TPP
②・外国産のものが安くて日本のものが高い
・自給率の低下 ・ゴミ処理問題→地球温暖化
③・多彩な食事を求めすぎて輸入が多くなっている
→浪費が生じ、廃棄が多くなる
④・関税を上げて輸入を増やさない
・地産地消で地域の生産を上げる
・食品廃棄率を下げるために、生ごみの処理にお金を
かける、食べ放題をなくす、残した人からお金を取る
<生態系>
①・減っているものもあるが増えているものもある
・絶滅するものもある ・ミツバチの減少
・動物園のために野生動物確保→生態系悪化
②・絶滅危惧種の保護をするとき人の責任が重くなる
・生態系が崩れる→人間の食べる物が減る→紛争が
増える
③・大気・水質汚染、乱獲など、人為的なものは人間生活
の発展に伴って起きる
④・ルールを作る ・競争をなくす
・共有することへの意識づけ→環境教育が大切
<資源・ゴミ>
①・生活で日々大量に物を作って捨てている
・資源には限りがあるのに、だんだんとなくしていって
しまい、いずれはなくなってしまう
・減らすための取り組み→目標は循環型社会
②・貧困→悪循環そのものにつながっていくのでは
・危険なものを海外に→思わぬ事故につながる
・埋立地が増える→海が減る→食料が減る
③・5R が守られていない
・そもそも物が簡単に手に入る状態だから、簡単に
使ってしまう
・安価にするために生産者の人件費が安くなっている
④・興味を持ってもらう、真実を知ってもらう
・知ったうえで、自分の生活を振り返る
・フェアトレードなど、人件費が安くなっていないものを
知る ・国全体で制度を設定する
<エネルギー(地球温暖化)
>
①・ホッキョクグマの棲む場所、餌がなくなっている
・干ばつ、異常気象
②・干ばつ→食料が減る→戦争 ・食料不足→不健康
・海面上昇→住む場所がなくなる
③・人間中心の産業発展→環境破壊、車・石油の消費増
④・自分たちにできること…知ったり考えたりする機会を
得る/ 勉強できる環境があるのだから、いっぱい
勉強して広める
・国の政策などでできること…目標を決めて達成でき
るようにする/ CO2 の売買をやめる/世界中の人と
問題を共有/学校教育の中でこの問題を知る機会
を作る/教育方針の改善
7
. 戦後 70 年「積極的平和」という視点から
社会をふりかえる
1 誇りに思うこと/ 解決が必要なこと
積極的平和という視点で戦後70 年の日本をふりかえり、
誇りに思えること3 つと解決が必要なこと 3 つを個人で
A4 用紙に書き出し、そこから分かったこと、感じたこと
をペアになり伝え合った。
誇りに思うこと
<非戦・非武装>
・他国に戦争を仕掛けず、仕掛けられてもいない
・憲法 9 条 ・非核三原則
<過去から学んだことの継承・啓発>
・過去に争いを経験した人がいるからこそ、今の平和が
生まれた ・戦争体験を語り継ぐことが活発
・平和な姿を見せることで他国の手本となる
<思いやり・助け合い・福祉>
・言葉なしでも他人のことを気にかけてわかりあえる
・災害の時必要な支援が行われる
<民主主義>
・自由に表現でき、対話できる
・平和について語る機会がこうしてある
<教育・学びの機会>
・義務教育としてみんなが教育を受けられる
・学費の問題があっても奨学金が受けられる
<世界との協調>
・世界と関わりあう姿勢(オリンピックとか)
・他国に平和活動をしている
<医療>
・医療が発達している ・医療が受けられる
<伝統・文化>
・日本人の食に対する美意識
・戦前からの文化を守り、維持しようとする姿
<その他>
・街(道)のゴミが少ない ・治安がよい
・問題を解決しようと考えている人たちがいる
残念に思うこと
<無関心(他者・政治・社会・世界)
>
・選挙に対して消極的 ・無関心な人が多い
・他国のことを知らない ・日本のことを知らない
<平和への意識>
・積極的平和をわかっていない
・平和という立ち位置が揺らいでいる
・安保改正 ・立憲主義の否定
<排他的・横並び主義>
・知ろうとすることや話すことはかっこよくないという風潮
(意識高い系とか言われる)
・多数派でない意見の排除意識が強い ・閉鎖的
<他者依存・利己主義>
・強い国に頼りすぎ ・他国任せが増えてきた
・自分さえよければよいという人がいる
<持続可能な環境への意識>
・食の生産、処理過程を意識していない
・原発の再稼働 ・自然破壊 ・大量消費
<教育>
・高等学校からの有償化 ・学校でこのような場がない
・環境問題すべてが自分の生活につながっている
<政治>
・政府が人々の意見を取り入れていない
・安保法制強行採決
<コミュニケーション能力>
・議論の仕方や自らの意見を伝える方法が未発達
第
2
回
平 和 っ て 何 だ ろ う!?
∼ 戦 後 7 0 年 社 会を
会をふ
ふ り かえる
かえる・・ 平 和 を ふりか
りかえ
える ∼
第 2 回 の ねらい
①「平和」という視点から戦後 70 年をふりかえり、誇りに思えることと課題を確認する。
② ヨハン・ ガルトゥングの「積極的平和 」と「消極的平和」という概念を理解する。
③ 社会を取り巻く多様な課題を整理し、課題解決に私たちが関わることの意義を共有する。
<その他>
・セーフティネットが機能していない ・自殺者が多い
・格差が開いている
2 戦争をしなかった理由
ファシリテーターから、国連に加盟する193ヶ国のうち、
この 70 年で戦争をしていないのは 8ヶ国だけであること
と、その 8ヶ国はなぜ戦争をしなかったのかを伝えた。
戦争をしなかった理由
・資源の奪い合いをしなかった
・領土の拡大し合いをしなかった
・政治的な安定が保たれていた
8
. 全体ふりかえり
11日のワークをふりかえり、感想を共有した。
・日本はすごく平和だと言っているが、本当に平和なのか、
将来もつながる平和なのか。他の国に食糧を頼りきっ
ているが、それがなくなったら日本は自分の力で進ん
でいけるのか。平和についてすごく考えさせられた。
・全体を通して、問題は考えれば考えるほど難しく、もっ
と出てくる。これだけの人数で考えることで、解決策も
出てくるのではと思った。
・活発に話し合いができる場所があることに驚いた。日
本が消極的平和からさらに攻撃的で軍事的な形になろ
うとしている中で不安を覚えるが、この場があり、私たち
が何か行動していかなければいけないと改めて思った。
平和を創り出すには、対話と非暴力で対立を
解決していくスキルが必要。
システム思考の方法をふまえ、
次回第3回は
未来のビジョンを具体的に描いていこう!
今年度の『未来を築くユース会議』のコンセプトは、
「願うだけの平和から一歩前へ」
。
国連加盟国193 ヶ国のうち、
この70年で戦争をしていない国は8カ国だけ。戦闘によっ
て戦死者を出していない国は世界でも稀で、とても貴重なことと言えます。では、平和
とはどのようにつくられるのでしょうか?なぜ争いは生まれてしまう
のでしょうか? 第 2 回は、今年度のメインテーマである「平和」を、
第 2 回 概要
いろいろな視点から考えていきました。
日 時:2015
2015..10
10.. 17(土
(土)
)13:0 0 ∼ 17:00
場
所:あいち国際プラ
:あいち国際プラザ
ザ 2 F アイリ
イリス
ス ルーム
申込者
者 6 1 名中)
参 加 者: 3 0 名(申込
プログ
プロ
グラム
1.はじめに・主催者挨拶
2.オリエンテーション
3.アイスブレーキング
4.第1回ふりかえり
2015 年度 未来を築くユース会議 第2 回記録
[主催・発行]公益財団法人 愛知県国際交流協会 交流共生課
名古屋市中区三の丸二丁目 6−1 愛知県三の丸庁舎内
Tel:052-961-7904 Mail:[email protected]
5.平和って何だろう?
6.持続可能性って何だろう?
7.全体ふりかえり