本科目は、「文明 civilization 」と「文化 culture 」の対立というドイツ思想

❖科目名 Course Title
社会思想史Ⅱ
❖担当教員 Instructor
西永
亮
❖開講学期 Semester
前期
❖履修可能人数 Capacity
5
❖授業形態 Type of Class
講義
❖対象学年 Year
1~4 年
❖単位数 Number of Credits
2
❖授業概要 Course Description
本科目は、「文明 civilization 」と「文化 culture 」の対立というドイツ思想に特有の認識枠
組みを軸に、20 世紀の社会思想的展開を概観します。20 世紀の西洋において「文明」と「文
化」は、実際の社会問題と関連しながら、ときには相互に対立しあう概念として、またときには
ほぼ同義の概念として発展してきました。講義では、両者の対立に重点をおき、重要な思想
家を何人か取りあげながら、両概念がどのような社会的意味を担ってきたのかを解説します。
それを通じて、21 世紀における「文明」と「文化」の意義を批判的に分析する力を養います。
❖到達目標 Course Goals
21 世紀の自己理解の前提として,20 世紀はどのような時代であったのかを社会思想史の
観点から理解する.
❖授業計画 Course Schedule
はじめに――文明と文化,普遍と特殊,平等と自由
Ⅰ 文明の崩壊――20 世紀の幕開け
Ⅰ-1 文化戦争としての第 1 次世界大戦――ジンメルと Th. マン
Ⅰ-2 文化革命としてのロシア革命――ルカーチ
Ⅰ-3 啓蒙の弁証法――ホルクハイマー、アドルノ、エリアス
Ⅱ 多文化主義の諸相
Ⅱ-1 解放の原理としてのナショナリズム――バーリン
Ⅱ-2 ケベック問題をめぐる承認と差異の政治――Ch. テイラー
Ⅱ-3 移民問題における憲法愛国主義――ハーバーマス
❖成績評価 Grading System
期末試験と平常点(講義中の積極的な発言等)によって総合的に評価します.
❖テキスト Textbooks
プリントを配付します.
❖参考書 Reading List
参考文献は適宜紹介します.
❖オフィスアワーOffice Hour
西永
亮(メールなどでの事前連絡により柔軟に対応する.)
❖履修上の注意 Notes
配布プリント,板書,および講義を素材にして自分のノートをつくること.思考は与え
られるのではなく自ら主体的になされるものです.
❖備考 Other Information
商学部夜間主コース科目
※「対象学年」と「単位数」は,提供大学における数字であり,受信大学に応じて異なるため,
所属大学で確認してください。
※「履修可能人数」は,双方向遠隔授業における受信大学合計の人数であり,提供大学の履修
人数とは異なります。