❖科目名 Course Title 科学・技術の世界「はじめての生命科学 II-研究の最前線ー」 ❖担当教員 Instructor 金城 政孝 ❖開講学期 Semester ❖対象学年 Year 2 ❖履修可能人数 Capacity 制限なし(遠隔) 1~ ❖単位数 Number of Credits 2 1名以上(対面) ❖授業形態 Type of Class 講義 ❖キーワード Key Words 生命科学 細胞 分子 タンパク質 生物 化学 物理 体 病気 薬 医療 ❖授業の目的 Course Objectives 「最良の専門家による最大の非専門教育」を目指します。そのため、最先端の生命科学の 話題を現在第一線で研究をされている教員が連携して、それぞれの話題をやさしく解説し ます。 21 世紀は生命科学の時代と言われています。iPS 細胞のような多能性幹細胞の発展に代 表されるように、生命科学の進歩は極めて早く、その応用は私達の日常生活に密接に関係し てきます。 生命科学は化学、物理、生物などの様々分野の融合分野です。生命科学を理解することに は、総合的な知識が必要となります。 このコースは、そういった総合的な知識と最近の生命科学の話題を得るのに適しています。 このコースを修了すると、最近の生命科学を概観できるでしょう。また、生命科学に対する 構造的視野が広がっていくことでしょう。予備的な専門知識は必要ありませんが、自然科学 を理解するマインドは必要になります。そういった意味で、将来、生命科学を専攻されない 方でも理解可能なレベルの講義です。 「はじめての生命科学」として3つの主題を設けます。 ・生命を知る:物理、化学、生物の言葉で説明される生命の仕組みを理解しよう。 ・生命を支える:生命科学を研究するための様々な手法を理解しよう。 ・生命を模倣する:生物の仕組みをまねて、人間に役立つ応用を考えてみよう。 また一部の授業では、クリッカーと呼ばれる解答用のリモコンを使用します。授業途中に 出される問題にクイズ形式で答えてください、楽しいですよ。 授業計画は下記のとおりです。最新の生命科学の話題に触れて、概要を理解しましょう。 ❖授業概要 Course Description この授業では物質科学と生命科学に代表される個別分野の特徴とそれらの利点を活かした 新しい融合科学の成り立ちを紹介します。 特に生体高分子の機能や構造、その生体分子が振る舞う舞台となる細胞・個体をとりあげ、 物質と生物の共存の融合科学と生体機能高分子科学研究分野が拓く生命科学の最前線の理 解を目標とします。 ❖到達目標 Course Goals 生命科学が、様々な学問分野の融合であることを理解し構造的視野を広げよう。また、最先 端の研究課題に触れることにより、その概説を理解しよう。 これにより、生命科学の社会的インパクトを理解し、将来どのような科学・技術に応用可能 であるか考えてみよう。 ❖授業計画 Course Schedule 本講義は以下のように実施します。 1) 初回にガイダンスを実施します。この時に、これから講義を担当する教員がそれぞれ自 己紹介をします。また、理解を助ける資料を講義毎に配付します。 2) 講義中、適時こちらから質問を投げかけて、受講者の理解の確認を行うとともに、受講 者からの質問を促し、双方向的な講義を行う予定です。 3) 授業の内容に関して小レポートを課し、理解の定着を図ります。 4) 以下は講義予定(主題と講義テーマ)です。(講義順が変わる場合があります) 1.ガイダンス 2.生命を知る-再生医療、癌の治療に向けたアプローチ 3.生命を知る-生き物はなぜこの形なのか?-動物の「かたちづくり」を知る4.生命を知る-働かない遺伝子 5.生命を知る-タンパク質の凝集体は神経細胞を殺す原因か?生きるための戦略か? 6.生命を支える-栄養、薬、毒 〜天然物化学と生命科学 7.生命を支える-粘膜免疫の仕組みを知る 8.生命を支える-糖と生命 9.テーマディスカッション ① 10.生命を支える-タンパク質の構造と未来社会 11.生命を模倣する-つくって役立つタンパク質 12.生命を模倣する-分子の動きを捕える 13.生命を模倣する-細胞が正しく二つに分かれる仕組み 14.生命を模倣する-高分子ゲルから分かる生体軟組織のからくりみ 15.テーマディスカッション ② ❖成績評価 Grading System 出席状況、毎回の講義レポート、および主題ごとのレポート、学期末の最終レポートによっ て評価します。出席率 60%以上に限り単位認定とする。成績評価は相対評価とします。 ❖テキスト Textbooks 講義資料は講義担当教員が用意します。必要に応じて、それぞれの課題について定評のある 総説を提示しますので、講義の理解に役立ててください。 ❖参考書 Reading List ❖準備学習 Homework 予習としては、開講予定表に従って、予め、各講義タイトルの内容に関して、自分なりにこ れまでの知識を整理しておくことを勧めています。(1時間程度)。 復習としては、講義で配布された資料等の内容を十分理解するとともに、講義内容を自分な りに再構築できるようにしておくことがベターです。(1時間程度)予習、復習にあたって 担当教員の研究室ホームページ、教員が紹介するテキストなどで関連内容を調査してくだ さい。不明な場合は講義担当教員に直接問い合わせて学修効果をあげてください。 ❖オフィスアワーOffice Hour ❖連絡先(E-mail)E-mail ❖質問・相談への対応方法 Contact Information ❖履修上の注意 Notes 参照ホームページ 理学部生物科学科(高分子機能学) http://altair.sci.hokudai.ac.jp/polymer/ 詳しく知りたい人は、ここから孫引きしてみてください。 講義の中で適宜、学生参加型支援機器(クリッカー)を使用します。 (利用説明:https://www.sci.hokudai.ac.jp/grp/fb_station/clicker/) ❖備考 Other Information ※対面での履修については,講義室の状況によって履修者数を制限する可能性があります。 ※「対象学年」と「単位数」は,科目提供大学における数字であり,受講大学に応じて異なるので, 所属大学で確認してください。 ※「履修可能人数」は,科目提供大学以外の人数であり,遠隔と対面それぞれの受講形態で履修で きる人数を示しています。(例.5(遠隔),5(対面):遠隔授業で5名,対面授業で5名まで 履修可能。)
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