恵日寺の銅鐘(朝鮮鐘 大平六年九月ノ銘アリ)

恵日寺の銅鐘(朝鮮鐘 大平六年九月ノ銘アリ)
分 野
歴史
地 域
唐津
◎地図・写真・統計資料など
■恵日時の銅鐘(えにちじどうしょう)
朝鮮鐘は朝鮮半島で鋳造された銅鐘で、和鐘との違いは袈裟襷(けさだす
き)がなく、竜頭(りゅうず)が単頭で甬(よう、旗挿)があり、笠形
(りゅうけい)の周縁には装飾性の突起をもち、上・下帯に陽刻の装飾文
があり、4カ所の乳郭に3段3列の乳を配している。恵日寺の銅鐘は総高
73.0センチメートル、鐘身高57.8センチメートル、口径47.5センチメー
寺宝の国重要文化財である
銅鐘(朝鮮鐘)
(『佐賀県の文化財』より)
トルで竜頭の竜の頭が小さく、口に小珠をくわえて前曲し、玉をつかむ両
脚と胴部の間に雷文の板状翼がある。銘の大平6年は中国の遼の聖宗の年
号
で、高麗では顕宗17年(1026)にあたる。
また、この寺の本尊の観音像は、大伴挟手彦が朝鮮より持ち帰り、佐用姫
の菩提のため安置したものと伝えられ、佐用姫観音と呼ばれている。
寺の裏庭は、鏡山を背景にし、曾呂利新左衛門の作庭と伝えられる赴きあ
る庭園もある。
昭和25年8月29日指定
唐津市鏡字山添(恵日寺)
工芸品
◎引用・参考文献(出典)
◆『佐賀県の文化財』
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