経済日誌(7月中)

204
経 済
1日 ○日本銀行,短観(概要,2015年6月調査)を発表
大企業の業況判断DIは製造業15(前回調査12),非
製造業23(前回調査19)
○自販連,6月の軽自動車を含む国内新車販売台数を
発表
44万2, 631台で前年比△2. 2%と6か月連続のマイナ
ス
○米供給管理協会,6月のISM景況指数(製造業)を
発表
総合指数は53. 5ポイント(前月52. 8ポイント)とな
り,製造業活動の拡大・縮小の分岐点である50を30
か月連続で上回った
○中国国家統計局,6月の製造業PMI(購買部担当者
指数)を発表
総合指数は50. 2ポイント(前月50. 2ポイント)と前
月と比べて横ばい,製造業活動の拡大・縮小の分岐
点である50を4か月連続で上回った
2日 ○米労働省,6月の雇用統計を発表
非農業部門の雇用者数は前月比22. 3万人増,失業率
は5. 3%と前月(5. 5%)から低下
6日 ○内閣府,5月の景気動向指数(速報)を発表
先行指数106. 2(前月差△0. 2ポイント)で3か月ぶ
りの低下,一致指数109. 2(前月差△1. 8ポイント)
で2か月ぶりの低下,遅行指数125. 8(前月差+0. 6
ポイント)で2か月連続の上昇
8日 ○財務省,5月の国際収支状況(速報)を発表
経常収支は1兆8, 809億円の黒字となり,11か月連
続の黒字
○東京商工リサーチ,6月の全国企業倒産状況を発表
倒産件数は824件(前年比△4. 7%)で3か月連続の
マイナス,負債総額は1, 269億円(同△33. 9%)で
2か月連続のマイナス,倒産企業の従業員数は4, 610
人(同+3. 5%)で3か月ぶりのプラス,上場企業
倒産は0件
○内閣府,6月の景気ウォッチャー調査を発表
景気の現状判断DIは前月差△2. 3ポイントの51. 0と
2か月連続の低下,先行き判断DIは前月差△1. 0ポ
イントの53. 5と7か月ぶりの低下
9日 ○イングランド銀行(BOE),金融政策委員会を開催
し,以下を決定
・政策金利は0. 50%に据置き
・資産買入れプログラムの規模を3, 750億ポンドに
据置き
○日本銀行,6月のマネーストック(速報)を発表
M2は前年比+3. 8%,M3は同+3. 1%,広義流動
性は同+4. 3%
○内閣府,5月の機械受注統計を発表
民需(除く船舶・電力)は季調済前月比+0. 6%と
3か月連続の増加,基調判断は「持ち直している」
とし据置き
○中国国家統計局,6月の消費者物価指数を発表
総合指数は前年比+1. 4%,前月(+1. 2%)から拡
大
10日 ○日本銀行,6月の企業物価指数(速報)を発表
前年比△2. 4%となり,3か月連続のマイナス
消費税率引上げの影響を除くベースでは同△2. 5%
13日 ○中国海関総署,6月の貿易収支を発表
貿易収支は465億ドルと16か月連続の黒字,輸出は
1, 920億ドルで前年比+2. 8%,輸入は1, 455億ドル
で前年比△6. 1%
14日 ○米商務省,6月の小売売上高を発表
総合は季調済前月比△0. 3%,変動の大きい自動車
を除くベースでは同△0. 1%
15日 ○日本銀行,金融政策決定会合を開催,以下の事項を
決定(14日~)
・金融市場調節方針:現状維持
「マネタリーベースが,年間約80兆円に相当するペー
スで増加するよう金融市場調節を行う。」
○米FRB,6月の鉱工業生産を発表
生産は季調済前月比+0. 3%で3か月ぶりのプラス
自動車が減少,鉱業・公益事業が増加
○中国国家統計局,2015年4-6月期のGDPを発表
実質GDP成長率は前年比+7. 0%と前期と比べ横ば
い,季調済前期比は+1. 7%(前期は+1. 3%)
16日 ○平成27年第12回経済財政諮問会議を開催
「金融政策、物価等に関する集中審議(第3回)」「予
算の全体像」「今後の経済財政諮問会議の取組」に
ついて議論
○日本銀行,金融経済月報(7月)を発表
景気の現状について,「わが国の景気は,緩やかな
回復を続けている」と判断
○欧州中央銀行(ECB),政策理事会を開催し,以下
を決定
・1月に決定した,国債買入れを含む量的緩和策を
実施・継続する方針を維持
・政策金利の据え置き(0. 05%)
・預金ファシリティ金利を△0. 20%に,貸出ファシ
リティ金利を0. 30%に据置き
・量的緩和策は,いかなる場合でも,インフレ動向
について,ECBの中期的なインフレ目標(2%未
満かつその近辺)と整合的な調整が継続的に確認
できるまで実施する旨を表明
17日 ○米労働省,6月の消費者物価指数を発表
総合指数は前月比+0. 3%,前年比+0. 1%,食品と
エネルギーを除いたコア指数は前月比+0. 2%,前
年比+1. 8%
○米商務省,6月の住宅着工件数を発表
季調済前月比+9. 8%の年率117万件
21日 ○政府,7月の月例経済報告で景気の基調判断を「景
気は,緩やかな回復基調が続いている」として据置
き
22日 ○平成27年第13回経済財政諮問会議を開催
「「予算の全体像」と平成27年度の経済動向」「平成
28年度概算要求基準」「今後の経済財政諮問会議の
取組」について議論
○米商務省,6月の中古住宅販売件数を発表
季調済前月比+3. 2%の年率549万件
23日 ○平成27年第14回経済財政諮問会議を開催
「平成28年度概算要求基準」など について議論
○財務省,6月の貿易統計(速報)を発表
輸出額は自動車,半導体等電子部品等が増加し前年
比+9. 5%,輸入額は原粗油,液化天然ガス等が減
少し同△2. 9%,貿易収支は△690億円で3か月連続
の赤字
24日 ○米商務省,6月の新築住宅販売件数を発表
前月比△6. 8%の年率48. 2万件
27日 ○米商務省,6月の耐久財受注を発表
新規受注は前月比+3. 4%,設備投資計画の先行指
数とされるコア(航空機を除く)非国防資本財受注
は前月比+0. 9%
205
日 誌
(7 月 中) 28日 ○英政府統計局,2015年4-6月期のGDP(1次速報)
を発表
実質GDP成長率は前期比+0. 7%と10四半期連続の
プラス成長
29日 ○FRB(米連邦準備制度理事会),FOMC(米連邦公
開市場委員会)を開催(28日~)
・政策金利,償還債券の再投資については現状維持
・景気の現状認識について,「経済活動は緩やかに
拡大した」とし,前回の表現を維持(先行きの認
識も変更なし)
・利上げ時期の判断に関する文言(フォワードガイ
ダンス)はほぼ踏襲
○経済産業省,6月の商業動態統計を発表
小売業販売額は前年比+0. 9%で3か月連続の増加,
季調済前月比△0. 8%で3か月ぶりの低下
30日 ○経済産業省,6月の鉱工業指数(速報)を発表
生産は季調済前月比+0. 8%,出荷は同+0. 3%,在
庫は同+1. 3%
基調判断は「生産は一進一退で推移している」(据
え置き)
○米商務省,2015年4-6月期のGDP(1次速報)を
発表
実質GDP成長率は前期比年率+2. 3%と5四半期連
続のプラス成長
31日 ○総務省,6月の消費者物価指数を発表
生鮮除く総合は前年比+0. 1%と25か月連続のプラ
ス
○総務省,6月の家計調査(二人以上の世帯)を発表
実質消費支出は前年比△2. 0%と2か月ぶりの低下,
季調済前月比も△3. 0%と2か月ぶりの低下
○総務省,6月の労働力調査を発表
完全失業率(季調済)は3. 4%となり,前月比+0. 1
ポイント
○厚生労働省,6月の一般職業紹介状況を発表
有効求人倍率(季調済)は1. 19倍となり,前月比横
ばい
○国土交通省,6月の建築着工統計を発表
住宅着工総戸数は,88, 118戸の前年比+16. 3%と4
か月連続のプラス,季調済年率103. 3万戸(前月比
+13. 3%)
東証株価指数(TOPIX)第1部(終値)
月間最高値 1, 673. 88(21日)
〃 最安値 1, 579. 89(9日)
日経平均株価(終値)
月間最高値 20, 841. 97円(21日)
〃 最安値 19, 737. 64円(8日)
東京外為市場(円相場,銀行間直物,対1ドル)
月間最高値 121. 31円(9日)
〃 最安値 124. 39円(21日)