経済日誌(5月中)

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経 済
1日
○中国国家統計局,4月の製造業PMI(購買部担当者
指数)を発表
総合指数は50. 1ポイント(前月50. 2ポイント)と前
月から低下,2か月連続で製造業活動の拡大・縮小
の分岐点である50ポイントを上回った
2日 ○自販連,4月の軽自動車を含む国内新車販売台数を
発表
32万4, 748台で前年比+1. 6%と16か月ぶりのプラス
○米供給管理協会,4月のISM景況指数(製造業)を
発表
総合指数は50. 8ポイント(前月51. 8ポイント)とな
り,2か月連続で製造業活動の拡大・縮小の分岐点
である50ポイントを上回った
6日 ○米労働省,4月の雇用統計を発表
非農業部門の雇用者数は前月比16. 0万人増,失業率
は5. 0%と前月から横ばい
8日 ○中国海関総署,4月の貿易収支を発表
貿易収支は456億ドルと26か月連続の黒字,輸出は
1, 728億ドルで前年比△1. 8%と2か月ぶりのマイナ
ス,輸入は1, 272億ドルで前年比△10. 9%と18か月
連続のマイナス
9日 ○厚生労働省,3月の毎月勤労統計(速報)を発表
現金給与総額は前年比+1. 4%で2か月連続の増加
(うち所定内給与は同+0. 4%,うち所定外給与は同
△0. 2%,うち特別給与は同+19. 8%)
10日 ○中国国家統計局,4月の消費者物価上昇率を発表
総合指数は前年比+2. 3%,前月(+2. 3%)から横
ばい
11日 ○平成28年第8回経済財政諮問会議を開催
「金融政策,物価等に関する集中審議」「経済・財政
一体改革」「骨太方針に向けて」について議論
○内閣府,3月の景気動向指数(CI)(速報)を発表
先行指数98. 4(前月差△0. 5ポイント)で2か月連
続の低下,一致指数111. 2(前月差+0. 5ポイント)
で2か月ぶりの上昇,遅行指数112. 0(前月差△1. 8
ポイント)で3か月連続の低下,基調判断は「足踏
みを示している」とし前月から据置き
12日 ○財務省,3月の国際収支状況(速報)を発表
経常収支は2兆9, 804億円,前年同月比+1, 934億円
(黒字幅拡大)で21か月連続の黒字
○東京商工リサーチ,4月の全国企業倒産状況を発表
倒産件数は695件(前年比△7. 0%)で26年ぶりに
700件を下回る件数,負債総額は1, 033億円(同△
46. 3 % ),倒 産 企 業 の 従 業 員 数 は 3, 116 人( 同 △
21. 0%),上場企業倒産は0件
○内閣府,4月の景気ウォッチャー調査を発表
景気の現状判断DIは前月差△1. 9ポイントの43. 5と
2か月ぶりに低下,先行き判断DIは前月差△1. 2ポ
イントの45. 5と3か月連続で低下
基調判断は「景気は,消費動向等への懸念により,
熊本地震によるマインド面の下押しもあり,引き続
き弱さがみられる」とし,前月の「景気は,消費動
向等への懸念により,このところ弱さがみられる」
から表現変更
13日
16日
17日
18日
19日
20日
21日
23日
○イングランド銀行(BOE),金融政策委員会を開催
し,以下を決定
・政策金利は0. 50%に据置き
・資産買入れプログラムの規模を3, 750億ポンドに
据置き
○日本銀行,4月のマネーストック(速報)を発表
M2は前年比+3. 3%,M3は同+2. 7%,広義流動
性は同+2. 7%
○米商務省,4月の小売売上高を発表
総合は季調済前月比+1. 3%,変動の大きい自動
車・建築資材等を除くコアベースは同+0. 8%
○独統計庁,2016年1-3月期GDP(速報)を発表
実質GDP成長率は季調済前期比+0. 7%,年率+
2. 7%
○EU統計局,ユーロ圏の2016年1-3月期GDP(2
次速報)を発表
実 質 GDP 成 長 率 は 季 調 済 前 期 比 + 0. 5 %,年 率
+2. 1%
○日本銀行,4月の企業物価指数(速報)を発表
前年比△4. 2%となり,13か月連続のマイナス
○米労働省,4月の消費者物価指数を発表
総合指数は前月比+0. 4%,前年比+1. 1%,食品と
エネルギーを除いたコア指数は前月比+0. 2%,前
年比+2. 1%
○米FRB,4月の鉱工業生産を発表
生産は季調済前月比+0. 7%で3か月ぶりの増加
○米商務省,4月の住宅着工件数を発表
前月比+6. 6%の季調済年率117. 2万件
○平成28年第9回経済財政諮問会議を開催
「骨太方針に向けて」について議論
○内閣府,2016年1-3月期のGDP(1次速報)を
発表
実質GDP成長率は季調済前期比+0. 4%(年率換算
+1. 7%)と2四半期ぶりのプラス成長,名目GDP
は同+0. 5%(年率換算+2. 0%),GDPデフレータ
は前年比+0. 9%
合わせて2015年度のGDPも発表,実質成長率は前
年度比+0. 8%,名目成長率は同+2. 2%,GDPデフ
レータは同+1. 4%
○内閣府,3月の機械受注統計を発表
民需(除く船舶・電力)は季調済前月比+5. 5%と
2か月ぶりの増加,基調判断は「持ち直しの動きが
みられる」とし据置き
○米商務省,4月の中古住宅販売件数を発表
前月比+1. 7%の季調済年率545万件
○G7,財務大臣・中央銀行総裁会議を開催(仙台,
20日~)
・
「世界経済の再興」「強靭な国際金融アーキテク
チャの構築」
「持続可能かつ包摂的な開発」
「国境を
越えた金融フローの健全性の促進」について議論
・テロ資金対策に関するG7行動計画を公表
○財務省,4月の貿易統計(速報)を発表
輸出額は鉄鋼,自動車等が減少し前年比△10. 1%の
5兆8, 892億円,輸入額は原粗油,液化天然ガス等
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日 誌
(5 月 中) が減少し同△23. 3%の5兆657億円,貿易収支は
8, 235億円で3か月連続の黒字
○政府,5月の月例経済報告で景気の基調判断を「景
気は,このところ弱さもみられるが,緩やかな回復
基調が続いている」として据置き
24日 ○米商務省,4月の新築住宅販売件数を発表
前月比+16. 6%の季調済年率61. 9万件
○独統計庁,2016年1-3月期GDP(確報)を発表
実質GDP成長率は季調済前期比+0. 7%,年率+
2. 7%で速報から変化なし
26日 ○米商務省,4月の耐久財受注を発表
新規受注は前月比+3. 4%,設備投資計画の先行指
数とされるコア(航空機を除く)非国防資本財受注
は前月比△0. 8%
○英政府統計局,2016年1-3月期のGDP(2次)
を発表
実質GDP成長率は前期比+0. 4%(年率+1. 4%)と
なり,1次発表(前期比+0. 4%(年率+1. 6%))
から年率を下方修正
27日 ○G7先進国首脳会議,伊勢志摩サミット開催(26日
~),首脳宣言を発表
1.世界経済の状況について
「世界経済の回復は継続しているが,成長は引き
続き緩やかでばらつきがある」,また,「昨年のサ
ミット以降,世界経済の見通しに対する下方リス
クが高まってきている」とし,新たな危機に陥る
ことを回避するため,適時に全ての政策対応を行
うことで一致
2.「G7伊勢志摩経済イニシアティブ」
世界経済,貿易,インフラ,保健,女性,サイバー,
腐敗,等の具体的な分野におけるG7としての行
動をとりまとめ,G7が世界経済を牽引するとの
明確な姿勢を発信
○総務省,4月の消費者物価指数を発表
生鮮除く総合は前年比△0. 3%で前月と変わらず
○米商務省,2016年1-3月期のGDP(2次速報)
を発表
実質GDP成長率は前期比年率+0. 8%と1次速報値
(+0. 5%)から上方修正
30日 ○経済産業省,4月の商業動態統計を発表
小売業販売額は前年比△0. 8%で2か月連続の減少,
季調済前月比は0. 0%で前月から横ばい,基調判断
は「弱含み傾向にある」として前月から据置き
31日 ○総務省,4月の家計調査(二人以上の世帯)を発表
実質消費支出は前年比△0. 4%と2か月連続の減少,
季調済前月比は+0. 2%と3か月連続の増加
基調判断は「弱い動きがみられる」として据置き
○総務省,4月の労働力調査を発表
完全失業率(季調済)は3. 2%と前月と同率,雇用
者数(同)は5, 679万人で前年比101万人の増加,完
全失業者数(原数値)は224万人となり前年比10万
人の減少
○厚生労働省,4月の一般職業紹介状況を発表
有効求人倍率(季調済)は1. 34倍となり,前月から
0. 04ポイント上昇,現在の雇用情勢の基調判断は
「着実に改善が進んでいる」として前月から据置き
○経済産業省,4月の鉱工業指数(速報)を発表
生産は季調済前月比+0. 3%で2か月連続のプラス,
出荷は同+1. 5%,在庫は同△1. 7%
基調判断は「生産は一進一退で推移している」とし
て据置き
○国土交通省,4月の建築着工統計を発表
住宅着工総戸数(原数値)は,82, 398戸(前年比+
9. 0%)と4か月連続のプラス,季調済年率も99. 5
万戸(前月比+0. 2%)と4か月連続のプラス
東証株価指数(TOPIX)第1部(終値)
月間最高値 1, 379. 80(31日)
〃 最安値 1, 298. 32(6日)
日経平均株価(終値)
月間最高値 17, 234. 98円(31日)
〃 最安値 16, 106. 72円(6日)
東京外為市場(円相場,銀行間直物,対1ドル)
月間最高値 106. 4円(2日)
〃 最安値 111. 09円(31日)