持続可能な農業・農村の実現に向けた特別決議 JA グループは、 「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」とし て、多面的機能を有する日本農業の持続的発展、安全・安心な食料の安 定供給、農村社会の維持・発展など、幅広い分野における取り組みをす すめてきた。 一方、農業生産基盤が構造変化しており、これへの対処が必要な状況 にある。さらに、TPP による我が国農業への影響に対して、生産現場に は不安と懸念があり、政府は、国会審議等において、説明責任を果たす ことが求められている。 加えて、政府は、日 EU、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)など の交渉もすすめている。国際化が進展するなかでも、我が国は、食料・ 農業・農村基本計画における食料自給率 45%の政策目標を達成していか なければならない。 こうした厳しい環境のなかでも、消費者・国民の理解と支援のもとに、 持続可能な農業・農村を実現するため、組織の総力を挙げて下記の取り 組みを展開していく。 記 1. 農業者の所得増大等に向け、第 27 回 JA 全国大会決議に基づき、 組合員とともに創造的自己改革を着実かつスピード感をもって実 践する。これにより組合員・外部からより評価される組織となる。 2. 食料自給率目標の達成のため、TPP 対策も含め、生産現場の不安を 払しょくし、将来を展望できる息の長い政策の確立に向け、政府・ 与党に提言していく。 3. 日本の「食」 「農」 「協同組合」の重要性をアピールし、国民理解を 醸成する運動を展開していく。 以上、決議する。 平 成 28 年 3 月 4 日 全国農業協同組合中央会 第 62 回 通 常 総 会
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