自動運転車両の公道走行実験に関するガイドライン要綱 第1 目的 このガイドライン要綱は、名古屋大学に所属する教職員及び学生等(以下「本学構成 員」という。)が実施する自動運転車両の公道走行実験(以下「実験」という。)の安全 性を確保するために必要な事項を定めることにより、本学構成員による実験の推進を図 ることを目的とする。 第2 1 実験の体制の構築 実験を実施する部局に、主たる安全管理者として、実験管理責任者を置くものとする。 実験管理責任者は、当該部局における実験に関する事務を総括するものとする。 2 前項の部局に、副安全管理者として、実験車両安全管理確認者を置くものとする。実 験車両安全管理確認者は、実験管理責任者を補佐するとともに、実験の安全環境の維持 に関する業務を行うものとする。 第3 実験の安全環境の維持 実験車両安全管理確認者は、実験の安全環境の維持のため、実験車両の保全状態の確 認、法令義務遵守のための定期点検その他の業務を行うものとする。 第4 1 実験計画書の提出等 実験を実施しようとする者(以下「実験実施責任者」という。)は、実験管理責任者に 対して、実験計画書(リスクアセスメント報告、実験マニュアル及び事故発生時連絡体 制を含む。)を提出しなければならないものとする。 2 実験管理責任者は、実験計画書を審査し、実験の安全性等について問題ないと認めら れる場合は、当該実験を承認するものとする。 3 実験実施責任者は、当該実験に被験者実験が含まれる場合及び実験管理責任者が実験 の社会的影響が大きいと判断する場合において、当該部局の倫理委員会又はこれに準ず る委員会に対しても実験計画書を提出し、その承認を受けなければならないものとする。 4 実験実施責任者は、関係法令等に留意しつつ、地方自治体、警察その他の関係機関と の間において、実験計画書に関する情報を共有しなければならないものとする。 第5 1 実験実施届出書の提出等 実験実施責任者は、実験実施の前日までに、実験管理責任者に対して、実験実施届出 書を提出しなければならないものとする。 2 実験管理責任者は、必要と認める場合は、実験実施責任者に対して指示をすることが できるものとする。 1 3 実験実施責任者は、関係法令等に留意しつつ、地方自治体、警察その他の関係機関と の間において、実験実施届出書に関する情報を共有しなければならないものとする。 4 実験実施責任者は、実験実施後速やかに、実験管理責任者に対して、実験実施報告書 を提出しなければならないものとする。 第6 1 実験における車両挙動及び動作点検に関する事前確認 実験実施責任者は、机上シミュレーションその他の車両挙動及び動作点検に関する事 前確認を行わなければならないものとする。 2 実験実施責任者は、車両挙動及び動作点検に関する事前確認の結果(以下「事前確認 結果」という。)を記録し、その者の研究室に保管しなければならないものとする。 3 実験管理責任者は、必要と認める場合は、実験実施責任者に対して、車両挙動及び動 作点検に関する事前確認結果の提出を求めることができるものとする。 第7 実験の安全確保 実験実施責任者は、実験における安全を確保するための措置を講じなければならない ものとする。 第8 その他 実験に関して必要なその他の事項については、別に定めるものとする。 2
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