スマートフォンを用いた SFC バスの混雑度合判定アプリの提案 B4 mamintsu (宮川 眞海子)† Mamiko Miyagawa 1. 親 B4 ysk (小町 芳樹)‡ Yoshiki Komachi 導入 1.1 背景 近年, スマートフォンの普及により, ユーザの様々な センサー情報が利用できるようになった. また, 人や物 事の状況や変化を認識するコンテキストアウェアネスと いった研究も発展している. 今回は, スマートフォンの みを 用いて個人の状況を判定するアプリケーションの 提案を行う. 1.2 問題意識 今回は, SFC のバスについてのアプリケーションを提 案する. SFC のバスの現状として, 時間帯によって混雑 状況が異なり, バスの混雑度が分からないという課題が ある. 図 1: バス停の行列人数予測 1.3 目的 SFC のバス停の混雑状況から, アプリのユーザが前 もって次のバスの混雑度を把握できるようにすることを 目的とする. 2. アプローチ 2.1 機能要件 本アプリケーションは, 主に次に来るバスの混雑度合 の推測と,Android アプリケーションによる通知から構 成される. 2.1.1 次に来るバスの混雑度合の推測 次に来るバスの混雑度合は,1) アプリユーザがバス停 に並び始めた時間 2) バス停に並び始めた時間から分か るバス停行列の予想人数 3) バスの座席数と収容人数,と いう 3 つの情報を取得し判定する. 2.1.2 Android アプリケーションによる通達 バスの混雑度合の推測結果を Android アプリケーショ ンによってユーザに知らせる. 2.2 判定手法 2.2.1 アプリユーザがバス停に並び始めた時間 .まず,GPS を用いて「sfc のバス停にいる」ことを検 知. 次に加速度センサを用いて「バスを待っている状態 であること」を検知. 以上2つの状態を満たしたユーザ を「バス停に並んでいる人」と判定し, バス停に並び始 めた時間をする. 2.2.2 バス停に並び始めた時間から分かるバス停行列 の予想人数 仮定として, バスの到着時間が近づくとバスの行列人 数は増え続ける. そこでまず事前準備として, バス停の行 列に並ぶ人数のモデルを作成する. 手順 1:特定の時間の, バス停の行列に並ぶ人数をカウントする. 手順 2;同じ時 刻の行列の人数を複数回プロットし, モデルを作成. † 慶應義塾大学総合政策学部 ‡ 慶應義塾大学環境情報学部 図 2: バス停の混雑度判定 2.2.3 バスの座席数と収容人数 バスの座席数=バスに座れる人数, バスの収容人数=バ スに乗れる人数と定義する. 2.2.4 次に来るバスの混雑具合の推定 バスの座席数が行列の人数よりも多い場合ユーザは次 のバスで座れる, バスの収容人数が行列の人数よりも多い 場合ユーザは, 次のバスに座れないが乗れると判定する. 3. 実験手法 3.1 実装 今回の研究では, ユーザデバイスの OS として Android4.0.4 を, デバイスとして Sumsung Galaxy Nexs を使用する. 使用言語は Java を用いる. 3.2 実験 アプリケーションを開いた状態で, 被験者にバス停に 並んでもら, 整合性を評価する.アプリケーションの判 定と, 実際にバスに乗った時の状態が合っているのかの 整合性を図る.10 回の実験でアプリの精度を評価する 3.3 まとめ スマートフォンを用いた SFC のバスの混雑度合の判 定アプリの提案. スマートフォンのみを利用し, パーティ シパトリセンシングのような他のユーザの協力を必要と しない.
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