「 獏南天文蒔絵枕 」 「 白明義士話 」 「 縹羅背板地菱重鍋蓋文切付

特集コーナー 展示資料一覧(2014.12.12~2015.2.1)
「 獏南天文蒔絵枕 」 (ばくなんてんもんまきえまくら)
「 縹羅背板地菱重鍋蓋文切付陣羽織 」
悪夢を食うという獏、難を吉に転じるという南天の金蒔絵を施した枕。獏
のつぶらな瞳と金の巻き毛が愛らしい一品。
(はなだらせいたじひしがさねなべぶたもんきりつけじんばおり)
羅背板は羅紗同様に紡毛糸を用いて作るが、織りがやや粗く、薄手のも
のをいう。ポルトガル語の raxeta を語源とする。5代豊房のもの。
「 三体画譜より 羊 」 (さんていがふよりひつじ)
「 白明義士話 」 (はくみょうぎしわ)
葛飾北斎が、人物や動植物などを、真行草3つの画風で描き分けた絵の
手本集。北斎ならではの躍動感あふれる描写だが、当時の羊の描写の
約束事通り、長い尾とあごひげがあり、現在いうところの山羊の絵となっ
ている。
土佐藩士戸部良熈による、宿毛東福寺の住職白明への聞きとり。白明は
若い頃、泉岳寺に預けられた赤穂義士の世話を行なった。辞世の句を書
いてもらったところ、怪我から血がしたたり落ちた等、生々しい記述がある。
「 浅野長直書状 」 (あさのながなおしょじょう)
忠臣蔵で有名な浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)の祖父
にあたる、初代赤穂藩主からの年賀状。展示室ではこの他江戸時代~
明治初期にかけて山内家に届いた年賀状を公開中。
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章
はじめに
吉祥の図像
土佐藩の正月行事
未 ~ひつじ~
土佐藩と忠臣蔵
山内家宛の年賀状
展示品名
古今和歌集巻第廿(高野切本)
狩野探雪守定筆 対幅 日出鶴・波鶴
河田小龍筆 三福神
狩野洞雲益信筆 寿老人
山本昇雲ほか筆 土陽美術会寄合書
龍存星盆
松竹梅鶴亀文柄鏡
板屋貝形兜
狩野誠信筆 宝船(横山丸三印譜)
東海道五拾三次(狂歌入)
曽我二直庵筆 架鷹図屏風
本朝食鑑 菜部
蹴鞠扇子
獏南天文蒔絵枕
貝原益軒撰 改正月令博物筌
御在国年頭勤仕牒
山内忠義所用紙衣
黒糸威七十六間小星兜
騎馬武者図巻
岡元鳳編 毛詩品物図攷
橘守国著 画本写宝袋
葛飾北斎画 三体画譜
本朝食鑑 獣部
細川潤次郞筆 七言絶句 詠薔薇
鈴木松年筆 月下狸図
渓斎英泉画 神事行灯第三編
北斎漫画第13編
楊洲周延 世界第一チャリネ大曲馬ノ図
黒羅紗地菱繋鍋蓋文三柏紋付陣羽織
縹羅背板地菱重鍋蓋文切付陣羽織
緋羅紗地白一黒一紋陣羽織
黒羅紗地陣羽織
白羅紗地白一黒一紋切付錣
火事兜
室鳩巣編 赤穂義人録
戸部良熈編 白明義士話
寺坂信行筆記
豊原国周 義士復讐両国橋引揚之図
豊原国周 天下一忠臣照鏡
3代歌川国貞 天下一忠臣照鏡
歌川国芳 見立挑灯蔵 七段目
浅野長直年賀状
真田信利年賀状
伊達宗純年賀状
稲葉久通年賀状
三条実治年賀状
松平光長年賀状
前田利謙年賀状
松平定行年賀状
島津重豪年賀状
年代
員数
平安時代中期
1巻
江戸時代後期
2幅1対
明治21年(1888)
1幅
江戸時代前期
3幅対のうち1福
昭和10年(1935)
1幅
明代(16世紀)
1枚
江戸時代
1面
江戸時代
2頭
明治時代中期以降
1幅
原本天保年間
1帖
江戸時代前期
1双のうち1隻
元禄10年(1697)
10冊のうち1冊
江戸時代
1本
江戸時代後期~明治時代
2個
文化元~天保12年(1804-41)16冊のうち1冊
天保13年(1842)
1冊
江戸時代初期
1領
江戸時代
1頭
江戸時代後期
1巻
天明5年(1785)
3冊のうち
享保5年(1720)
5冊のうち1冊
文化13年(1816)
1冊
元禄10年(1697)
10冊のうち1冊
明治~大正時代
1福
明治時代
1福
天保元年(1830)
1冊
嘉永2年(1849)
1冊
明治19年(1886)
2枚続
江戸時代
1領
江戸時代
1領
江戸時代
1領
江戸時代
1領
江戸時代
1枚
江戸時代
1頭
原本元禄16年(1703)序
1冊
原本宝暦11年(1761)
1冊
江戸時代前期
1冊
明治17年(1884)
3枚続き
明治17年(1884)
3枚続き
明治17年(1884)
3枚続き
弘化4-嘉永元年(1847-48)
1枚
(江戸前期)1月2日
1通
(江戸前期)1月2日
1通
(江戸中期)1月2日
1通
(明治初期)1月3日
1通
(江戸中期)1月23日
1通
(江戸中期)1月16日
1通
(江戸後期)1月6日
1通
(江戸前期)1月2日
1通
(江戸後期)1月6日
1通
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は上の画像で紹介している資料です。
*特に注記のない資料は当館蔵
*資料の保存状態などにより、展示内容を予告なく変更する場合がありますので
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備考*
複製
復刻版
常設展 展示資料一覧(2014.12.12~2015.2.1)
「 久坂玄瑞書状 武市瑞山宛 」
「 山内一豊書「神」 」(しょだいかつとよしょ かみ)
(くさかげんずいしょじょう たけちずいざんあて)
初代一豊(かつとよ)の筆と伝えられる一字書。署名に「伊右衛門書之
(伊右衛門(いえもん)これを書す)」とある。一豊は当初伊右衛門(猪右
衛門)と名乗り、のちに対馬守、土佐守と通称を変えた。
長州藩士で尊王攘夷(そんのうじょうい)運動の主導者的存在であった久
坂玄瑞(1840-64)の文久2年(1862)の書状。前年8月に土佐勤王党(とさ
きんのうとう)を組織した武市瑞山(半平太、 1829-65)にあてたもので、
萩を訪れた坂本龍馬によってもたらされた。
書中玄瑞は「諸侯(しょこう)恃(たの)むに足らず、公卿(くぎょう)恃むに足
らず、草莽志士(そうもうしし)糾合義挙(きゅうごうぎきょ)の外にはとても
策これ無し」と伝えて同志の奮起を促している。
「 白糸威水牛兜 」(しろいとおどしすいぎゅうのかぶと)
「 古事記問批 」(こじきもんひ)
毛利勝永(1577-1615)が大坂の陣で着用したものといい、形見として家
臣に託され、毛利家に伝わった。江戸時代しばしば藩主上覧が行われ
ていたが、明治 25 年(1892)に山内家へ陣羽織とともに譲られた。
度会延佳本『古事記』の解釈について谷秦山(1663-1718)の質疑と、そ
れに対する天文暦学者渋川春海(1639-1715)の返答をまとめた問答
録。本資料は国学の大著『古事記伝』を著した国学者本居宣長
(1730-1801)以前の古典研究を紐解く上で興味深い。
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章
展示品名
年代
員数
1
山内一豊銅像雛形
大正時代
1基
2
黒大鳥毛
江戸時代
1個
山内家の歴史
3
4
5
6
7
8
9
10
Ⅰ
土
佐
藩
の
歴
史
江戸時代
2枚
江戸時代
1鋪
初代一豊書「神」
江戸時代初期
1幅
御家伝記
江戸時代
1冊
初期・中期の土佐藩 「大坂へ籠城仕候覚」
11
後期・幕末維新期
の土佐藩
12
馬験の図
山内家系図
13
慶長20年(1615) 閏6月7日
1通
大坂冬の陣図
江戸時代
1鋪
土佐州郡志
江戸時代中期
3冊
藤並神社御神幸絵巻
江戸時代後期
1巻
東邸日記・教授館総宰記録
江戸時代後期
2冊
久坂玄瑞書状
武市瑞山宛
16代豊範書「柏葉寿」
(文久2年(1862))1月21日
1通
幕末~明治時代
1幅
14
16代豊範所用月琴
幕末維新期
1台
15
12代豊資所用 紺糸威白熊兜
江戸時代
1頭
16
毛利勝永所用 白糸威水牛兜
桃山時代
1頭
17
紅糸威二枚胴具足
江戸時代
1領
18
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26
Ⅱ
山
内
家
伝
来
の
美
術
工
芸
品
尚武
~武器武具~
数寄~茶道具~
槍 銘 出雲守貞重
江戸時代前期
1口
槍 銘 山城守藤原国重
江戸時代中期
1口
槍 銘 山城守国重
江戸時代中期
1口
槍 銘 土州住吉行
江戸時代後期
1口
天明責紐釜
室町時代
1口
平菜籠炭斗
不詳
1個
羽箒
不詳
1本
染付寸筒水指
江戸時代
1個
山内豊栄作 赤楽茶碗
江戸時代後期
1口
27
茶杓 銘 相生
江戸時代
1本
28
大喜豊助作 豊楽焼棗
江戸時代後期
1合
29
木庵性トウ筆 初祖達磨大師
江戸時代前期
1口
30
神代巻塩土伝
享保3年(1718)刊
4冊
31
鼈頭古事記
元禄7年(1694)刊
3冊
32
古事問批
元禄10年(1697)
2冊
33 Ⅲ 山内文庫にみる藩主の教 伊勢物語七考
養
万葉代匠記
34
江戸時代中期
1冊
江戸時代中期
6冊
35
万葉集古義
明治12年(1879)刊
11冊
36
土佐日記抄
寛文元年(1661)刊
2冊
37
土佐日記地理弁
文久3年(1863)刊
1冊
*
は前頁で紹介している資料です。
*特に注記のない資料は当館蔵
*資料の保存状態などにより、展示内容を予告なく変更する場合がありますので、ご了承ください。
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備考*
「幕末志士遺墨」3巻のうち
山内神社所蔵
吉松家寄託資料