ヘキサゴン①・④・⑤・⑥ 治療計画 21 日 [ 2stDAY ] 15:20 ~ 16:20 インプラント補綴の失敗症例から 補綴治療計画を考察 本多 正明 S.J.C.D. 本多歯科医院 近年インプラント治療が、欠損歯列に対し頻繁に行われてい る。しかし、その治療結果はどうであろうか。たしかにインプ ラントは咬合支持の確立には有効である。また残存歯・組織へ の負荷をコントロールしやすく、欠損歯列の拡大も防止しやす い。このようなことからインプラント補綴は、機能回復に大変 有用であると考える。一方、長期間に渡って使用していく過程 で、感染から Peri-implantitis に代表される生物的なトラブ ルと、咬合力から来る補綴的なトラブルが、近年ではよく発症しているのが現実である。インプ ラント治療の失敗症例は、外科的な偶発症と補綴的な偶発症がある。補綴的偶発症には、①上部 構造体の脱離や破損 ②スクリューの緩み ③スクリューの破損 ④インプラントの破損 ⑤上 部構造体による舌房侵害等があげられる。 このようなトラブルを回避するためには、補綴的偶発症に影響をもたらすリスクファクターを 考慮して、インプラント治療を行うことが重要である。また、補綴的偶発症においても、上部構 造体の清掃性が悪く、感染からインプラント周囲組織に炎症を引き起こしている症例が多々ある ため、上部構造体の軸面形態は十分に清掃性を考慮して作製する必要がある。 今回はインプラント補綴の失敗症例から学んだ原因を、補綴治療計画から検証してみたい。 略 歴 現在の役職及び所属学会 等 1970 年 大阪歯科大学 卒業 ・S.J.C.D. インターナショナル 副会長 1973 年 日本歯学センター 勤務 ・大阪 S.J.C.D. 最高顧問 1978 年 日本歯学センター 退職 ・日本顎咬合学会 指導医 東大阪市にて本多歯科医院 開設 ・日本臨床歯周病学会 指導医 1972 年 ~ 2003 年 ・O.J ファウンダー Dr.Raymond Kim(南カリフォルニア大学)に師事 ・日本補綴学会 会員 memo - 49 -
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