竜串・見残し - 土佐清水市役所

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清
佐
土
たつくし
みのこ
竜串・見残し海岸
竜串・見残し海岸は、四国の南西部に位置し、自然が
織り成す奇岩の不思議な造形と熱帯魚やサンゴの多様な
生態系が育まれ、日本初の海中公園と足摺宇和海国立公
園に指定されています。
また、日本の地質100選に選ばれている景勝地です。
大地の成り立ち
養老から爪白にかけての海岸と上野の
益野川中流辺りの3つの地点を結ぶ三角
上野
形の地質体を「三崎層群」と呼びます。
この三崎層群の地層は、日本列島ができ
た2000万~1500万年前に堆積し
三崎層群
養老
爪白
た砂や泥の岩石からできています。
竜串
( 下図、 日本列島の成り立ち参照 )
この地層の中には、地震や津波があっ
た証拠が「欄間石」や「絞り幕」に記録
されています。その後、地殻変動により隆起し、傾斜した地
層 ( 単斜構造 ) が現在見られます。
景勝地であるだけでなく、過去の地球環境を知ることがで
きる、学術的な価値がある場所です。
みさきそうぐん
らんまいし
見残し展望台からの眺望
まく
しぼ
竜串湾の生き物たち
竜串湾では、様々なサンゴ
の群集をグラスボートやダイ
ビングで見ることができます。
特に、シコロサンゴの群集
は日本一の大きさを誇り、高
知県の天然記念物にも指定さ
れている非常に貴重なもので
す。
温暖な黒潮のおかげで、冬
でも水温15度を下回ること
がなく、熱帯魚やウミウシな
ど様々な種類の生き物が棲息
しています。
日本列島の成り立ち
図1
図2
図3
ユーラシア大陸
日本海
太平洋
現在
3000 万年以上前、
日本列島はユーラ
シ ア 大 陸(今 の 中
国 や ロ シ ア な ど)
の一部でした。
2000 万年前から
1500 万 年 前 頃、
日本列島は徐々に
大 陸 か ら 離 れ、日
本海が広がってい
きます。
『竜串』という名前の由来は、
「龍を串に刺した景観」や、
「臥龍山の形を表す“龍(たつ)
臥(ふし)”が訛った」という
説があります。
がりゅうざん
奇岩を詳しく知ろう
タフォニ
岩の表面にボコボコと穴が
あいています。これをタフォ
ニと呼びます。
岩の表面に海水がかかっ
て、乾くというのを繰り返す
ことで、
岩の表面がはがされ、
穴が作られます。
さ ら に、二 つ に 分
かれていた大地が
衝 突 し な が ら、
1400 万年前頃に
は現在の位置まで
移動し終えました。
『見残し』という名前の由来は、陸路で
行くのが困難なため、弘法大師空海が見
残したからという説があります。
土佐清水市公認キャラクター
宗田ぶっしー 君
特技:日曜大工(かんな)
せいこん
生痕化石
生き物が生活していた跡の化
石です。写真のものは砂の中に
穴を掘って生活するスナモグリ
の仲間が作ったと考えられてい
ます。その他に貝やゴカイなど
の生物が作った様々な生痕化石
を見ることができます。
れんこん
ノジュール
ノジュールとは「団塊」と
いう意味で、岩の中に埋まっ
ている茶色く丸い塊です。
貝殻やサメの歯などの生物
の遺骸を核にして、成分が変
化して出来たと考えられてい
ます。
化石漣痕
「漣」とは「さざなみ」の意
味で、波の影響で海底にできる
模様が化石になったものです。
千尋岬の化石漣痕は国の天然
記念物に指定されています。
土佐清水市 観光商工課 ジオパーク推進室