監修:医療法人 恵仁会 松島クリニック 福島恒男 先生 東京山手メディカルセンター 内科・炎症性腸疾患センター 髙添正和 先生 155,116人 * * 出典:特定疾患医療受給者証交付件数 1)5-アミノサリチル酸製剤 2)副腎皮質ホルモン剤(ステロイド) 3)免疫調節剤 4)生物学的製剤 症状により、 下記のような薬剤が選択されます。 分 類 薬剤・治療名 5-アミノサリチル酸製剤 (5-ASA製剤) サラゾスルファピリジン (経口・ 坐剤) メサラジン (経口・坐剤・注腸) プレドニゾロン (経口) ベタメタゾン (坐剤) 副腎皮質ホルモン剤 (ステロイド) リン酸ベタメタゾンナトリウム 注腸(注腸) 注射用プレドニゾロンコハク酸 エステルナトリウム (点滴) * シクロスポリン (点滴) タクロリムス (経口) 免疫調節剤 アザチオプリン (経口) * メルカプトプリン (経口) インフリキシマブ (点滴) 生物学的製剤 アダリムマブ (皮下注) *:保険適用外 ▲:難治例 その他、整腸薬、抗生物質、漢方薬なども用いられています。 軽 症 中等症 重 症 劇 症 治療回数:一連の治療につき10回まで(劇症の方は11回まで)保険適用 指定難病医療費助成の認定をされている患者さんは、顆粒球吸着療法を受ける ことによる、特別な自己負担は発生しません。 潰瘍性大腸炎は「難病の患者に対する医療等の法律」において指定難病に定められ ています。申請手続きを行い認定されると、薬物療法や顆粒球吸着療法などの治療に対 して公費による助成が受けられます。なお、認定基準につきましては、お住まいの都道府 県の窓口(保健福祉担当課や保健所等)で確認して下さい。 患者さんが加入している医療保険上の世帯の収入に応じて、医療費の自己負担限度額 (下記表)が設定されています。 自己負担限度額(月額)(単位:円) 患者負担割合:2割 自己負担限度額 (外来 + 入院 +薬代 +訪問看護の費用) 階層 区分 階層区分の基準 (( )内の数字は、夫婦2人世帯 の場合における年収の目安) H27年1月1日以降に申請される方 既認定者でH26年中に申請をした方 *1 (経過措置3年間) 一般 高額かつ 長期*2 人工 呼吸器等 装着者 一般 従来の 重症患者 人工 呼吸器等 装着者 0 0 0 0 0 0 本人年収 ∼80万円 2,500 2,500 本人年収 80万円超 5,000 5,000 市町村民税 課税以上約7. 1万円未満 (約160万円∼約370万円) 10,000 5,000 市町村民税 一般所得Ⅱ 約7.1万円以上約25.1万円未満 (約370万円∼約810万円) 20,000 10,000 10,000 30,000 20,000 20,000 ̶ 生活保護 低所得Ⅰ 低所得Ⅱ 一般所得Ⅰ 上位所得 市町村民税 非課税 (世帯) 市町村民税約25.1万円以上 (約810万円∼) 入院時の食費 2,500 2,500 全額自己負担 5,000 1,000 5,000 1,000 5,000 1/2 自己負担 注)指定難病の医療費の助成を受けることができるのは、都道府県からの指定を受けた指定医療機関で行われ た医療に限られます(病院、薬局、訪問看護ステーションいずれも同様)。 *1 経過措置3年間とは 平成27年1月1日から平成29年12月31日までです(平成26年12月31日まで有効の特定疾患医療受給者証をお持ち の方で、平成26年中に申請し、認定された方は、上記表の経過措置の対象となります) 。なお、経過措置終了後 は、 「平成27年1月1日以降に申請される方」の額が適用となります。 *2 高額かつ長期とは 月ごとの医療費総額が5万円を超える月が年間6回以上ある方です(例えば医療保険の2割負担の場合、医療費の 自己負担が1万円を超える月が年間6回以上)。 〈特定医療費(指定難病)受給者証の申請の流れ〉 申請 審査 承認・受給者証の交付 申請手続きは、お住まいの都道府県の窓口(保健福祉担当課や保健所等)で行います。 *申請から受給者証交付まで3∼4 ヶ月程度かかります。 *申請されてから受給者証が交付されるまでの間に指定医療機関においてかかった医療 費については、受給者証が届いてから払い戻し請求をすることができます(指定医療機 関でない医療機関でかかった医療費は、払い戻しの請求をすることができません)。 詳しくは、都道府県の各担当窓口で確認して下さい。 *受給者証には有効期限がありますので、継続する場合には、更新手続きが必要です。 申請に必要な主な書類 1)申請書:指定難病医療費支給認定申請書 2)診断書:指定医が作成した臨床調査個人票 3)住民票:世帯全員の住民票の写し 4)医療保険上の世帯の所得を確認できる書類:市区町村民税課税状況確認書類 5)保険証:申請者を含む医療保険上の世帯全員の被保険者証のコピー 6)同意書:医療保険の所得区分確認 注)医療保険上の世帯は、自己負担限度額を算定する際に基準となる世帯のことをいい、住民票 上の世帯とは異なります。患者さんの加入する医療保険の種類によって医療保険上の世帯が 異なります。 * 申請に必要な書類は都道府県により異なる場合がありますので、詳しくは各担当窓口で確認し て下さい。 医療情報サービス Minds(マインズ) http://minds.jcghc.or.jp 平成14年5月初版 平成27年2月改訂 医療法人 恵仁会 松島クリニック 福島恒男 東京山手メディカルセンター 内科・炎症性腸疾患センター 髙添正和 AD201502AICS 2015年2月作成
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