広 報 資 料 (経 済 同 時) 平成27年9月2日 産 業 観 光 局 (担当:新産業振興室 TEL:222-3324) 地方独立行政法人京都市産業技術研究所 (担当:知恵産業融合センター 電話:326-6100) 「知恵創出“目の輝き”」企業の認定及び 第 3 回平成 27 年度知恵創出“目の輝き”成果発表会について この度,(地独)京都市産業技術研究所では,当研究所が技術支援等を行い, 「伝 統技術と先端技術の融合」や「新たな気づき」といった知恵産業をキーワードに 製品化・事業化に結び付いた企業4社を「知恵創出“目の輝き”」企業として認 定しました。 また,10月6日(火)には,認定企業から成果を発表いただく成果発表会を 開催しますので,併せてお知らせします。 発表会は,ものづくり中小企業の皆様に新たな気づきと勇気を感じていただけ る内容となっておりますので,多数の御参加をお待ちしております。 記 1 「知恵創出“目の輝き”」企業の認定 ⑴ 認定対象 ○ 伝統技術と先端技術の融合事例となる製品化・事業化等を行った企業・団体 ○ 「新たな気づき」により,製品化・事業化等に結び付いた企業・団体 ○ 当研究所の技術指導及び相談業務を通じて,製品化・事業化等に至った企業・団体 なお,認定に当たっては,京都の知恵産業を推進する産業支援機関等で構成 する「京都市知恵産業推進有識者会議」※の意見を参考として選定しています。 ※「京都市知恵産業推進有識者会議」構成員 京都商工会議所,(公社)京都工業会,京都工芸繊維大学,(公財)京都高度技術研究所 ⑵ 認定企業 ア 西村陶業株式会社「「放射」を活用したセラミックス製ヒートシンクの開発」 イ 宮階織物株式会社「柄が動くスリットアニメーション織物の開発と製品化」 ウ アテネ株式会社「低熱膨張インバー電鋳技術を活用したメタルマスク生産技術の開発」 エ 宮井株式会社「世界初ゼロエミッションデジタル捺染システムを用いた商品化」 ⑶ 認定企業への支援策 当研究所の技術支援,産技研ショールーム「京乃TANA」での製品展示の ほか,京都市の各種支援制度※による支援候補になることができます。 ※ 京都市の支援制度(市内に本店,支店,営業所,工場,その他事業所を有 する中小企業であることが条件。) ・京都型グローバル・ニッチ・トップ企業創出支援事業 ・企業立地促進制度 ・京都市ベンチャー購買新商品認定制度 ・販路開拓支援事業 2 第3回平成 27 年度知恵創出“目の輝き”成果発表会の開催 ⑴ 日 時 平成27年10月6日(火)午後1時30分~午後5時 ⑵ 場 所 からすま京都ホテル 3階「瑞雲」 (京都市下京区烏丸通四条下ル) ⑶ 内 容 成果発表会 13:30 主催者挨拶 来賓挨拶 来賓挨拶 来賓挨拶 授 与 式 14:20 15:40 16:50 交流会 17:30 西本 清一 (地独)京都市産業技術研究所理事長 門川 大作 京都市長 立石 義雄 京都商工会議所会頭 渡邉 隆夫 京都ものづくり協力会会長 「知恵創出“目の輝き”」企業の認定 (授与者…西本理事長) 特別講演 演題 「心と五感に訴求するものづくり」 講師 ユニバーサルデザイン総合研究所所長 ・科学技術ジャーナリスト 赤池 学 氏※ 認定企業による成果発表 主催者挨拶 瀧本 章 (地独)京都市産業技術研究所副理事長 (希望者のみ/~19:15) ※ 赤池 学 氏 1981 年筑波大学生物学類卒業。 社会システムデザインを行うシンクタンクを経営し,ソーシャルイノベーシ ョンを促す,環境・福祉対応の商品・施設・地域開発を手がける。 科学技術ジャーナリスト として,製造業技術,科学哲学分野を中心とした執筆, 評論,講演活動にも取り組み,(社)環境共創イニシアチブの代表理事も務める。 グッドデザイン賞金賞,JAPAN SHOP SYSTEM AWARD 最優秀賞など,空間デザ インの分野でも数多くの顕彰を受けている。 ⑷ 参 加 料 無料 ただし,成果発表会終了後の「交流会」参加希望者は3,000円必要。 (当日徴収) ⑸ 申込方法等 ア 募集期間 9月3日(木)から9月29日(火)まで イ 申込方法 催し名,氏名,電話番号,勤務先,部署,役職,交流会参加 の有無を明記のうえ,FAX 又は E-Mail でお申込みください。 イ 申込先 (地独)京都市産業技術研究所 知恵産業融合センター FAX:075-326-6200 E-Mail: [email protected] ⑹ 主 催 (地独)京都市産業技術研究所 ⑺ 共 催 京都市,京都ものづくり協力会,京都商工会議所 ⑻ 後 援 近畿経済産業局,京都産業育成コンソーシアム,京都産学公連 携機構,(公財)京都高度技術研究所,(公財)京都産業21, (公社)京都工業会,京都府中小企業団体中央会,(一社)京 都経済同友会,京都リサーチパーク(株),京都工芸繊維大学 お問合せ先 京都市産業技術研究所 知恵産業融合センター (担当:吉武,大江) 〒600-8815 京都市下京区中堂寺粟田町91 京都リサーチパーク9号館南棟 (URL:http://tc-kyoto.or.jp/) TEL:075-326-6100 FAX:075-326-6200 (参考資料) ○ 西村陶業 株式会社 セラミックスが金属やポリマーに比べ高い放射率を有することに注目し,電 気絶縁性を有しながら放射により効率よく熱を逃がすことができるヒートシン ク材料の開発に成功した。LED 照明用として採用され,更なる用途展開を進め ている。特許を取得し,LED 用ヒートシンク材料としても東京スカイツリーに も採用された。LED 用に加え,各種電子機器の熱対策部品として用途展開を進 めている。更に今後は、 「省エネの切り札」とされる次世代パワーデバイスの熱 対策にも取り組んでいく。 「テクノフロンティア」等関連展示会に出展すること で,販路拡大と用途展開を図っている。 ○ 宮階織物 株式会社 着用時の動作により柄が動いて見える織物の開発に取り組んでいる。従来, 紙とフィルムに印刷することにより実現していたスリットアニメーションと いう表現手法を,後加工不要の100%テキスタイルで実現している。従来 に無い着物を提案することにより,様々な方に着物を楽しんでいただきたい という思いの下,新たな和の装いを提案している。織物でのスリットアニメ ーション表現実現において,人が正しく認識できることを考慮した基本方針 を検討。ジャカード織物用スリットアニメーション画像作成ソフトウェアを 開発し,消費性能を満たしたスリット(隙間のある)織物設計を支援した。 製織した 2 枚の生地を重ねることにより,後加工することなくスリットアニ メーション効果が得られる織物の開発に成功。各種メディアにも取り上げら れる。 ○ アテネ 株式会社 熱膨張が鉄及びニッケル単体に比べて非常に小さいことで知られるイ ンバー(鉄‐ニッケル合金)電鋳(電気めっき鋳造)製品の量産技術を 確立した。アテネ株式会社との共同研究において,本技術を活用するこ とで,熱膨張が小さく,大型・高精細なインバー電鋳製のメタルマスク の生産技術の開発に世界で初めて成功した。産技研のもつ低熱膨張電鋳 製品の量産技術を技術移転し,共同研究により大型・高精細有機 EL デ ィスプレイの低コスト・量産化を実現する低熱膨張メタルマスクを開発 した。これまで,大型・高精細有機 EL ディスプレイの低コスト・量産 化において課題であったメタルマスクの熱膨張が劇的に解消。平成 27 年度を目途にアテネ株式会社において大型・高精細なメタルマスクが販 売される予定。 ○ 宮井 株式会社 高精細な模様表現を得意としながら,市場ニーズがある小ロット商品 にも素早く対応可能な世界初のゼロエミッション・デジタル捺染システ ムを導入。最先端の技術と伝統産業が融合した次世代型風呂敷製造シス テムを確立し,新たな商品開発と市場獲得を目指している。産業技術研 究所が長瀬産業と共同開発した世界初のデジタル捺染システムを導入し た。新規の染料トナーやシステムの調整・改良及びカラーマネージメン トなどの技術指導を行った。風呂敷生地への高精細模様染生産技術の確 立に成功。京都市立美術館所蔵の絵画をスキャニングし,同美術館オリ ジナルグッズとして,風呂敷を販売。デジタル捺染システムの特徴であ る精細なプリントや短納期等を活用した製品を販売し,新たな市場開拓 に取り組む。
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