平成28年8月8日 広 報 資 料 (経 済 同 時) 地方独立行政法人京都市産業技術研究所 担当:知恵産業融合センター 電話:326-6100 京 都 市 産 業 観 光 局 取次:新 産 業 振 興 室 電話:222-3324 「知恵創出“目の輝き” 」企業の認定及び 第4回平成28年度知恵創出“目の輝き”成果発表会について 併催:京都市産業技術研究所研究成果発表会 この度,(地独)京都市産業技術研究所(以下,「当研究所」という。)では,当研究所が 技術支援等を行い, 「伝統技術と先端技術の融合」や「新たな気づき」といった知恵産業を キーワードに製品化・事業化に結び付いた企業4社を,下記のとおり,新たに「知恵創出 “目の輝き”」企業として認定し,認定証の授与式及び成果発表会を開催しますので,お知 らせします。 また,当研究所の研究成果発表会も併せて開催しますので,多数の御参加をお待ちして おります。 記 1 「知恵創出“目の輝き”」企業の認定 ⑴ 認定企業 ア 株式会社ニッシン 「新規歯科用樹脂材料及び歯科模型材料の開発支援」 イ 有限会社フクオカ機業「炭素繊維紋織物の製織技術と加工技術の開発支援」 ウ 株式会社村田染工 「天然素材の草木染による工業化及び高付加価値化技術の開発支援」 さく エ 株式会社山本本家 「冷酒向け清酒酵母「京の咲 」を利用した純米吟醸酒の開発支援」 ⑵ 認定企業への支援策 当研究所による技術支援や研究所内ショールーム「京乃TANA」での製品展示の ほか,京都市の各種支援制度※の支援対象企業の候補になることができます。 ※ 京都市の支援制度(市内に本店,支店,営業所,工場,その他事業所を有する中 小企業であることが条件) ・京都型グローバル・ニッチ・トップ企業創出支援事業(海外展開支援) ・企業立地促進制度 ・融資(京都市関連認定制度資金) ・京都市ベンチャー購買新商品認定制度 ・販路開拓支援事業 ・研究開発・市場調査等に係る補助金 ・企業ブランド力強化支援事業 など (参考)認定対象 ○ 伝統技術と先端技術の融合事例となる製品化・事業化等を行った企業・団体 ○ 「新たな気づき」により,製品化・事業化等に結び付いた企業・団体 ○ 当研究所の技術指導及び相談業務を通じて,製品化・事業化等に至った企業・団体 なお,認定に当たっては,京都の知恵産業を推進する産業支援機関等で構成する「知 恵産業推進有識者会議(※)」の意見を参考に選定しています。 ※「知恵産業推進有識者会議」構成員 京都商工会議所,(公社)京都工業会,京都工芸繊維大学,(公財)京都高度技術研究所 2 第4回平成28年度知恵創出“目の輝き”成果発表会及び 京都市産業技術研究所 研究成果発表会の開催 ⑴ 日 時 平成28年9月20日(火)午後1時30分~午後5時45分(受付午後1時~) (※交流会(希望者のみ):午後5時50分~午後7時30分) ⑵ 場 所 からすま京都ホテル ⑶ 内 3階「瑞雲」 (京都市下京区烏丸通四条下る) 容 成果発表会 13:30 主催者挨拶 西本 清一 (地独)京都市産業技術研究所理事長 来 賓 挨 拶 門川 大作 京都市長 来 賓 挨 拶 立石 義雄 京都商工会議所会頭 来 賓 挨 拶 渡邉 隆夫 京都ものづくり協力会会長 授 与 式 「知恵創出“目の輝き”」企業の認定(授与者…西本理事長) 14:20 特別講演 演題 「イノベーションのきっかけは毎日の観察~鳥の目,虫の目,魚の目~」 講師 成岡 秀夫 氏(※) 株式会社成岡マネジメントオフィス代表取締役 一般社団法人京都府中小企業診断協会常任理事 15:40 認定企業4社による成果発表 16:20 (地独)京都市産業技術研究所による研究成果発表会 「セルロースナノファイバー樹脂複合材料の開発」 仙波 健 「超高音質・超高級自転車ベルの開発・商品化」 門野 純一郎 「シリカモノリス多孔質材を用いた製品開発」 岡崎 友紀 「着物・浴衣の3D着用イメージ表示手法の確立」 岩﨑 健太 「京都独自の乳酸菌ライブラリーに関する研究」 和田 潤 ® 「低熱膨張鉄-ニッケル合金めっき(KEEPNEX )について」 山本 貴代 「京ものエントリーモデルプロジェクトについて」 比嘉 明子 「特定芳香族アミンをはじめとする繊維製品に含まれる 物質の法規制への対応」 上坂 貴宏 17:40 主催者挨拶 森川 佳昭 (地独)京都市産業技術研究所副理事長 交流会 17:50 (希望者のみ/~19:30) ※ 成岡 秀夫 氏 京都大学工学部合成化学科卒業。 ㈱三菱レイヨンで10年間ポリエステル製造技術者として勤務。 32歳で㈱同朋舎出版へ転身するが,1994年に同社が経営破綻。 特別清算による同社の解体により,系列の㈱図書印刷同朋舎へ転籍し,出版社の 清算業務にあたる。 経営破綻の経験から2000年に中小企業診断士の資格を取得。 2004年に㈱成岡マネジメントオフィスを設立し独立。専門は中小企業の事業 再生,経営改善,経営革新,事業承継。 ⑷ 参 加 料 無料 ただし,成果発表会終了後の「交流会」参加希望者は3,000円必要。(当日徴収) ⑸ 申込方法等 ア 募集期間 8月8日(月)~9月13日(火) イ 申込方法 催し名,氏名,電話番号,勤務先,部署,役職,交流会参加の有無を 明記のうえ,FAX 又は E-Mail でお申込みください。 ウ 申込先 (地独)京都市産業技術研究所 知恵産業融合センター FAX:075-326-6200 E-Mail: [email protected] ⑹ 主 催 (地独)京都市産業技術研究所 ⑺ 共 催 京都市,京都ものづくり協力会,京都商工会議所 ⑻ 後 援 近畿経済産業局,京都産業育成コンソーシアム,京都産学公連携機構, (公財)京都高度技術研究所,(公財)京都産業21,(公社)京都工業会, 京都府中小企業団体中央会,京都リサーチパーク(株),京都工芸繊維大学 お問合せ先 京都市産業技術研究所 知恵産業融合センター(担当:吉武,羽室) TEL:075-326-6100 住 FAX:075-326-6200 所:〒600-8815 京都市下京区中堂寺粟田町91 京都リサーチパーク9号館南棟 (URL:http://tc-kyoto.or.jp/) (参考資料) ○株式会社ニッシン 熱可塑性樹脂を主原料とした,歯科実習分野に適した新規 歯科模型材料の検討を行い,生産性・機能性・品質安定性に 優れた模型材料,模型複合材料を開発した。 今後は,熱可塑性樹脂にフィラー(充填剤)をコンパウン ド(混合,複合)することにより樹脂材料の高剛性化を図る など,より付加価値の高い歯科実習用模型等の開発を進める とともに,海外の歯科教育機関等への販路拡大を目指す。歯 科医師・歯科技工士・歯科衛生士といった歯科教育分野への 技術貢献が期待される。 ○有限会社フクオカ機業 西陣織製織技術を用いた炭素繊維紋織物の製織技術を確立 し,併せてフライ(毛羽立ち)を防止する樹脂加工技術も開 発した。炭素繊維織物の光沢感を活かした柔軟性のある素材 とすることで,バッグなどへの利用も可能となった。 今後は,自動車の内外装材への採用に向けた意匠性の高い 炭素繊維紋織物の製品開発やインテリア・スポーツ用具等と いった分野への利用拡大を図るとともに,更なる高繊細な柄 表現を目指している。 ○株式会社村田染工 絹,木綿,羊毛,麻などの天然繊維を植物染料等の天然色素 によって染色する草木染は,原料品質のばらつきが大きいため 染色の再現性が低いこと,染色堅ろう度が不十分であること等 の理由で工業化は困難とされていたが,染色技術を確立し,工 業化・高付加価値化を実現し,「人に優しく,環境に優しい」 をキーワードとする様々な商品への応用展開に成功した。 今後は,更なる染色堅ろう度向上のための研究や大手アパレ ルメーカー・テキスタイルメーカーとの事業拡大,「メイドイ ンジャパン」 「メイドイン京都」のPR活動等を展開していく。 ○株式会社山本本家 当研究所が開発した「呑み方提案型」新規清酒酵母のうち, 冷酒向け酵母である「京の咲(さく)」を利用し,京都の酒 造好適米である「祝」を原料とする純米吟醸酒「神聖 祝」 を開発。爽快な酸味を感じるリンゴ酸の比率が高いことを特 徴とする,冷酒に向く清酒の商品化に成功した。 今後は,京都産の酒造好適米「祝」や「京の輝き」,更に は当研究所が開発した酵母を利用し,米・水・酵母の全てが 京都産である京都オリジナル商品の開発を進めるとともに, 京都を訪れるインバウンド(訪日外国人)向けにも展開して いく。
© Copyright 2024 ExpyDoc