Viewpoint Background 信頼・貢献バリューに基づく組織活力最大化

組織・人事革新/人材開発 >> 組織活性化
Human
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HR5-04
信頼・貢献バリューに基づく組織活力最大化
Background
厳しい経営環境の中で変革を求められる企業が多い今、人・組織の活力最大化は、最重要課題の一つと言え
ます。その実現には「信頼・貢献バリュー」が欠かせません。「信頼・貢献バリュー」とは、以下のような
経営スタイルを指します。
・個人と組織の信頼関係を高める働きかけ(信頼メッセージを伝える施策)を行うことにより、
社員一人ひとりの組織に対する高い貢献意欲を引き出します。
・個人の価値観に働きかけることで、職務遂行に積極的・自発的に取り組んでいる職場の状態を持続させます。
JMACは、長年のコンサルティング経験から、「信頼・貢献バリュー」実現のメカニズムを以下のように認識
しています。
1.目指すのは、社員の「自分のため≒働く仲間のため≒会社のため」という、3つの貢献意欲が同時実現した
状態。これが、社員の意識・行動革新を生み、活力最大化につながります。
2.3つの貢献意欲は、企業の諸施策を媒体として「信頼メッセージ」が社員に伝わることによって、同時実現
されます。しかし、多くの施策は、社員に誤解されたメッセージとして伝わることがあるため、社員の腑に
落ちる「場」の活用が重要になります。
3.「場」は、高めたい貢献意欲の対象や現状レベルから、4つに分けて設定できます。組織の実態に合わせて
最適な「場」づくりを進めることが必要で、それを「4つの場アプローチ」と呼んでいます。
4.「信頼メッセージ」としての施策の中に、「4つの場アプローチ」を上手に位置づけて取り組むことが、
人・組織の活力最大化への近道となります。
Viewpoint
旧日本型HRMにおける「信頼・貢献バリュー」構造と変化
旧日本型HRMの信頼・貢献バリュー実現構造
貢献
意欲
仲間のため ← 自分のため → 会社のため
マルチスキル育成
終身雇用
年功序列
企業別労働
組合
自律的な
小集団活動
媒体としての
施策
信頼
メッセージ
旧日本型HRMでは、自律的な小集団活動、企業
別労働組合、年功序列、終身雇用、マルチスキ
ル育成などの組み合わせが、社員の3つの貢献
意欲を生む「信頼メッセージ」の媒体として作
用していました。社員・企業双方にとって好都
合な状態だったからです。しかし、組織規模拡
大の限界、労働人口構造の変化、就業意識の変
化など様々な経営環境変化の中で成り立たなく
なってきました。
多くの企業は、今、環境変化に応じてHRM施策
の変革を進めてはいるものの、その背景にある
伝えるべき社員への「信頼メッセージ」の伝達
に苦慮しているのではないでしょうか。
・自主性を大事にします
・生活の面倒は見ます、要望も聞きます
・いろんな場面で貢献してください
・だから、社内での経験に報酬を払います
・そして、一生うちで貢献してください
「信頼・貢献バリュー」の実現メカニズム
信頼・貢献バリュー実現メカニズム
「仲間のため ← 自分のため → 会社のため」
の意識・行動変革
「場」による関係づくり・
共通認識・心理的共振
スキルアップシステム改革
バリュー改革
C
2013
業務管理
システム改革
人事管理
システム改革
企業は、バリュー改革、業務管理システム改革、
人事管理システム改革、スキルアップシステム
改革といった様々な改革により「信頼メッセー
ジ」を伝えようとしています。しかし、それだ
けでは、メッセージが、歪められたり誤解され
たりした形で、社員に伝わることも多いようで
す。
社員の腑に落ち、意識・行動を変革するには、
関係づくり、共通認識、心理的共振を生む
「場」での体験が重要なのです。
組織・人事革新/人材開発 >> 組織活性化
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信頼・貢献バリューに基づく組織活力最大化
4つの場アプローチ
気運
づくり
行動実践レベル
行動
づくり
一言で「場」と言っても、高めたい対象(仲間のため・会社のため)、引き出したい行動実践レベル(気
運・行動)から、以下の4つに分類することができます。自社の現状に合った「場」を選び、組み合わせ、
「場」を活用した変革ストーリーをデザインすることが重要になります。
1.「現場マネジメント変革の場」:会社への貢献意欲の
4つの場とは
行動化(職制でのマネジメントスタイルを変革し、
それが体感できる場をつくる)
【第3の場】
【第1の場】
2.「人的ネットワークの場」:仲間への貢献意欲の気運
チーム活動
現場マネジメント
づくり(人間関係づくりのために、同期、同じ趣味・
の場
の場
嗜好などのネットワークを、他部門を含め拡げる)
3.「チーム活動の場」:仲間への貢献意欲の行動化
(自分達が一緒にやりたいことを、職制とは関係なく、
【第2の場】
【第4の場】
社内で実践できる場をつくる)
人的ネットワーク
経営コミュニ
の場
ケーションの場
4.「経営コミュニケーションの場」:会社への貢献意欲
の気運づくり(トップ層との双方向の情報伝達
バイパスの場をつくる)
仲間
会社
貢献意欲の対象
社内の巻き込みシナリオ
組織内のどのような改革も、トップ層・現場・事務局メン
バーの巻き込みが不可欠です。しかし、特に当テーマは成
果の客観的な見える化が難しいこともあり、優先度のつけ
方に、人によるバラツキが生じやすいようです。
たとえば、経営成果を急ぐトップ層に対しては、問題意識
の解決につながる本取り組みのシナリオづくりを行う、問
題意識と従業員意識の悪さ加減の関係性を見える化するな
ど、巻き込むべき人のニーズに沿ったシナリオを明確にす
る必要があります。
トップの巻き込みパターン
1.経営施策相乗りパターン
2.HRM戦略織込みパターン
3.効果効能証明パターン
4.非活性化実態強調パターン
Service Menu
区分
コンサル
ティング
研修
サービス名
概要
4つの場アプローチ簡易診断
事務局ヒアリングにより、自社の「場づくり」実態を振り返り、自社に合った4つの場活
用のあり方を診断する。 (1日診断)
「信頼・貢献バリュー」
診断・マスタープラン策定
事務局・トップ層・現場のヒアリング等をもとに、組織が今まで実施してきた施策とそ
の浸透状況、今後予定している施策等を整理し、自社に適した4つの場を活用した
「信頼・貢献バリュー」実現のマイルストーン・進め方・体制等を明確にする。
「信頼・貢献バリュー」
推進プロジェクト支援
上記マスタープランの策定を行った後、そのプランに応じて、4つの場施策の具体化
企画・運営、教育、成果検証等を、モデル展開や全社展開を組み合わせ、実施支援
を行う。
「信頼・貢献バリュー」
職場実現ワークショップ
職制とは関係ないチームをつくり、インターバルをおいたワークショップ形式で、各自
の希望テーマに取り組み、目標感・達成感・成長感を味わう場づくりを行う。
(半年間)
「信頼・貢献バリュー」
実現マネージャー研修
組織として目指す「信頼・貢献バリュー」を現場で体現するマネジメントのあり方をマ
ネージャー層が理解し、自らの職場における具体的施策の企画・推進や自己のマネ
ジメントスタイル革新を促す。 (1日間コース/2日間コース)
Publication, etc.
・「信頼・貢献バリューに基づき『動機づく職場』を実現する」
(JMAC Management Consultants’ Bulletin)
株式会社日本能率協会コンサルティング TEL.03-3434-0982 http://www.jmac.co.jp mail :[email protected]