11月食育だより

平成27年
日が暮れるのが早くなり、秋から冬へと季節の移ろいを感じるよう
になりました。一日の寒暖差が大きくなり空気が乾燥するこの時期
は体調を崩しがちになります。手洗い・うがいを励行し、規則正し
い食生活で冬本番に備えましょう。
11月23日は勤労感謝の日です。
豊中みどり幼稚園
元々は「新嘗祭」(にいなめさい)という、その年の米や農作物の収穫に感謝する日でした。
毎日何気なく食べている食事ですが、食べ物が私たちの口に入るまでに多くの人の手がかかっていることに感謝して
「いただきます」「ごちそうさま」を言いましょう。
「ごちそうさま」
食事ができるように駆け回ってく
れた人の苦労をねぎらうあいさつ
です。(馳走=走り回る)
「いただきます」
食べ物となった動植物の命をいただく
ことへの感謝の気持ちを表しましょう。
<農業>
<畜産業>
<漁業>
<運送業>
<調理従事者>
残さず食べましょう
料理を味わって残さず食べる事も
感謝を伝える方法です。
★地産地消★
地産地消とは「地域生産」「地域消費」の略で、地域で作られたものを地域で消費するという意味です。
現代では、食べ物は季節や地域によらず、いつでも何でも手に入れることができるようになっています。
便利になった一方で、作り手が見えない不安・野菜や果物の旬を知らない・食の安全性への不安などの声が高まり、「地産地消」が
注目されるようになってきました。
日本が食料の多くを輸入に頼っているなかで地産地消にはどんな良いことがあるのでしょう?
①安心・安全
生産地や生産者が分かる
②新鮮
収穫してから運ばれるまでの時間が短い
③環境に優しい
輸送費が抑えられるので二酸化炭素排出量が少ない
④地域の活性化
地元の農産物の消費拡大につながる
⑤地域を理解し、地域に伝わる郷土料理や伝統文化に触れることができる
自分たちの住んでいる地域の生産物に注目して買い物をしたり、ご家庭の食卓での話題にしてみてはいかがでしょうか?
旬の食材【ごぼう】
日本では色々な料理に使われる【ごぼう】ですが、
食用としているのは日本や韓国など、ごく一部の
国に限られているそうです。中国では食用ではなく
漢方薬として用いられています。
ごぼうはアクが強く、空気に触れると変色してしまうので
切ったらすぐに水にさらすと良いでしょう。この時、水に酢を少量入
れると白くきれいに仕上がります。
●栄養●
食物繊維が豊富です。皮にもたっぷり含まれているので、皮はむか
ずにタワシでこすったり、包丁の背でこそげとるのがおすすめです。
食物繊維は切り口が大きいほど多く摂取できるので、切り口の表面
積が大きくなる「ささがき」のするのが最適です。
野菜に含まれる食物繊維はその多くが不溶性ですが、ごぼうの場
合は水溶性と不溶性の食物繊維が多く含まれています。大腸内で
分解・発酵するとビフィズス菌などが増えて腸内環境がよくなり、整
腸効果が期待できます。
※水溶性の食物繊維は粘着性があり、ゆっくりと胃腸内を移動する
ので、お腹が空きにくく食べ過ぎを防ぎます。糖質の吸収をゆるや
かにするので食後血糖値の急激な上昇を抑えます。
※不溶性の食物繊維は胃や腸で水分を含んで大きく膨張し、腸を
刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にして便通を促します。
(蠕動運動・・・腸などの消化管の収縮のこと。)
カリカリごぼうの甘辛揚げ
材料
約4人分
ごぼう
片栗粉
油
しょうゆ
砂糖
酢
1本
大さじ
大さじ
大さじ
大さじ
大さじ
2
2
2
2
1
作り方
① ごぼうを厚めのささがきにして水にさらしておく
② ①のごぼうに片栗粉をまぶす
③ フライパンに油を入れ、ごぼうがカリカリになる
まで揚げ焼きにする
④ 調味料を合わせ、③のごぼうを入れて混ぜる