けんこうじゅうたく健康住宅株式会社【建設業】／福岡県家作りの目的は、家を建てることではない顧客の幸せを叶えることである「想い」を形にしたもの、それが経営理念である社員に求めるのは「人柄」良い人には良い顧客が自然と集まる 1998年に福岡県福岡市に創業した健康住宅株式会同社の特徴は、メイン商品である外断熱工法、そして社。北海道や東北地域で施工されていた外断熱工法を「人間力」にある。同社では、社員に求めるものとして最社長塾は、参加できなかった社員も後日配信される映像によって仕事の合間に勉強することができる。建築現場は1日5回の清掃が行われ、常に整理整頓されていることで、作業効率が上がっている。福岡で初めて取り入れた建物建築を行っている。外断初に掲げているのが「人柄」である。「良い人の周りには、また、現場の社員が働く建築現場は１日5回の掃除をきる。過去に宿泊した様々な顧客の声を宿泊体験日記とし熱・高性能住宅の普及に取り組み始め、これまでの建築良いお客さまが寄ってきてくれる。我々が考え方や理念、徹底している。一見、社員にとっては大変だが、現場の環てまとめ、閲覧できるため顧客にとっては安心だ。季節ごと棟数は1,000棟を越える。「次世代省エネルギー基準適何のために人生を送っているかをしっかり意識できてい境整備以外にも社員にとってのメリットは多いという。突の家の住み心地もわかるため、とても参考になると好評だ。合住宅評定」「住宅型式性能認定」等を取得し、成長をれば、必ずお客さまに伝わる」と畑中社長は語る。その意然、施主や近隣住民が来ても、安全な状態で見学しても顧客の声の収集として、引渡しから1ヵ月後、社長が1 続けている。識はトラブル対応にも貫かれる。トラブルをなくす努力は当らえ、見られることで現場の意識も変わり、褒められること人で全棟を訪問する。そこで顧客から「なぜ社員の皆さ同社の経営理念は、「感動の提供を経営の機軸とし、ど然だが、発生してしまった場合にどのような行動をとり、で社員の人柄や人間性も磨かれるのである。整理整頓んは、あんなに楽しそうなのですか？」と聞かれることがあ社員全員の物心両面の幸せを追求します」である。代表のような言葉遣いで接するかが重要で、社員と顧客の関を徹底的に行うことで、社員が図面や必要な資材を探するという。その言葉を聞くたび、社長は社員の魅力が顧客取締役社長の畑中直氏は、かつて父が経営していた住係性、人間性の向上が大切だと考えている。手間が減り、作業の生産性が向上したという。にも伝わっていることを実感している。宅会社で営業として働いていた。当時、バブル崩壊後の同社では内面だけでなく、社員の働く環境の充実にもこうした顧客の評判で、ぜひ家を建てたいとその親族不景気で、業績がよくない会社を必死に立て直そうとす力を入れている。徹夜して働くことも少なくないといわれるの方が同社を訪ねて来ることも多く、現時点で約10ヶ月る父の想いとは裏腹に、大切にしていた社員が次々去っ業界だが、同社は19時半には全員退社のルールを徹底ていったという。残った社員を何とか幸せにしたい、社員している。また、火曜・水曜の週休2 日を徹底し、現場監督の幸せの先に顧客が感動する住まい作りがある、その思も水曜・日曜は完全に休日としている。ＣＡＤオペレーターいが経営理念として表れている。など、サポート部門の人員を増やし、業務の分担、工夫・家作りとは、家を建てることが目的ではなく、顧客が幸せ分のまま社外の専属大工のもとに修行に出し、育成を行「Ｋ−ＪＨＥＡＲＴ（健康住宅の心）」と呼ばれる冊子は、改善を行っているため、同社のパフォーマンスには影響になるためのひとつの手段である。これをすべての社員っている。現在、社外の専属大工は30名いるが、平均年同社の経営理念書として、常に全社員が携帯し、朝礼がない。が、いかに意識できるか。それが大事である。前述の通り、齢が59歳で、高齢化が進んでいる。また社外の専属大工や、社内勉強会等で学ぶことを徹底している。この冊子給与面でも、仕事のスキル以上に人間性を重視してい売上げノルマがないため、営業は顧客に購入を無理強いは、一人親方も多く、弟子の育成も出来ていない。大工職は、時代の変化や会社の成熟度に合わせ、見直しを毎る。営業部は歩合でなく、個人の目標件数もないが、同社せず、顧客にゆっくり選ぶ時間を提供することが出来る。人の高齢化と後継者不足を危惧し、5年前からこうした年行っている。また、毎週金曜日の朝9時は、パートも含めの給与水準は、業界平均を上回っているという。他の住商品の魅力もさることながら、社員の親身な対応が安心感取り組みを始めた。た全社員に「社長塾」を開校、「Ｋ−ＪＨＥＡＲＴ」を通じて、宅会社との大きな違いは、社員の働き易さの向上への姿を生み、結果として契約に繋がる。徹底したアフターフォロ社員大工であれば、他の現場を手伝いに行くこともで人間性や価値観を学ぶ勉強会を、社長自ら主宰している。勢であろう。ーが評判となり、営業をしなくても口コミで顧客が増えていきるため、効率的な人員配置ができ、さらに、より多くの経くという。同社の顧客の半数が口コミであることが驚きだ。験を積むことができる。同社は、社員大工を増やすことまた、同社のモデルハウスを宿泊体験施設として提供、で、技術の継承、後継者不足、雇用の創出という課題に契約前に実際に宿泊することで、同社の家づくりを体感で取り組んでいるのである。ノルマという足かせを設けないことが、顧客の信頼感に繋がる宿泊体験施設には、過去に宿泊した顧客の感想ノートが置いてあり、違う季節に宿泊した時の感想なども見ることができ好評だ。 48 また、同社では、社員大工の育成にも注力している。地元の工業高校から毎年2名ずつ採用しており、社員の身会社概要同社の外断熱工法の家は、夏でも冬でも快適に暮せる設計になっている。相当の申込み待ちだという。・法人名：健康住宅株式会社・代表者：畑中直代表取締役社長・所在地：福岡市城南区別府5丁目25-21 ・設立年月：1998年8月・資本金：20,000,000円・ホームページ：http://www.kenkoh-jutaku.co.jp/ ・社員数：正規53名、パート・アルバイトなど17名・事業内容：外断熱工法による高性能住宅、自然素材住宅の設計・施工・管理及びそれに伴うアフターメンテナンス全般 49